1,800円以上の注文で送料無料

煌夜祭 の商品レビュー

4.3

64件のお客様レビュー

  1. 5つ

    30

  2. 4つ

    21

  3. 3つ

    9

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2024/05/08

多崎礼デビュー作ということで、C★NOVELSバージョンを手に取りました。 島の点在するような世界で、島主の家系に魔物が時折現れる。どんなに普段普通にしていても魔物は冬至の日には人を食べるモードとなる。しかし、不死の身体を持つ。魔物が冬至に正気を保つには、魔物が夢中になる話が必要...

多崎礼デビュー作ということで、C★NOVELSバージョンを手に取りました。 島の点在するような世界で、島主の家系に魔物が時折現れる。どんなに普段普通にしていても魔物は冬至の日には人を食べるモードとなる。しかし、不死の身体を持つ。魔物が冬至に正気を保つには、魔物が夢中になる話が必要。語り部はそんな魔物に昔話をする人。 とても濃密な世界観!勢いで読むと、登場人物がわからなくなるので、メモや記憶をしっかりしていった方が楽しめます。なぜならバラバラだった語り部の話が繋がってゆくからです。その全体理解への難しさが★1減要因ですが、この頃からレーエンデ物語への実力がおありなのだな、と思わされるお話でした。やや残酷な描写あり、中学生から。

Posted byブクログ

2024/03/30

子供達が大絶賛していて薦められた本 おもしろかった! 一つ一つのお話が繋がっていて おぉ!となるんだけど なんせ私の頭では名前が覚えられなくて たぶん感動は子供達の半分ぐらいしかなかったはず笑 もっとしっかり理解して読んでいたら 感動も大きかったのかもしれない。 外伝が収録されて...

子供達が大絶賛していて薦められた本 おもしろかった! 一つ一つのお話が繋がっていて おぉ!となるんだけど なんせ私の頭では名前が覚えられなくて たぶん感動は子供達の半分ぐらいしかなかったはず笑 もっとしっかり理解して読んでいたら 感動も大きかったのかもしれない。 外伝が収録されている新しい煌夜祭もあるみたいなので それを読む時はもっとしっかり名前を頭に叩き込みながら読もうと思う。

Posted byブクログ

2024/03/18

ええ!これがデビュー作なの?!と、思うくらい緻密なファンタジーでした。どうしてこの作家さんの存在を認識できてなかったのか不思議なくらい面白かったです。 舞台は島々。島主からはたまに魔物が生まれる。その魔物は人間を食べるけど、話し続ければ食われない。魔物の力で島々が救われる反面、...

ええ!これがデビュー作なの?!と、思うくらい緻密なファンタジーでした。どうしてこの作家さんの存在を認識できてなかったのか不思議なくらい面白かったです。 舞台は島々。島主からはたまに魔物が生まれる。その魔物は人間を食べるけど、話し続ければ食われない。魔物の力で島々が救われる反面、魔物は迫害される。章ごとに主人公が変わって、各々の視点からひとつの真実が見えてくるスタイルの展開でした。過程はきついことが多いけど、終わりは爽やかで面白かったです。ファンタジーだけど、人間の深い業を煮詰めたような話運びで良き。

Posted byブクログ

2024/02/27

冬至の夜に語り部が集まり、夜通し物語る煌夜祭。 人を食らう魔物、島と島との争い、助けたい人、助けられなかった人。物語と物語が重なり合い、新たな面が見えてくる。全てが語られた時に見えるもの、伝わる想い。 物語に惹き込まれ、物語に魅了されます。

Posted byブクログ

2023/11/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

国を変えようとする彼らの熱い心、侵してしまった罪の意識、想い人を守り抜こうとするリィナとクォルンの姿、語り部として生きる道を選んだ彼らの決意…物語のあらゆる場面に感動要素が散りばめられている レーエンデ国物語での恒川光太郎先生のお言葉をお借りするなら「読後、放心し、空を見上げ、クォルン、と呟く」。

Posted byブクログ

2023/07/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

レーエンデ国物語がSNSで盛り上がっていたので、何から読もうか迷っていたら、阿津川辰海さんが大ファンだったそうで‥入口になったというこちらを。 久しぶりのどファンタジー。ページ数に対し、島の数など作り込まれた世界観。多少気圧されつつも、連作短編にが進むとどんどん楽しく読めた。 性別の叙述トリックや、複数の名前を持つことから、誰と誰が同一人物なのかを考えながら読むことになる。 カタカナ名前なんで、これが結構辛い。 ただ、小中学校の学級文庫とか図書室にあったら、夢中で読んでいただろうな‥自分で二次創作も好きに書いていたかも、と思いを馳せた。(刊行時にすでに社会人なので、年代はずれまくっている)

Posted byブクログ

2022/08/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

二人の語り部が冬至の夜に出会って、島々の歴史と魔物の伝承呪いを物語る。たくさんの物語の真実が浮かび上がるとともに魔物への愛から始まった尊い思いが残る。 ムジカが女だったことにも驚いたが、痛みだけは消えずに生き続ける魔物の悲惨さは気の毒すぎてもう少し配慮ある設定にして欲しかった。

Posted byブクログ

2022/06/29

純粋に“物語の世界”を楽しむ、という事を思い出させてくれるファンタジー。 冬至の夜に“語り部”達が集い、夜通し話を披露しあう「煌夜祭」。 廃墟となったとある島主の館にやってきた“語り部”は二人だけ。彼らが話す物語とは・・。 まず、世界観が好みですね。死海に蒸気で浮かぶ十八諸島...

純粋に“物語の世界”を楽しむ、という事を思い出させてくれるファンタジー。 冬至の夜に“語り部”達が集い、夜通し話を披露しあう「煌夜祭」。 廃墟となったとある島主の館にやってきた“語り部”は二人だけ。彼らが話す物語とは・・。 まず、世界観が好みですね。死海に蒸気で浮かぶ十八諸島の島々は、王島:イズーを中心にまるで太陽系の惑星のように、三重に輪界しているという設定です。 その移動手段は、“蒸気塔”から、蒸気を利用した気球を使うというのも、何だかロマンがあって惹かれます。(本書の口絵イラストでイメージが湧きました) 語られる物語ですが、一つ一つが独立していると思いきや、すべてが繋がっているのもポイントです。 物語に登場する“魔物”がキーとなってくるのですが、所謂“人を喰らう魔物”の恐ろしいイメージとはちょっと異なり、不本意にもそのような存在となってしまった哀しみだったり、切なさだったり、そもそもの存在意義だったりが、読み進むごとに解ってくる展開で、グングン惹き込まれました。 内容的に“ダークファンタジー”な印象ですが、哀しい話ではあるものの、根底には“愛”があり、伏線がきれいに回収されるラストも、しみじみとした読後感を残してくれます。 この著者さんは初読みだったのですが、他の作品も読んでみたいと思いました。

Posted byブクログ

2021/04/22

新人賞をとった作品らしい。 連作としてきれいなつくり。個人的にラノベのファンタジーって割と好きかも。 できれば最初の世界地図のところで、もう少し世界観の詳しい説明が欲しかった。

Posted byブクログ

2020/03/02

これは美しいファンタジー。人物の名前が覚えられなくて滑らかな繋がりにうまくハマれなかったが、語り部たちの語りには呑まれていった。

Posted byブクログ