100万回の言い訳 の商品レビュー
あいまいな夫婦の話。 社会的にきちんとしている結子よりも、恵まれていない志木子の方に肩入れして読んでしまった。これからは幸せに地に足をつけて人生を歩んで行けそうでよかった。 そして解説が沼田まほかる氏でびっくり。こんなところでお目にかかれるとは。
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いつも一緒にいる事で、見えなかったりするものや、最初に感じたお互いの存在価値感とか温かみが、別々に暮らすことによって自分の中で再生していくような、そんな夫婦のあり方を描いています。きっかけがあって、離れてみて、自分が男としての価値を見出したり、女としての色を見出してみたり。でも結...
いつも一緒にいる事で、見えなかったりするものや、最初に感じたお互いの存在価値感とか温かみが、別々に暮らすことによって自分の中で再生していくような、そんな夫婦のあり方を描いています。きっかけがあって、離れてみて、自分が男としての価値を見出したり、女としての色を見出してみたり。でも結局お互いが求めあっているのは、夫婦という温かな居場所なんだと改めて感じさせてくれる。ストーリーは、ありがちでなんとなく先が読めるけれど、人物が語る夫婦のあり方や感じ方、疑問が、心にジーンと伝わって、考えさせられる作品です。
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離れていたほうが、お互いのことを思いあって、やさしくできたりする。 なので、別居した方が、いいこともある。 けれど、やはりその分不倫もしやすくなる訳で。 結婚する上で、どれほどの距離感を持つか、意識のすり合わせを行った方がいいのかもしれない。 だいたいは「そういうこともあるかもしれないな」と思えた本書だが、結子と伊島の関係だけは納得できなかった。 色々言い訳しながらも、伊島と会ってしまう結子を信じられない気持ちで読んだ。
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結婚七年目の結子・士郎夫妻が住んでるマンションが火事のとばっちりを受け、しばらくの間別々に住むことになってからのお話。この2人と、結子の同僚である陸人と士郎いきつけの飲み屋で働く志木子の4人の視点から書かれてます。 ぶっちゃけダブル不倫の話。みんな軽薄だがや。だけどそれを通じ...
結婚七年目の結子・士郎夫妻が住んでるマンションが火事のとばっちりを受け、しばらくの間別々に住むことになってからのお話。この2人と、結子の同僚である陸人と士郎いきつけの飲み屋で働く志木子の4人の視点から書かれてます。 ぶっちゃけダブル不倫の話。みんな軽薄だがや。だけどそれを通じて、好き合った者同士が一緒になるのは簡単でずっと好き合っているのは難しいってことが書かれている気がした。多分。
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夫婦ってお互い向き合うのではなく、同じ方向を向くことで上手くいく。 ああ、なるほどなーっと。 マンションの浸水がきっかけで別居することになった夫婦。 お互いが不倫をしたり関係が変わっていく。 どの登場人物も好き。 何回でも言い訳しちゃうんだよね。 生きていると。 言い訳だらけ...
夫婦ってお互い向き合うのではなく、同じ方向を向くことで上手くいく。 ああ、なるほどなーっと。 マンションの浸水がきっかけで別居することになった夫婦。 お互いが不倫をしたり関係が変わっていく。 どの登場人物も好き。 何回でも言い訳しちゃうんだよね。 生きていると。 言い訳だらけの日々だわーっ
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あと10歳年をとっていたら気持ちが分かるのかな・・。 これって映画化しているのですかねぇ? もし実現するのなら、結子は安田成美さんか松たか子さん、陸人は妻夫木聡さん、伊島は窪塚洋介さんか成宮寛貴さん、志木子は満島ひかりさん、志郎は佐々木蔵ノ介さん、はいかかでしょうか・・?
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<平凡な夫婦生活だけが幸せとは限らない> この本の紹介を読んだ時、40歳を目前にして、子供を作ろうか・・と悩む主人公、と書いてあったので、タイトルの「100万回の言い訳」は、てっきり子供を作るか作らないか・・迷って迷って、何かにつけ言い訳を考えて結局作る決心をしない主人公の話だと、思っていました。 でも違ったんですね。 言い訳は、別居していた夫婦が、再び同居するまでに、何度も自分に言い訳をしつつ、同居を延期していくというストーリー。 ま、私の勝手な勘違いだったので、唯川さんは何も悪くないですよ。 自分と似た環境にいる主人公に、私が勝手に自分を重ね合わせていただけなのですが、結局最後に「子供はどうなったの?」それが書かれていなかったことだけが少し残念でした。 結局は、結子夫婦だけではなく、結子の両親、「つるや」の老夫婦、隣の部屋の許子夫婦・・・・色んな夫婦のあり方を通して、夫婦とは何か・・を考えさせる物語だったのだと思います。 そして、夫婦には100組いれば100通りの形があり、これが正解と呼べるものはないのだということ。 私は不倫を肯定も否定もしませんが、長年一緒にいることが当たり前となってしまった頃に、こういった夫以外、妻以外の第三者が現れて関係を持つということは、あながち悪いことでもないのでは・・と思いました。但し、絶対に相手に知られないことを前提で、ですが。 きっと第三者がいたからこそ、結子も士郎も、最後にお互いの大切さを再確認できたのだと思います。もし誰も現れず、何も変わったことがなければ・・・もしかしてこの夫婦は逆に別れることになっていたかも。 雨降って地固まる・・とは良く言ったもので、半年の間に、お互い色々あったからこそ、夫婦の良さを再確認し、より絆を深めることができたのではないでしょうか。 全体的には、長編ですが、飽きることなく、どんどん読み進めることができ、軽く読める一冊です。唯川さん独特の、女の嫌らしさや恐ろしさ、などが描かれたクセのある作品でもありませんので、唯川作品を初めて読む方にもお勧めなんじゃないかと思います。
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ついにバレるか。。。! というところが心臓に悪かった。 ある一組の夫婦の物語というだけでなく、コンプレックスだらけの女性が輝き出すまでが同時に描かれていて興味深い。 家族とは何か。読むと余計にややこしくなるかもしれません。 互いが互いに必要とし合っていることを思い出せなくなったら破綻するのだろうか。 最後に、伊澤という人の魅力がわからなかった。ああいう人は実在するのだろうか。。
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夫婦とは、複雑で特別な関係なんだな。 この人となら後悔してもかまわない、と思った相手でも時間が経てば求め合わなくなる。でも愛してる。 どんな感覚なんだろう。
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結婚とは?夫婦とは? これは独身の頃に読むのと、結婚してから読むのでは感じ方が違うだろうな。 既婚(子持ちですが)の私は結子の気持ちに共感できる。不倫には現実感がないけれど、夫婦について思う事などは結構分かる。 志木子が幸せになれてよかった!
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