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フェルマーの最終定理 の商品レビュー

4.4

781件のお客様レビュー

  1. 5つ

    405

  2. 4つ

    244

  3. 3つ

    71

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2009/10/04

周りの評価が非常に高かったので読んでみたのですが…。普通でしたね。数学についてかなりの理解をされている方は読んで感動するかとは思うのですが、私のような数学に関心のない人間が読んでも、この証明がどれくらい凄いことなのか、この証明をすることにどれくらいの努力が必要なのか、まったく検討...

周りの評価が非常に高かったので読んでみたのですが…。普通でしたね。数学についてかなりの理解をされている方は読んで感動するかとは思うのですが、私のような数学に関心のない人間が読んでも、この証明がどれくらい凄いことなのか、この証明をすることにどれくらいの努力が必要なのか、まったく検討がつきません。私のような人間はもはや感動する資格すらないのかもしれません。

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2009/10/04

350年間解かれることのなかった問題の証明を導くことになり、20世紀最大とも言われる予想をしていた日本人がいた。 ラスト、志村教授の「だから言ったでしょう」は、何度読んでも泣きそうになる。多くの疑問と葛藤とを受け入れて生きてきたであろう人生の重厚さに。 数学という学問をここまで分...

350年間解かれることのなかった問題の証明を導くことになり、20世紀最大とも言われる予想をしていた日本人がいた。 ラスト、志村教授の「だから言ったでしょう」は、何度読んでも泣きそうになる。多くの疑問と葛藤とを受け入れて生きてきたであろう人生の重厚さに。 数学という学問をここまで分かり易く、ドラマチックに描けるS.シンの力量に脱帽。何かを明らかにするための、遠回りにも見える遅遅とした歩みの中に身を置くということ。その魅力を余すところなく伝えてくれる素敵な本です。 しかしフェルマーというのはまったく困ったおっさんである。

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2009/10/04

難しい話なんだけど なるべくなるべく簡単にわかりやすく 数学の歴史が知れます。 数学だめだーって人も数学が好きになるかも?

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2020/03/01

(xのn乗)+(yのn乗)=(zのn乗)を満たすx,y,zの整数の組み合わせはnが2よりも大きい場合存在しない。 このブログはテキスト文書しか書けないので分かりにくいかも知れないけれども、「フェルマーの最終定理」とは上記の通りであり、非常にシンプルだ。何を言っているのかは、小学生...

(xのn乗)+(yのn乗)=(zのn乗)を満たすx,y,zの整数の組み合わせはnが2よりも大きい場合存在しない。 このブログはテキスト文書しか書けないので分かりにくいかも知れないけれども、「フェルマーの最終定理」とは上記の通りであり、非常にシンプルだ。何を言っているのかは、小学生でも分かるだろう。 ところが、17世紀にフェルマーが上記は真であり、彼自身それを証明できる(けれども、余白が少ないのでここには書けない)というメモを残して以来、300年以上に渡って一流の数学者が誰も証明できなかった定理なのである。それを、ワイルズというイギリスの数学者が1994年に最終的に証明したのである。 この本は、フェルマーの最終定理の成り立ちから、数世紀に渡っての数学者の挑戦、そしてワイルズの成功、を紹介したノンフィクションである。ワイルズの証明を数学的に理解することは無理であるが、ワイルズが「どのような考え方に沿って」証明しようとしたのか、は、分かるようになっていて、別に数学の専門家でなくても、充分に内容を理解できる本になっている。とんでもなく、面白い本だった。 ワイルズが、自分はフェルマーの最終定理を解いたと発表し、また、その証明を論文として学術誌に投稿したのは1993年のことである。ところが、このワイルズの最初の証明には、小さな、しかし乗り越えることが非常に難しい瑕疵があったのである。ワイルズ自身もある段階で、自分の間違いに気がつき、そこからさらに1年間、その瑕疵を修正するための研究に没頭する。ワイルズが瑕疵を修正し、証明の最終版を完成させたのは、研究を始めてから実に8年の歳月を経てから後のことであった。ワイルズが瑕疵の修正の方法を見つけ、証明に成功する場面が文中にあるが、感動的なシーンである。ノンフィクションの好きな方には、ぜひ、お勧め。

Posted byブクログ

2009/10/04

フェルマーの最終定理 についてとてもわかりやすい本。そしてコレを読んだおかげで自分も発見の際のどきどきを味わえました。

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2009/10/04

http://blog.setunai.net/20080122/%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%81%AE%E6%9C%80%E7%B5%82%E5%AE%9A%E7%90%86/

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2009/10/07

知り合い2人がおもしろいと言っていたので、読んでみました。確かにおもしろい!数学の難しいところはうまくはしょって、人間の物語をとても丁寧に書いています。数学者の物語を読むのはこれで3冊目だけど、その中でダントツに良かった!著者もだけど、たぶん訳者もいいのだと思う。この著者(&訳者...

知り合い2人がおもしろいと言っていたので、読んでみました。確かにおもしろい!数学の難しいところはうまくはしょって、人間の物語をとても丁寧に書いています。数学者の物語を読むのはこれで3冊目だけど、その中でダントツに良かった!著者もだけど、たぶん訳者もいいのだと思う。この著者(&訳者)の他の著書も読んでみたいと思います。

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2009/10/04

高校時代の数学の偏差値が50を切る僕ですら楽しめた作品です。数学関係の話を聞いていると、この分野の人たちにとっての世界の見え方がどのようなものなのかが気になります。おそらく、同じ理系でも僕のような生命科学を専攻しているヒトとは異なった回路ができあがっているのでしょう。この作品を通...

高校時代の数学の偏差値が50を切る僕ですら楽しめた作品です。数学関係の話を聞いていると、この分野の人たちにとっての世界の見え方がどのようなものなのかが気になります。おそらく、同じ理系でも僕のような生命科学を専攻しているヒトとは異なった回路ができあがっているのでしょう。この作品を通して、証明の美しさや深さ、また数字が持つ不思議な魔力に触れることができること間違いなしです。僕もこれを読んで数学が少し好きになれました。 特に数学が嫌いなヒトにおすすめの作品であります。

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2009/10/04

人生を賭けてフェルマーの最終定理に望んだ内容の本. 電車の時間が暇つぶしに買った本だったが面白かったです.

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2009/10/07

数学嫌いの私が書く感想文そのものに説得力がなさそうですが、とても面白かったです。下手な冒険小説よりよっぽど面白いです。自分がすでに高校の数学までに習っていたであろう定理や数論をすでに忘れていたことも大いに貢献していますが、発見(思い出し?)の多かったことも楽しく読書ができたおかげ...

数学嫌いの私が書く感想文そのものに説得力がなさそうですが、とても面白かったです。下手な冒険小説よりよっぽど面白いです。自分がすでに高校の数学までに習っていたであろう定理や数論をすでに忘れていたことも大いに貢献していますが、発見(思い出し?)の多かったことも楽しく読書ができたおかげかもしれません。フェルマーの最終定理がアンドリュー・ワイルズ氏によって完全証明されるまでの歴史を、ドキュメンタリー番組として製作されたものを基に書籍化されたのが本書にあたります。著者であるサイモン・シン氏の原文が平易なのかもしれませんが、翻訳者である青木薫さんの文章がとても分かりやすいことが一番だと思います。 前半は、ワイルズが証明に使用したいくつかの定理がどのように生まれたかも踏まえて、簡潔に書かれています。とても知的興奮のともなう仕上がりです。後半、ワイルズが証明したと発表した後に、徐々に深刻な不具合が見つかりながらも、そこから別の方法を用いて完全証明されるまでにでてくる過程は熱意と根性のすごさに圧倒されます(手法や数論は、全く持って理解不能ですが…)。数学と数論の知識がない私には至極当然のことですが…。そこであえて細かい説明をせずに、一気にクライマックスまでもっていく展開もスリリングです。 定理が世に出てからの360年間。多くの数学者が挑んでは散っていったこと。懸賞金がかけられたことによって数学への興味が一般にも広がっていったこと。女性というだけで差別された数学者がその類稀な才能を社会に認めさせていったこと。フェルマーの定理を証明する論理的道筋を発見した日本人が数多く存在していたこと。苦悩にまみれた末に、31歳の若さで自殺をした日本人数学者・谷山豊。その後を追って自殺した彼の婚約者。最終定理を解明するために必要不可欠な数学理論を生み出すのに、これほど多くの日本人が関わっていたとはしりませんでした。 何かを為しえるには、一人ではなくて多くの先人の知恵を集約した上に成功が築かれるのだな〜、と見知らぬ人と知識で繋がれる素晴らしさを思い描いていました。素人にはわからない定理や未解決の予想は分からないまま残りますが、難問を解きほぐし、克服していく人の精神ってすごいなって思えます。数論の面白さ、知的理論の長い系譜をたどれる驚き、挫折から這い上がる努力。読む人それぞれに感動できるところはあるでしょう。そんな中で私は上のような感想に辿り着けました。

Posted byブクログ