フェルマーの最終定理 の商品レビュー

サイモンシン【著】,青木薫【訳】

2009/10/04

文系の人間だけど、理系の世界に憧れが強いです。
ロボコンとか（笑
答えが本当にあるのかわからない問題に全人生をかけるなんて・・・
と思ったけど、むしろ答えのある問題を解けるのって学生時代だけかも。

2009/10/04

300年以上証明されずにいた「フェルマーの最終定理」。
これを解く鍵が、日本人数学者が提示した「谷村−志村予想」を証明することにあったとは。。。
数学のお話ですが、スリルとサスペンスに満ちた内容で、ドキドキしながら読んでしまいました。

2009/10/04

　とくに「数学好き」に向けて書かれた本ではない．内容＆構成ともにとてもよく，たいへんに面白いノンフィクション．日本語の文章も，訳本とは思えないほど自然で読み易い．

　内容はもちろんフェルマーの最終定理が証明されるに至るまでの話．この定理の方程式は，義務教育で誰もが習うピュタゴラスの定理（直角三角形に関する定理）を拡張したもの．このピュタゴラスの時代（紀元前）から，フェルマーの最終定理の誕生（近世），そして現代へと，歴史的な流れをわかりやすく追えるように話が展開．

　現代の数学界では，ほんの２０年ほど前まで，このフェルマーの最終定理は「過去の奇問」としてキワモノ扱いされていた．つまりプロの数学者はほとんど無視していた．ところが，戦後すぐの頃に２人の日本人数学者が提起した仮説が端緒となって，このフェルマーの最終定理を証明することが，応用上の意義を含めて現代数学にとって絶大な価値をもつことが判明したという（谷山・志村予想）．フェルマーの最終定理の解決が，全世界の数学者にとってメジャーな関心事となったのだ．

　その大問題に挑んだ数学者アンドリュー・ワイルズの努力の８年，ある致命的な挫折を経てから，改めて証明をなしとげるまでの描写がよく出来ていて，心打たれた．

2009/10/04

アンドリュー・ワイルズの仕事を、数百年に及ぶ数論の発展史とともにドラマティックに語った佳作。理系の方は文句無しに燃えるはずです。サイエンスライターって大変な仕事だろうなあ。

2009/10/07

やっぱり数学は面白いってことを再認識。
学者って苦労が多いけど、すごい面白そうな人生だなって思った。

2009/10/04

フェルマーの最終定理の歴史．
初めて知ったのは中学生のときだったな．
日本人の数学者が関係していたとは．．

2009/10/04

この本には、「数論」というものに人生をかけた人達の生き様が記されている。改めて数学の面白さを再認識した感じ。

2009/10/04

これはすごい!!傑作!!　証明が完成した時には本気で感動してしまいました。フェルマーの最終定理とは、ピタゴラスの定理の3次、4次、5次、…版には解がないという定理のことです。4次の場合はフェルマー自身が、3次の場合はオイラーが解がないということを証明しています。でも残りの証明はフェルマーが問いを投げかけてから350年間、世界中の数学者を悩ますことになったのです。何人もの天才数学者が築き上げてきたあらゆる定理、法則を用いて1994年にアンドリュー･ワイルズが証明に成功するのですが、それまでの過程が本当に感動もの!!　感動できるのは「証明ができたのは巨人の肩に乗っているから」ということが数学の世界でも起こったからです。歴史上の天才数学者の業績の積み重ねが新たな業績を生んだのです!!　フェルマーの定理が証明できたからといって科学の道具として役にたたないでしょう。だから何だ！実学の精神がなんだ！学問とは大いなる無駄である！何が世界中の数学者を定理の証明に駆り立てるのか？「好奇心」ですよ!!　かっこいい!!　感動した!!　すごいよ!!　数学の世界は証明が完成してしまえば未来永劫、それは「真」であり、矛盾なんて存在しない。ある意味わかりやすくていいなぁ。経済学なんかレオンチェフ･パラドックスにフェルドシュタイン･ホリオカ･パズル、購買力平価パズル、オーカンの逆説、他にも矛盾がいっぱいなんじゃこりゃ。あと訳がうまい。訳書だとは感じさせない流暢な日本語で数学の世界を堪能できます。

2009/10/04

数学をテーマにした人間ドラマ。
時間軸に沿って展開される数学の歴史。350年も前のロマンが今も残っているなんて…読んで間違いない傑作。
数学に関する記述も初心者にもわかりやすく、読み終わりたくないと何度も思いました。
訳者の訳が終盤になるにつれてうまくなっていくのも、見逃せないポイントのひとつ。

2009/10/07

サイモン・シンの第一作だ。私はシンの二作目『暗号解読』を４年くらい前に読んでいて、非常に楽しんだ覚えがある。今回の『フェルマーの最終定理』も期待を裏切らない素晴らしい作品だった。タイトルを聞くと、「むむ？理系？むりぽ。」と思うかもしれない。でも、実際は違う！！！！これを読めば、多くの人は数学の魅力と、数学にとり付かれた天才たちに、大きな興奮を抱くこと間違いなし！！！！文字にしてしまえば、単純な問題なのに、この証明の難しさったら！！！！なんてこった、フェルマー！！！！私は訳者の青木薫さんという方は、ずっと男性だと思い込んでいたんだけど、実は女性だったということが、訳者あとがきで判明して、なんだか嬉しくなってしまった。シンの第三作は、なんと『ビッグバン宇宙論』だ！！！！うおおおお！やばす！！！！！昔、私は宇宙物理学者になりたかったんだもんね！！！！