ブレイブ・ストーリー(下) の商品レビュー

宮部みゆき【著】

2012/08/03

日本版ネバーエンディング・ストーリーと言った感じ。

主人公ワタルは両親の離婚危機に直面し悲しみの真っ只中で同級生ミツルの助けにより、幻界（ビジョン）へ導かれる。

ビジョンでのワタルの冒険がストーリーのほとんどを割くのだけど序盤での現世でのワタルの葛藤やどこからか聞こえてきた
不思議な声などがビジョンでの冒険に影響する。

どんな願いでも叶えてくれるという女神のいる運命の塔を
目指していくなかで、友と出会い、色々な経験を積んでいくうちに、自分がどんな願いを叶えてもらうのかが分っていく。

ミツルと違った道を歩み、自分にとっての大切なことが
分っていく少年の成長を描いた大人でも充分に楽しめて
感動できる小説！

2012/07/26

宮部みゆき、好きなんですが、ファンタジーもゲームも興味がないせいか、挫折しそうに。
大事なことをたくさん教えてくれてるとは思うのですが。
アニメ、ちょっと見てみたいです。

2012/07/07

下巻はひたすらファンタジーの世界を駆け巡る。宝玉を集めるためワタルは仲間と共に冒険をするが、道中で千年に一度起こるという「ハルネラ」の存在を知る。これは幻界に住んでいる人物から一人、そして旅人から一人選ばれその後千年を女神と共に幻界を守っていくという。なので今回の旅人であるワタルかミツルどちらかが犠牲になるのだが、果たしてどちらがなるのか、自分の願いを叶え現実の世界に帰っていくのはどちらか。

下巻からヘタレのワタルから徐々に主人公らしく成長していく。もちろん道中で悩み苦しみ立ち止まることもあるが、そこはファンタジーならではの仲間の力で前へと進んでいく。また、後半からミツルの心境が見えてくるところが面白い。どれだけこの旅に対する想いが強いのか、伝わってくるシーンがある。

次は劇場版のアニメを見て原作とはどのように違うのか、見て楽しもうと思う。

2012/07/03

blogにて
http://iburin.blog.so-net.ne.jp/2011-04-17

2012/06/24

宮部みゆきの冒険ファンタジーです。宮部みゆきさんの背景をしっかり描く感じはこのファンタジーにも生きています。
現世の人が作り出す想像の世界「幻界」で「亘」は自身の心と向き合い、成長していきます。「父親や不倫相手を恨む」気持ちを自身のものと受け入れます。最終的に物事がきれいに解決しない所がいいと思います。

2012/06/03

沢山の喜怒哀楽と憎しみと向きあった末に、ワタルは願いを叶える女神のもとにたどり着く。
「人の心は底なしの不思議な入れ物だ。いつだって思い出し、取り出すことができる」
ワタルがこの旅で得た結論は何だったのか。そしてこれから現実で未来を生き続けるために伝えた願いは。

ハッピーエンドではないのに、フィナーレまで隙なく壮感。

2012/05/23

中巻は停滞感を感じて退屈だったけど、下巻に入った途端にスルスル進みました！
分かりやすくて、でも考えさせられるメッセージがこめられてて、自分の人生にも当てはめて考えちゃいました。
運命を変えるために幻界にやってきたワタルの出した結論には、なんてゆうか感動したなぁ。がんばらなきゃわたしも！って思いました。
もう一度読みなおしたい！

2012/05/07

面白かった。巻を追うごとに盛り上がっていきました。
ゲームをしているような感覚で、すらすら読めました。ワタルがカッコよかったです。
下は感動ポイント沢山でした

主人公が小学生のため、成長する上限があります。
私の好みだともう一回りの成長が欲しい所なので少しもの足りず…
まあ、小学生だからこその物語なんですが…

2012/06/28

主人公の少年が自分の過酷な運命を変えるため、異世界での冒険に旅立つファンタジー。読み始めて数章は主人公のあまりの不甲斐なさに苛々したが、主人公が成長するにつれ、それも彼を応援する気持ちに置き換わった。筆者がゲーム好きなだけあり、まるでゲームをプレイしているような感覚に陥り、情景描写も易々とできた。実際にゲームとしてプレイしたら楽しめそう。子供向けのようであるが実際は大人になった時、人生はなんたるかを今一度振り返るために読んでもよさそうだ。

2012/10/04

何か、本を探していて、気になって読んでみた本。読み進めて行く内に恐くなって行った本。
楽しいけど、ちょっと…怖かった…かな。