わたしを離さないで の商品レビュー
二日で一気に読みました。最高のストーリーだけど心は沈みます笑 一人称で語られるけどもどこか客観的な語りが読み手の心を余計に揺さぶります。
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登場人物が魅力的なだけに救いがなく、心が重くなる。若者達の微妙な心理や出来事は事細かに描かれているのに、あえてなのか五感に訴える表現がほとんどなく、それがこの抑制された表現になっているのだろう
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ノーベル賞作家カズオ・イシグロの代表作。 感情の描写が直接的じゃなくて、わかりにくい部分もあるけどその分情景の描写が丁寧。 必要以上に何かを書こうとせず、何気ない日常の出来事やそのシーンを克明に描いてそこに何かを語らせる。 どちらかと言えば小説というより、映画などの映像作品に近い...
ノーベル賞作家カズオ・イシグロの代表作。 感情の描写が直接的じゃなくて、わかりにくい部分もあるけどその分情景の描写が丁寧。 必要以上に何かを書こうとせず、何気ない日常の出来事やそのシーンを克明に描いてそこに何かを語らせる。 どちらかと言えば小説というより、映画などの映像作品に近いのかも、と思った。 悲しいし、切ないけれど、読み進めていく中で自分の心の中が静かになっていく感じがした。雨の日、家に篭っている時に読みたい本。
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ノーベル賞作家カズオ・イシグロの代表作。謎めいた前半と徐々に真実が語られる後半。巧みなストーリーテリングは圧倒的です。そして、ラストは涙で視界がぼやけます。クローン人間という点で80年代のSF映画「ブレードランナー」を想起させますが、ノスタルジックなイギリスの田園風景を舞台にこれ...
ノーベル賞作家カズオ・イシグロの代表作。謎めいた前半と徐々に真実が語られる後半。巧みなストーリーテリングは圧倒的です。そして、ラストは涙で視界がぼやけます。クローン人間という点で80年代のSF映画「ブレードランナー」を想起させますが、ノスタルジックなイギリスの田園風景を舞台にこれを描くというのがすごいと思う。3.11直後の不安な生活の中で出会った忘れられない1冊。原題と同じタイトルのナッキン・コールの歌(小説とは直接関係ないのですが…)これもしみじみといいです。
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2022年12月3日 介護人、提供者、使命を終える 重い意味を持つ言葉だった。 エミリー先生やマダムの実験(と敢えていう)はキャシーやトミー、ルースのためになったのだろうか? 実験が無ければ、どう過ごしていたのだろうか? 中途半端な人道主義がむしろ残酷とも言える。
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エミリ先生の言ったこともなんとなく分かるけど幸せな時間があった分後々のことが余計に辛いよね…とも思う。でも他の提供者はヘールシャムを羨んでいたし…やっぱり一時だけでも、結末が酷なことだとしても幸せな時間があるっていうのは少し救いなのかなとも思うし…どっちが良いとは簡単に言えないかもしれない。 ルースが出てくるたびにギスギスしそうで心配したし(大体ギスギスした)本当に友達かこれ??って思っちゃった。色々なことがあっても友達続けられるのすごいよ…。 すごく後になっちゃったけどトミーとキャシーがちゃんと一緒になれて良かったと思った。 これが初めてのカズオイシグロ作品だったけど他のも読んでみたいな。
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いまやフライパンはテフロン加工があたり前になってしまいましたね 昔ながらのフライパンは登山家のキャンプ用具か職人気質の料理人が営む洋食屋の厨房でしか見かけなくなりました(そんなわけないだろ) もちろんあっという間に淘汰されてしまったのはテフロン加工が圧倒的に使いやすいからですよ...
いまやフライパンはテフロン加工があたり前になってしまいましたね 昔ながらのフライパンは登山家のキャンプ用具か職人気質の料理人が営む洋食屋の厨房でしか見かけなくなりました(そんなわけないだろ) もちろんあっという間に淘汰されてしまったのはテフロン加工が圧倒的に使いやすいからですよね 焦げつきが少なく手入れも簡単 ですが注意しなければいけないこともあります 最初のころは自分もよく奥さんに怒られました 『たわしで擦らないで』なんちて さて『わたしを離さないで』です 前々からカズオ・イシグロの作品は読んでみたかったんです なにしろノーベル賞作家ですからね で、実際に読んでみて思ったのは 凄い「したたか」だな〜ってことです ちょっと言葉悪いかもしれませんが、このお話し設定が凄い突飛なのにずっと普通の顔してるんですよ こちらが「こんなん現実にはありえないよ!倫理的にもおかしいし!」と声高に叫んでも逆にぽか〜んとされちゃうような感じ え?いやいやそんなこと言われましても…みたいな で特に説明もされずに当たり前に進んで行きます 最後にはあれ今のイギリスってこんな感じなん?みたいなね あ、なんか自分の方が間違ってたんかな なんかすみませんでしたっていう 完全に詐欺師のやり口w 私は単に同じ施設に育った男女3人の恋や悩み、希望、秘密そして別れを描いただけですよ そちらがどう感じるかは自由ですよ そして自分はまんまとそれが現実のような気がしてしまったのです そしてそしていつかそんなことが本当に現実になって その現実を世界が普通に受け入れて特になにも感じない そんな日がきたら それはかなり嫌だな〜と思いました
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救いの無いような終わり方が逆にリアルで、本当に世界のどこかで同じことが起きているような悲しい気持ちになった。 文章自体はとても読みやすいものでした。
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これだけ現実味のない背景設定の話なのに、青春小説を読んだのと変わらない印象しかない。誰でも経験し得る子供時代のいざこざ、ガラクタ集め。「これは物語なんですよ」という前提さえ匂わせない。読み終えて一息して、洗脳の恐ろしさを感じる。
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提供人と介護者、など何の意味だろう?という言葉が多い中、読み進めると徐々に全貌がつかめてくる。 まさか臓器提供という大きな背景があるとは思わなかった。 登場人物たちがそのことを当然のように受け止めていることが、背筋が凍る思いだった。 「それが当たり前の世界」に生きることの恐ろしさ。決して遠い話ではないと思う。
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