小さき者へ の商品レビュー
尊敬する元上司が、私が人生の岐路に立った時、贈ってくれた一冊。ありがとうございました、大切にします。壁にぶつかったら読み返します。
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児童期・思春期を持つ父親の気持ちを、リアルに表した短編小説集。子どもに対する思い、それを伝えきれない苦しみ、世の父親の悩みとは、こういうものなのか…。父親に、もっと優しく接してあげようと思った。
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いろいろな親と子の短編集。こういうお話もいいなぁと思った。別に問題が解決したわけではないけど、皆最後には一歩踏み出している…というのがいいな。ちょっと安心する。
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家族をテーマにした短編がほんとに真骨頂。まさに「短編の名手」。すべての短編でぐっと来てしまう。「団旗はためく下に」なんて、ほんとにベタベタな話なんだけどやっぱりいいんだよな。「三月行進曲」は第二の「卒業ホームラン」(日曜日の夕刊と言う短編集に収録されてる)と言う感じがする。
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これぞ重松ワールド。 不条理なニッポンを生きる庶民の日常。きれいサッパリ片付いてる訳ではないのに、何とも後味の良いラストが本当に好き。
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父親と子供との上手くいかない交流を描いた短編集。優しくしたいと思いながらも…人間って不器用なんだなと感じました。
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「現実のキツい勾配から逃れることのできない彼や彼女たちが物語の終わりで踏み出した一歩は、坂を下るのではなく上るための一歩であってほしい」という作者の言葉が印象的です。本当にそのとおりだな・・と思います。
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たまたまなのかもしれないけど、夜、寝る前に読んだ2つの話で泣けた。 特に、「フイッチのイッチ」は。 別れた妻の様子を息子に尋ねるお父さん。 「お母さん、再婚しないのかなぁ…」 この一言で、父親は新しい人と再婚するんだな、って思った私はもう「小さき者」ではないんだろう。大人のサイド...
たまたまなのかもしれないけど、夜、寝る前に読んだ2つの話で泣けた。 特に、「フイッチのイッチ」は。 別れた妻の様子を息子に尋ねるお父さん。 「お母さん、再婚しないのかなぁ…」 この一言で、父親は新しい人と再婚するんだな、って思った私はもう「小さき者」ではないんだろう。大人のサイドに来てしまったんだ、と思う。 子どもがいるなら、離婚しちゃいけない。私はしたくない。 そう思う。 それにしても、彼は現代の言葉を操るのがうまい。 幼い子ども、思春期の子…。 さすがだな。
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6つの作品によって構成された短編集。 身体が大きくたって、社会的地位が高くたって、自分よりも先に生まれていたって、みんなみんな健気に自分の授かった命を懸命に生き抜いているんだって気づかせてくれた。 ある教授が「親だって何もかもが初めての体験なんだ」って言っていたけれど、本...
6つの作品によって構成された短編集。 身体が大きくたって、社会的地位が高くたって、自分よりも先に生まれていたって、みんなみんな健気に自分の授かった命を懸命に生き抜いているんだって気づかせてくれた。 ある教授が「親だって何もかもが初めての体験なんだ」って言っていたけれど、本当にそのとおり。だから、親だからとか先生だからとかそういうレッテル以前に、一人の人間(=小さき者)なのだから・・・と心を広く持つことができる作品だと思う。
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相変わらずの重松節。良くも悪くも「重松清だな」という作品。安定しているようでもあり、マンネリのようでもあり。そこが持ち味、というべきなのでしょうね。
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