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わたしを離さないで の商品レビュー

4.1

395件のお客様レビュー

  1. 5つ

    157

  2. 4つ

    113

  3. 3つ

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2016/03/27

施設で育ち、今は介護人をしているキャシーの回想録。 徐々に明らかになっていく、キャシーたちの境遇。 抑制が効いた静かな語り口、とてもとても面白かった。 ドラマを見た後の読了。 ドラマのほうがドラマチックな展開だが、舞台が日本であるだけで原作と大きく変わらないのも好印象。

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2016/03/04

★★★ドラマを見損なったので気になって読んだ。暗い。ルースとキャシーがいつまでも友人として関われたのが不思議なくらいどちらも相手のことを思いやらず、自己中心的な性格のように思われた。世界がどう間違えばこのようになるのか。初めから臓器提供。最後も臓器提供で終わる。ずっと暗い。

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2016/02/20

初読み&ドラマ化で気になって読んだ作品。淡々とした文章から静寂な世界を醸し出し、提供者側の目線から冷静に分析しているかのような感じがする。衝撃度が増していき、読み手に訴えかけているかのような文体である。臓器提供の義務化になったら自分ならどんな気持ちになるのか、必然的に選択できない...

初読み&ドラマ化で気になって読んだ作品。淡々とした文章から静寂な世界を醸し出し、提供者側の目線から冷静に分析しているかのような感じがする。衝撃度が増していき、読み手に訴えかけているかのような文体である。臓器提供の義務化になったら自分ならどんな気持ちになるのか、必然的に選択できない残酷な運命を背負わなくてはならない若者の悲しく、苦しい思いが隠され、考えさせられる。謎がだんだんと明らかにされていくにつれ、悲しい生き方が伝わって来るような、特にテープから流れた歌の歌詞からも切なさがこみあがってくる読後感。

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2016/02/09

読み助2016年2月9日(火)を参照のこと。http://yomisuke.tea-nifty.com/yomisuke/2016/02/post-2f2f.html

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2016/01/30

生まれながらにしてあまりにもやるせない使命を背負わされた人達。人間が踏み込んでは行けない禁忌の領域。提供者が、過去を振り返り進んで行く物語は、あまりにも悲しすぎました……。さいごまで救いがなくて読了後はズーンてなりました。

Posted byブクログ

2016/01/27

数年前に図書館で借りて読んだ。 今、TVドラマが放映されてますね。見てないんですけど・・・。 とても興味深いお話でした。 現実にもありそうで、近未来に起りそうで怖い。 そうだよね、本人たちはなんだかわからないし、知りたくもないと思うし、こんなことしちゃいけないし、されたら嫌だし...

数年前に図書館で借りて読んだ。 今、TVドラマが放映されてますね。見てないんですけど・・・。 とても興味深いお話でした。 現実にもありそうで、近未来に起りそうで怖い。 そうだよね、本人たちはなんだかわからないし、知りたくもないと思うし、こんなことしちゃいけないし、されたら嫌だし・・・。 ある方向から見れば、正義なのかもしれない。大切な誰かを助けるために、または自分の為に。 病気になっても助かるための保険? でも、ある方向から見れば、こんなのもちろん人道的に間違っているし、絶対にしてはいけないことだと思う。 実は現在の科学を持ってすれば、実現可能なことなのではないかな? だけど、そこに踏み込んではいけない。 と、私は思う。 前半、まったく意味がわからず読み辛くてなかなっか進めなかったのですが、後半はあっという間に読めました。

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2016/01/23

衝撃的なモチーフではあるが、与えられた使命を受け入れ、どう生きるかがテーマの小説。特殊なシチュエーションながら、終始提供者側の視線で語られ、それ以外は読者の想像に委ねるという方法をとっており、自ずと考えてしまいとても引き込まれた。

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2016/01/20

(2016/1/20読了) 村上春樹さんが、「出たら必ず読む作家さん」として紹介していたカズオイシグロ。 何を最初に読もうかと思っていたところ、ドラマ化されることを知り、この本を選びました。。。でも、ドラマは観てないけどね。 何も前情報がなく読み始めたので、次々に明かされる内容に...

(2016/1/20読了) 村上春樹さんが、「出たら必ず読む作家さん」として紹介していたカズオイシグロ。 何を最初に読もうかと思っていたところ、ドラマ化されることを知り、この本を選びました。。。でも、ドラマは観てないけどね。 何も前情報がなく読み始めたので、次々に明かされる内容に、どんどん引き込まれていきました。解説にも漠然とした賞賛ののち、「内容をもう少し具体的に述べるのが解説の常道だろう。だがこの作品の場合、それは避けたい。なぜならこの小説は、ごく控えめに言ってもものすごく変わった小説であり、作品世界を成り立たせている要素の一つひとつを、読者が自分で発見すべきだと思うからだ。予備知識は少なければ少ないほどよい作品なのである。(だからといって、再読に耐えられないことでは決してないが)」とありました。 物語の成り立ちや背景、文章の建て方が、私の思う村上春樹さんとよく似ていて、度々、カズオイシグロの本ではなく、村上春樹さんを読んでいるような気持ちになりました。 村上春樹さんを読んでいて、伊坂幸太郎さんを思うのと似ているのかも。 他の本も読んでみたいと思います。 (内容) 自他共に認める優秀な介護人キャシー・Hは、提供者と呼ばれる人々を世話している。キャシーが生まれ育った施設ヘールシャムの仲間も提供者だ。共に青春の日々を送り、かたい絆で結ばれた親友のルースとトミーも彼女が介護した。キャシーは病室のベッドに座り、あるいは病院へ車を走らせながら、施設での奇妙な日々に思いをめぐらす。図画工作に極端に力をいれた授業、毎週の健康診断、保護官と呼ばれる教師たちの不思議な態度、そして、キャシーと愛する人々がたどった数奇で皮肉な運命に…。彼女の回想はヘールシャムの驚くべき真実を明かしていく―英米で絶賛の嵐を巻き起こし、代表作『日の名残り』に比肩すると評されたイシグロ文学の最高到達点。アレックス賞受賞作。

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2016/01/18

終始過去を振り返りながら話口調で語られるのに疲れる。 登場人物全員の感情がなさすぎる。 「提供者」・・・ 長生きしたければ、車も自由に乗れるんだしどこへでも逃げれそうな気がする。 自分には合わない。

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2016/01/15

医学の進歩と生命に対する倫理感。 そこにある、どうしようもない悲しみと喜び。 解説に「鬼気迫る凄味と逆説的な普遍性をこの小説は獲得した」とある。 生きるということについて。愛について。 静かで美しい文章 。非人間的であり得ない設定だからこそ、人間とは何か?深く考えさせられた。

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