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ブレイブ・ストーリー(下) の商品レビュー

4.1

323件のお客様レビュー

  1. 5つ

    121

  2. 4つ

    108

  3. 3つ

    61

  4. 2つ

    9

  5. 1つ

    5

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2013/07/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

小学5年生の亘は、成績はそこそこで、テレビゲームが好きな男の子大きな団地に住み、共に新設校に通う親友のカッちゃんがいる。 街では、建設途中のビルに幽霊が出るという噂が広がっていた。 そんなある日帰宅した亘に父は「この家を出て行く」という意外な 言葉をぶつける。不意に持ち上がった両親の離婚話。 これまでの平穏な毎日を取り戻すべく、亘はビルの扉から 広大な異世界___幻界へと旅立つ・・・。 という冒険もののファンタジー 私は宮部さんの冒険ファンタジーが大好きなのです 英雄の書も面白かったし今回のもかなり面白かったです 長い冒険をすると、そこで共にした仲間との別れもあるわけで最後は切なく感動ある 旅そのものが自分の成長に繋がっていて現実にとリンクする所があるので これまでの自分、これからの自分について考えさせられる作品です 何気に深かった 映画もあるみたいなので、是非見てみたい

Posted byブクログ

2013/07/21

アニメ映画化作品。 内容は千と千尋の神隠し的なお話で、現実を受け入れられない小学生が別の世界で自分を鍛えなおすって言うストーリー。 千と・・・と違うところは主人公が男の子で、現実世界がこれまた過酷でその間の描写がすごく生々しいんですよね。 しかもこの前フリともいうべき部分がこれ...

アニメ映画化作品。 内容は千と千尋の神隠し的なお話で、現実を受け入れられない小学生が別の世界で自分を鍛えなおすって言うストーリー。 千と・・・と違うところは主人公が男の子で、現実世界がこれまた過酷でその間の描写がすごく生々しいんですよね。 しかもこの前フリともいうべき部分がこれまた長い。 ここ読むだけで短編一冊軽く読めちゃいそうです。 あと、別の世界が千と・・・とはなんていうかタイプが違う世界。当たり前ですが。 でも今考えると描写こそ違うけれども実はよく似てるのかも?って思ったりもする。 決定的に違うのは、同じ境遇だけどタイプの違う同級生と争うように突き進んでいくところ。 主人公はワタル、その同級生はミツルなんですけど、この2人が対照的で。 一方は仲間を見つけて助け合いながら・・なのに対して、もう一方は何がなんでも他を犠牲にしてまでも一人で突き進む・・・っていう。 どちらがいいってことは言いませんが、これ、現代の若者を投影しているそうで。 自分さえよければまわりなんてどうでもいい ってヤツ。 今期、アニメの映画と言えばこのブレイブ・ストーリーとゲド戦記ですよね。 どちらがいいとかそんなこともどうでもいいんですけど、宮崎アニメはやや食傷ぎみ。

Posted byブクログ

2013/07/06

ワタルが大きく成長する下巻で、こんなにしっかりした子どもはいないと思うくらい。ちょっと親心的に嬉しい成長でしたが、ミツルとの接触はもう少しあってもよかった。ワタルはミツルの悪事を止めにいったのに結局ミツルに制裁を加えたのは、女神の試練だったので…。少しここが不完全燃焼でした。もう...

ワタルが大きく成長する下巻で、こんなにしっかりした子どもはいないと思うくらい。ちょっと親心的に嬉しい成長でしたが、ミツルとの接触はもう少しあってもよかった。ワタルはミツルの悪事を止めにいったのに結局ミツルに制裁を加えたのは、女神の試練だったので…。少しここが不完全燃焼でした。もう少し2人の少年に話し合いの機会を与えたかった…と感じました。

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2013/05/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 さて、上中下巻の感想の総まとめとして、タイトルについて書こうと思う。  読む前は、正直「『ブレイブ・ストーリー』てタイトル、なんか抽象的だし有りがちでパっとしないなあ」と思っていた。  ブレイブ・ストーリー。それをタイトルに冠しているからには、作中に勇気とは何かが書かれていなければならないはずだ。  勇気とはなんだろうか。こないだ読んだ本から引用してみる。 ”God grant me the serenity to accept the things I cannot change, courage to change the things I can, and wisdom always to tell the difference”(神よ願わくばわたしに変えることのできない物事を受けいれる落ち着きと、変えることのできる物事を変える勇気と、その違いを常に見分ける知恵とをさずけたまえ)――カート・ヴォネガット(伊藤典夫訳)『スローターハウス5』  これは「ニーバーの祈り」で、宇多田ヒカルもこれを元ネタにした歌詞を書いている(原文を読んだのか『スローターハウス5』を読んだのかは定かではない)のだけど、ここには勇気(braveryではなくcourageだけど)とは、「変えることのできる物事を変える」ために必要な力だと書かれている。  これに対し、「変えることのできない物事を受けいれる」のに必要なのは「落ち着き」だという。この祈りの中では、二つの力は別々の言葉で言い表されている。  さて、ワタルが幻界で変えようとした運命は、両親の離婚とそれにまつわるドロ沼劇であり、もっと絞って言うと自分が父に捨てられる運命だった。しかし、旅を続けているうちに、「悲しみや不幸にぶつかるたびに、運命を変えてもらうわけにはいかない」(下巻p435)ということにワタルは気付く。言わずもがな、運命とは本来「変えることのできない物事」なのだ。 「変えるべきなのは僕の運命じゃなくて、 ――僕自身なんだ。」(下巻p353)  「変えることのできない物事を受けいれる」ためにワタルが選んだのは、自分自身を変えることだ。運命は変えられなくても、自分自身を変えることはできる。ワタルが幻界で得たものは自分自身を変えるのに必要な力、つまり勇気なのだ。先の引用で別々の言葉で表されていた二つの力は、突き詰めると「勇気」に行き着く。  そう、この長い物語に描かれていたのは、まさに「勇気とは何か」ということだったのだ。  『ブレイブ・ストーリー』。  このうえなく適切で、的確で、絶妙なタイトルじゃないか!

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2013/04/06
  • ネタバレ

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上・下巻通して読むと かなり、長かったのですが 物語に入り込み、 どんどんと進めることができました。 RPGのような世界を 主人公の少年が旅していくのですが 心の、弱い部分や悪い部分も受け止めて 大人になっていくお話。 旅を始めるきっかけになった、 少年に起こった事件や、 ミツルという友人の話、 大人向けのファンタジーだと思います。 抱えている問題が大きすぎて すこし辛くなりました。

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2013/03/23

これまた深い内容のファンタジーだった。 親の離婚問題に傷つく子供。親であるけれど、まだまだ未熟な人間でもある大人達。 他人を羨み、妬む心。人種差別。己の欲望達成のためには他者を踏みつけにしても構わないと考える傲慢さ。嫉妬や憎しみ、諦め等の負の感情から目を背けてしまう、人の弱さ。そ...

これまた深い内容のファンタジーだった。 親の離婚問題に傷つく子供。親であるけれど、まだまだ未熟な人間でもある大人達。 他人を羨み、妬む心。人種差別。己の欲望達成のためには他者を踏みつけにしても構わないと考える傲慢さ。嫉妬や憎しみ、諦め等の負の感情から目を背けてしまう、人の弱さ。そして、そういう負の感情と表裏一体に、他人を思いやる優しさや正義感や希望、愛も人は持っているのだ。 子供はもちろん、大人が読んでも十分に面白く、様々なことを感じさせてくれる物語だと思った。 不幸の中で、自分の中の負の感情に負けてしまわずに、それとキチンと向き合って闘い、自らの未来を切り拓く強さを持った主人公ワタルを眩しく思った。

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2013/03/06

『英雄の書』が良かったので『ブレイブ・ストーリー』も読んでみた。こっちは男の子が主人公だが、幻界に旅立つまでの亘の苦悩、幻界でのワタルの迷いがよく表れていた。心理描写が細かくて感情移入しやすい。必ずしもハッピーエンドとは言い切れないが、少し切なさの残る読後感が何とも言えない。

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2013/02/28

上・下 読みました なんだろう? 言葉じゃ表わせないなぁ 未だにブレイブ・ストーリーの世界から抜け出せません 個人的には映画よりも原作の方が好きです。

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2013/02/18
  • ネタバレ

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憎しみさえも受け入れて生きていかなければならない。 全てのことから目を背けてはならないのだ。 ミツルの最期は思わず目頭が熱くなった。

Posted byブクログ

2013/01/06

宮部さんのなかでも大好きです。強くはないかも知れないけど、負けずに前向きに生きていく事が大切と思わせてくれます。

Posted byブクログ