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104件のお客様レビュー

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2024/09/29

翻訳者としての岸本さんしか知らないので、はじめて本書エッセイを読んで、へー、こんな人だったのかと思った。 細かいこと、みんなが気にしないことがやたら気になるひとが言葉づくしで書いたエッセイである。 テイストは、昨年読んだ三浦しをんの昔のエッセイにちょっと似ている。 それは20年前...

翻訳者としての岸本さんしか知らないので、はじめて本書エッセイを読んで、へー、こんな人だったのかと思った。 細かいこと、みんなが気にしないことがやたら気になるひとが言葉づくしで書いたエッセイである。 テイストは、昨年読んだ三浦しをんの昔のエッセイにちょっと似ている。 それは20年前のエッセイだったので、さすがに古いなと思った。 本書も初出は20年ほど前のもの。 三浦しをんほどの共時性ニーズはないものの、やはりこの手の本は出版されてから、5年以内に読まないと鮮度が落ちてしまう。 今回は00年代以降の倫理観価値観の変化を大きく感じた。 いまの岸本さんが同じ内容を書くなら、書き方がかなり変わるだろうと思った。 岸本さんの会社員時代の話がちらちら出てくるが、洋酒メーカー、カオスで自由な社風のようだったので、サ◯トリーだろうなと思って調べたら本当にそうだった。だよね〜。 それにしても子供の頃からずっと都会に住んできたひとの感覚だなあと思った。 そういう意味では私はあまり共感しなかった。 後半、吉田知子の話がでてきて嬉しくなった。 そうだ、私は岸本さんが編んだ本で吉田知子を知ったんだった。おおいに感謝したい。

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2024/09/18

先日読んだ吉田篤弘さんの『おかしな本棚』に登場した1冊。 翻訳家でありエッセイストということでありますが、面白すぎて声出して笑ってしまいました。中でも岸本さんが洋酒メーカーでPR誌の仕事をしていた時のライターさんの事をかいた『ヨコスカさんのこと』と『「国際きのこ会館」の思い出』...

先日読んだ吉田篤弘さんの『おかしな本棚』に登場した1冊。 翻訳家でありエッセイストということでありますが、面白すぎて声出して笑ってしまいました。中でも岸本さんが洋酒メーカーでPR誌の仕事をしていた時のライターさんの事をかいた『ヨコスカさんのこと』と『「国際きのこ会館」の思い出』は爆笑でした。これを読んだら国際きのこ会館に宿泊してみたい!と思って検索したら今はもう閉館しているようでショック(⁠T⁠T⁠) このエッセイの中にも気になる作家さんと小説が紹介されていました。吉田知子さんの短編集『箱の夫』。そして村田喜代子、奥泉光さんなど私の存じ上げない作家さんもいつか読んでみたいです。 岸本さんの第二弾のエッセイ『ねにもつタイプ』は講談社エッセイ賞を受賞しているようなので期待が高まります。是非読まねば!

Posted byブクログ

2024/08/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

不思議な言葉のセンスが炸裂していて、妙な臨場感もあり、愉快な気持ちで読める本だった。少し時代を感じる箇所もあったが、やはり翻訳について書いてあるエッセイは興味があった。こういう話をもっと読んでみたい。 どこまでもひとりで飛んでいってしまいそうな自由な発想と想像力の豊かさが眩しかった。 会ったこともないらしい川上弘美さんの思い出が綴ってあるのが怖い。ここに書かれているのはとてもミステリアスな魅力溢れた「カワカミさん」だ。ここだけ短編小説を読んでいるような味わいがある。

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2024/07/31

おそろしいことに気がついた。岸本佐知子さんのエッセイ集で未読のがなくなってしまった。これから何を楽しみに生きていけばいいのでしょう。…あ、『わからない』って新刊が出てるみたい。 ■簡単なメモ 【意識的にオフにする】耳と脳をつなぐ回線を意識的にオフにする。おお、それはやったこと...

おそろしいことに気がついた。岸本佐知子さんのエッセイ集で未読のがなくなってしまった。これから何を楽しみに生きていけばいいのでしょう。…あ、『わからない』って新刊が出てるみたい。 ■簡単なメモ 【意識的にオフにする】耳と脳をつなぐ回線を意識的にオフにする。おお、それはやったことがなかった。いろんなものをオフにして楽しんできたけど。今度試してみよう。戻れなくなったらどうしよう。 【一週間】一週間の歌はたぶんみんなへんやと思ってると思う。 【ガミネタ】「ガミネタ」って何? 【気になる部分】そこだけが気になり全体が見えなくなるというのはけっこうあったりします。「それ」が本体のように思えてきます。 【猿の不安】ここはもしかしたら架空の世界かもしれないという不安はけっこう多くの人が抱いたことがある不安かもしれません? 【サントリー】著者が勤務していたという洋酒メーカーはサントリーやと思う。「やってみなはれ」 【笙野頼子】前から読もうと思いつつなかなか手が出ない作家。岸本さんオススメのようなので思いきって手を出してみるか? 【透明人間】文楽の黒子になったらかえって目立ちそう。 【萩の月】有名な仙台銘菓。今はどうかしらへんけどいっときは仙台行ったらなにはともあれ萩の月の確保が最重要クエストやった。 【ひとり尻取り】だんだんルールが増えていって二進も三進もいかなくなった架空のゲームはたうさんあります。 【一人の男が飛行機から飛び降りる】バリー・ユアグロー著。岸本さんの1996年のベスト3に入ってるそうです。ぼくもちびちびと読みました。というか、一気に読もうとしたらけっこうしんどいです。 【ビラびらしたやつ】江戸の火消しが屋根の上で振り回してるアレ。ぼくもずっと疑問に思ってます。 【双葉状の突起物】赤塚不二夫のマンガの人物の口の中についている。そういやニャロメの絵を描くときなんかに必ず描いていたなあ。まあ、舌なんでしょうけど。今でもニャロメとケムンパスとべしは上手に描けます。 【ベイカー】ニコルソン・ベイカー。とりあえず『中二階』と『室温』は読んでみようと思いました。 【ホクロ】社長の額の真ん中にあるホクロ。押すのを我慢してた岸本さんのようですが、ホクロではないのですがボーッとしてるときに押してはいけない突起物を押してしまい、平謝りに謝ったことがあります。 【ポジティブ・シンキング】まあ、食傷気味ではあります。 【マイナーな人】負け組? さあ、それはどうでしょ。超勝ち組もまたマイナな人でしょう。 【マタンゴ】子どもの頃、恐怖に震えた。 【ミルハウザー】ミルハウザーは読んだことのある作品は全部好きなので岸本さんの訳した『エドウィン・マルハウス』も遠からず読みたいと思います。 【ヨコスカさん】不思議な人です。 【吉田知子】前から読もうと思いつつなかなか手が出ない作家。岸本さんオススメのようなので思いきって手を出してみるか?

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2024/07/21

うーん。 他のエッセイ2冊のほうがよかった。 一番気になるのは、表紙の絵が本文と合ってないこと。違うじゃん、こうじゃないじゃん…。 これはいただけない。

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2023/10/19

この知的好奇心の高さが筆者の独特な魅力を創り上げてるな、と 知的好奇心、こんなんなんぼあっても良いですからね

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2023/08/30

岸本佐知子さんのエッセイ集。子供の頃に考えていたことから、OLだった頃のこと、翻訳家になってからのことなど、日常の中で気になったことを気ままに書き綴った本。 大概面白いが、"それで?"と言いたくなるエッセイもある。あっという間に読了。

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2023/07/13

初っ端から心を鷲掴み。著者の頭の中を覗かせてもらっている感じが楽しい。「あ、そういうふうに感じます?」ってのが随所にあって面白い。ぷぷっと笑いつつ、共感しつつの、めっちゃ好みのエッセイだった。個人的に著者にとっても親近感で、私、岸本先生が好きです。

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2023/05/12

翻訳家の岸本佐知子さんによる、エッセイ集。90年代に書かれたもの。 著者はクセが強く変わり者という印象だが、普遍的にみんなが感じているだろうこともたくさん言葉にしており、共感できる部分もある。翻訳の苦労話のようなものはほとんど書いていない。子ども時代に不思議に思っていたことや、会...

翻訳家の岸本佐知子さんによる、エッセイ集。90年代に書かれたもの。 著者はクセが強く変わり者という印象だが、普遍的にみんなが感じているだろうこともたくさん言葉にしており、共感できる部分もある。翻訳の苦労話のようなものはほとんど書いていない。子ども時代に不思議に思っていたことや、会社勤めをしていたころの話などが中心である。 かなりたくさんの本を訳しているようだが、彼女の翻訳書は読んだことがない。売れているのだろうか。

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2023/02/13

(2023/2/13読了) fukayanegiさんの感想を見て、気になって、何度か借りては期限切れで返し、今回もギリギリで読み終えた本。なぜか他の本を優先してしまったいた。なぜか…なんで早く読まなかったんだろう。著者のすごく変わっているところが面白い。 しかし、とても頷ける部分...

(2023/2/13読了) fukayanegiさんの感想を見て、気になって、何度か借りては期限切れで返し、今回もギリギリで読み終えた本。なぜか他の本を優先してしまったいた。なぜか…なんで早く読まなかったんだろう。著者のすごく変わっているところが面白い。 しかし、とても頷ける部分もある。自分も変わっているのだろうか? 誰もが知ってる、忠臣蔵、フランダースの犬、北の国から、タイタニックなどなどに興味がない。自分を特別だと思っているのではなくて、興味がないだけ。わかる〜。 タイトルと同じ章の気になる部分では、新幹線の鼻の部分や、人のほくろなど、どうでも良い部分が気になると。多数の人たちの答えと違う方が気になる(というか、少数の方みたい)。わかる! 何冊か、紹介されてる本があるので、読んでみたいと本棚に収めた。(非公開)

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