ハピネス の商品レビュー
「私ね、後、一週間で死んじゃうの」 ロリータに憧れる女のコとその恋人の男のコの一週間。 結末の分かっている中での幸せな日常ってどうしてこんなに 切ないんでしょうか(´;ω;`)ブワッ こんなに誰かを好きになって、好きになってもらって あと大好きなお洋服にかこまれてって、女の子...
「私ね、後、一週間で死んじゃうの」 ロリータに憧れる女のコとその恋人の男のコの一週間。 結末の分かっている中での幸せな日常ってどうしてこんなに 切ないんでしょうか(´;ω;`)ブワッ こんなに誰かを好きになって、好きになってもらって あと大好きなお洋服にかこまれてって、女の子の幸せだよなぁと。 この作者ならではの、忠実なロリータ服描写がやはり素敵。 そして主役の2人の空気感がかなり素敵。 読んでて胸が熱くなりました。そして号泣。
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野ばらさんの小説を他人に勧めるならこれにする。 とにかく分かりやすい純愛。 不治の病の少女という設定なので、 読み始めた瞬間からラストは想像できる。 そもそもその展開が嫌だと言うなら避けるべきではあるけれど。 平凡な少女が最後に何を見てどう行動しどう考えるのか。 ありがちな話...
野ばらさんの小説を他人に勧めるならこれにする。 とにかく分かりやすい純愛。 不治の病の少女という設定なので、 読み始めた瞬間からラストは想像できる。 そもそもその展開が嫌だと言うなら避けるべきではあるけれど。 平凡な少女が最後に何を見てどう行動しどう考えるのか。 ありがちな話だから同じ設定のものはいくらでもある。 その中から「ハピネス」を選んで読む価値は充分にある。
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野ばらさん好きなんだよねぇ。 お洋服に対するポリシーの強さとかってここまでくればかえって楽しい。 これはお涙頂戴物。 個人的に読んだ時期が『美丘』とかぶるからどうしても比較しがちになっちゃうんだけど、僕は断然こっちのが好きだ。 死んじゃう彼女に精いっぱいの愛をささげ、精いっぱい...
野ばらさん好きなんだよねぇ。 お洋服に対するポリシーの強さとかってここまでくればかえって楽しい。 これはお涙頂戴物。 個人的に読んだ時期が『美丘』とかぶるからどうしても比較しがちになっちゃうんだけど、僕は断然こっちのが好きだ。 死んじゃう彼女に精いっぱいの愛をささげ、精いっぱいの愛を与える彼女。 そんな相思相愛ぶりが良かった。 なんだろう切実なんだよね。 野ばらさんの文章は切実なんだ。 死の淵に立たされても絶対に自分は曲げないっていう切実感。 どの作品もそうだけど、ハピネスでもそうだった。 引用した文章はいくつかあってどれも長いから断念するけど、是非読んでいただきたい作品です。
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彼女が可愛すぎて、切ない。 ありふれた物語だけど、すごく感動した。 僕と彼女は今日も平凡で ありきたりな毎日を、 ウルトラ・ラッキーで、 ウルトラ・ハッピーに過ごしています。
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この人の小説は初めて読んだけど、1文の間に読点が多い。(「下妻物語」は映画を観た。 句点で一旦終わらせようよっ!!と思ったのですが…これが普通なの? これのおかげなのか、1週間と期限が決まってるおかげなのか、流れが凄く緩やかに感じました。 死を告知されて、それがたった1週間で。...
この人の小説は初めて読んだけど、1文の間に読点が多い。(「下妻物語」は映画を観た。 句点で一旦終わらせようよっ!!と思ったのですが…これが普通なの? これのおかげなのか、1週間と期限が決まってるおかげなのか、流れが凄く緩やかに感じました。 死を告知されて、それがたった1週間で。 だけど、「たった」と思えるこの1週間が凄く充実している。 「死」について改めて考えさせられる素敵な本です。 ロリータ好きな女の子が登場人物なので、ロリータ好きにはたまらないのじゃないかと。 それに銘柄を凄く出してくるので。(ロリータ好きじゃないと分からない。 私は最後に出てきたVivienne Westwoodに出てきた!と嬉しくなりました。笑 あとあと、「水」と書かずにこれも銘柄で出すんですよね。 天然水とか飲まないから分からないんですけど…。 でも、その水にもこだわりがあって…ここまでこだわって書くのも凄い。
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やっぱりまた人が死ぬ話か・・・ と思ったけど、今までに比べるとただ退廃的なだけでなく 生きているうちに好きなことをして、幸せなまま死ねることは ただ不幸ではないと示唆しているのが、まだ救いか。 読後感は悪くなかったです。
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(嶽本野ばら+携帯小説)÷2な感じ。よくも悪くも平凡。 嶽本さんは大人を扱った作品のが好きかな。 カフェ小品集、コルセットが好きです。
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嶽本野ばら作品でいちばん好きだと思う。一番最初に読んだとき涙が出た。よくある話、というか設定はお涙頂戴の人が死ぬ話だ。でもそれが胡散臭くない、すっと胸にしみる。余命宣告のあと、彼女は迷わず彼といた。彼も迷わず彼女と一緒だった。ただ彼女が強い人だったからじゃなくて、彼が頼れる人だっ...
嶽本野ばら作品でいちばん好きだと思う。一番最初に読んだとき涙が出た。よくある話、というか設定はお涙頂戴の人が死ぬ話だ。でもそれが胡散臭くない、すっと胸にしみる。余命宣告のあと、彼女は迷わず彼といた。彼も迷わず彼女と一緒だった。ただ彼女が強い人だったからじゃなくて、彼が頼れる人だったからじゃない。あと、彼女の両親がまた凄い。本当にみんなに大事にされていて幸せな終わりだった。
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死を目前にし残された時間を自由に生きる。そんな彼女と共に過ごす、僕の話。 ラストは涙が止まらなかった。こんな風に一生懸命に生きたい。
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余命一週間と宣告された彼女が 突然「ロリータ」として生き始める物語。 つまり、いままで我慢していたものを すべてやりつくそう、というのです。 いきなり余命宣告からスタートするこのお話は、 悲壮感をいっさい感じさせず、 いきいきとはしゃぎながらショッピングを楽しむ彼女の描写であ...
余命一週間と宣告された彼女が 突然「ロリータ」として生き始める物語。 つまり、いままで我慢していたものを すべてやりつくそう、というのです。 いきなり余命宣告からスタートするこのお話は、 悲壮感をいっさい感じさせず、 いきいきとはしゃぎながらショッピングを楽しむ彼女の描写であふれています。 嗚呼、人はこんなに楽しそうに買い物をするのだな、 と、 彼は思うのでしょう。 印象に残ったのはカレーを食べるシーン。 彼に、母親が作ってくれたカレーをご馳走(?)するのですが、 なんでこうなるかw・・・ 文章はひたすらロリータファッションについての考察ばかり。 本当にコイツ死ぬのか? という疑問が常に付きまといますが、 それは読んでのお楽しみ。(間違い) 嶽本ファンの私はこの本をNo.1に掲げます。
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