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ブレイブ・ストーリー(下) の商品レビュー

4.1

323件のお客様レビュー

  1. 5つ

    121

  2. 4つ

    108

  3. 3つ

    61

  4. 2つ

    9

  5. 1つ

    5

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2014/12/15

ワタルは幻界の危機を知り、葛藤する。 ハイランダー。 二人のヒト柱。 常闇の鏡。 ミツル。 そして旅の果てで悟る最後の願い。

Posted byブクログ

2014/10/24

宮部みゆき先生圧巻の異世界ファンタジーでした。上巻読み進めるのに時間を要したのですが中巻からのはまり込みは我ながら苦笑。やはり宮部先生はチョコチョコ読みよりは、一気読みに限ります。少年の孤独、自身の負の感情の向き合い、ライバルへの劣等感から成長する様。そしてRPG的世界での宮部ワ...

宮部みゆき先生圧巻の異世界ファンタジーでした。上巻読み進めるのに時間を要したのですが中巻からのはまり込みは我ながら苦笑。やはり宮部先生はチョコチョコ読みよりは、一気読みに限ります。少年の孤独、自身の負の感情の向き合い、ライバルへの劣等感から成長する様。そしてRPG的世界での宮部ワールド。今や異世界転生はラノベのテンプレですらありますが、異世界は自分のいべき場所ではないと言い切るあたりが、この作品の魅力かと。 世界は問題ではない、自分がどうあるかが問題なんだと提示するこのファンタジー小説は、まさに今を生きる人、いや逃げたいけど逃げられない人にこそ読んで欲しいかもしれない。そう思わせる読後満足感でいっぱいの出会いに感謝でした。

Posted byブクログ

2014/08/08

ついに読み終わった。なかなか読み進められなかったのに、途中から物語が集結してしまうのが惜しくなっていた。自分の分身を受け入れるところはゲド戦記とほとんど重なっててちょっとなえたけど、いろんな仲間と旅を共ににしてきたこれまでの過程は実に感慨深かった。ミーナの、元気でね。の言葉がとっ...

ついに読み終わった。なかなか読み進められなかったのに、途中から物語が集結してしまうのが惜しくなっていた。自分の分身を受け入れるところはゲド戦記とほとんど重なっててちょっとなえたけど、いろんな仲間と旅を共ににしてきたこれまでの過程は実に感慨深かった。ミーナの、元気でね。の言葉がとっても、とっても切なくてちょっとウルウル。終章で、あの出木杉くんの彼も、両親の再婚という過去があって、それを乗り越えて幸せに暮らしてるというのを知って、なんだかほっこり。そうだよね、つらいことが一つもない人なんていない。いつまでもくよくよしてないで、乗り越える術を探して強くたくましく生きていく。そんな生き方を目指したい。それにしてもワタル、本当に成長したなぁ。

Posted byブクログ

2014/07/22

自分としっかり向き合うことが出来るようになった主人公が、最終的にはどんな運命を辿り、どんな結論に達するのか。予想通りといえば予想通りだし、かといって、これ以外の結末の付け方はちょっと難しいかも、というところ。RPGを紙面体験できた気分は味わえるけど、やっぱりゲームのが楽しいかも、...

自分としっかり向き合うことが出来るようになった主人公が、最終的にはどんな運命を辿り、どんな結論に達するのか。予想通りといえば予想通りだし、かといって、これ以外の結末の付け方はちょっと難しいかも、というところ。RPGを紙面体験できた気分は味わえるけど、やっぱりゲームのが楽しいかも、って思ってしまいました(苦笑)

Posted byブクログ

2014/06/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

上巻は若干退屈 中巻ではのめり込み始める 下巻ものめり込みつつ、物語を通して伝えたい事が感じられ、色々と考えさせられる そんな印象で、読み進める度に先が楽しみになる物語でした ミツル的な考え方をする自分もいれば、ワタル的な考え方をする自分も感じられる 考えていくとミツルの考え方が絶対悪でも無い気がした やり過ぎという面は否めないが 彼らの正確や考え方、選んだ道は大きく異なり、その対比は色々と非常に考えさせられた 決着の付け方も昔話的ないわゆる「悪いことをするとこうなるよ」という決着となっており、物語としてキレイにまとまっていると感じた とても良い物語でした

Posted byブクログ

2014/05/14

『別れ、失い、傷つくことは、これからも繰り返されてゆくだろう。何度運命を変えてそこから逃げ出そうと、変えた運命のその先には、またその運命のなかの喪失や離別が待っている』 小学生のワタルが悟ったことを、60余年生きた僕が今なんとか気付き始めた。 でも、気付くのが遅かったとは思わない...

『別れ、失い、傷つくことは、これからも繰り返されてゆくだろう。何度運命を変えてそこから逃げ出そうと、変えた運命のその先には、またその運命のなかの喪失や離別が待っている』 小学生のワタルが悟ったことを、60余年生きた僕が今なんとか気付き始めた。 でも、気付くのが遅かったとは思わない。

Posted byブクログ

2014/05/06

まさにRPGといった世界観。ただし、自分がコントローラを持って操作することで世界に入りこんでいくような感覚を味わうゲームとは違い、丁寧な言葉による登場人物の気持ちや舞台となる世界の表現によって読みながら頭の中に物語が形作られていく感覚を楽しむのが小説なのだと思いました。 運命を...

まさにRPGといった世界観。ただし、自分がコントローラを持って操作することで世界に入りこんでいくような感覚を味わうゲームとは違い、丁寧な言葉による登場人物の気持ちや舞台となる世界の表現によって読みながら頭の中に物語が形作られていく感覚を楽しむのが小説なのだと思いました。 運命を変えるために幻界にやってきたワタル。しかし、旅を続けているうちに、「悲しみや不幸にぶつかるたびに、運命を変えてもらうわけにはいかない」(P435)ということに気付いたワタルの願い。完全なハッピーエンドではありませんでしたが、この本を読んでよかったなと思いました。 自分も一緒に旅をしているような気分で読んでいたこともあり、読み手としてもかなり気合を入れる必要があり、長編だったのと合わせて、ちょっと疲れたのはここだけのはなし。 「あんたはそれを、あたしに訊くの?あんたの心に訊くべきことなのに」(P143) 「変えるべきなのは僕の運命じゃなくて、――僕自身なんだ。」(P353)

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2019/04/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

再読。残り3分の1あたりからずっと号泣しっぱなし。通勤電車の中で読んでなくて本当によかったと思うくらい、みっともないほど泣いた。この旅を通して自分で自分に投げかけ続けた問いに、きちんと答えを出して、ワタルは現世に戻っていった。もう一度読むとしてもやはり気が重くなるのは変わらないだろう。このあまりにもまっすぐなワタルの姿勢を味わうには、読み手としてもかなり気合を入れて迎えうたなければならないからだ。物語の明るい結末にもかかわらず、読了後の疲弊感はダントツ。

Posted byブクログ

2014/05/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

天空を翔るファイアドラゴン、ジョゾの背に乗って北の帝国に向かうワタルたち。目指すは皇都ソレブリアにそびえる運命の塔。が、うちつづく闘いに傷つき、命を失う仲間もあらわれ…。ミツルとの死闘を制し、ワタルは女神と出会うことができるのか?現世の幸福と幻界の未来。最後に選ぶべきワタルのほんとうの願いとはーー。運命に挑んだ少年の壮大なる旅を描いて、勇気と感動の涙をもたらす記念碑的超大作、ついに完結!(裏表紙より) オチはごくありふれた感じ(というか予想通り)でしたが、「今目先の辛い運命から逃げたって、その逃げた先でも別の辛いことが待っている。それならば、自分の現世の運命を変える願いではなく、もっと大切な願いを叶えたい」というオチに妙な納得感もありました。 逃げたってどうにもならないコトもある、逃げたほうがより辛い運命が待っているコトもある、だから、「あーすればよかった」「あーだったらいいのに」とばかり考えずに、今生きてる人生の中で最良の選択肢は何かを考えるコトが大事なんだなと思います。 でも、この場合の願いって例えば「空を飛べる能力がほしい」とか「イケメンになってモテモテになりたい」みたいなのじゃダメなんですかね?あ、こんな短絡的な願いの元にはそもそも扉が開かないか笑

Posted byブクログ

2014/02/04

上中下巻合わせて1500ページ弱の大作。 読み切りました、あー満足! なんていうかもう、こりゃ止まりませんよ。 伏線が膨大だった分、回収が楽しくて仕方ない。 目の回るような、夢のような、素敵なひとときでした。 キ・キーマとファイアドラゴンのジョゾが好きすぎる~...

上中下巻合わせて1500ページ弱の大作。 読み切りました、あー満足! なんていうかもう、こりゃ止まりませんよ。 伏線が膨大だった分、回収が楽しくて仕方ない。 目の回るような、夢のような、素敵なひとときでした。 キ・キーマとファイアドラゴンのジョゾが好きすぎる~ RPGが好きな人にはたまんないでしょう。 この子のせいで何度電車を乗り過ごしそうになったことか… ラストは電車の中で涙浮かべました(まじです) 小学生がこんな大人な言葉使いできるかな?とか、こんな理性的な考え方できるかな?とか、多少の疑問符こそあれ、 それを差し引いても文句なしに面白い1冊だった。 決意の朝に、ぴったりのお話で。 なんだか完読してこの世界から離れなきゃならないのが泣きたいくらい寂しい。 プロットを練るところから、伏線の張り方、回収の仕方、文章の構成、扱うテーマ、どれをとってもとにかく秀逸。 上巻を読み切る自信がある人には、全力でオススメの一冊。 すきだー!

Posted byブクログ