フェルマーの最終定理 の商品レビュー
フェルマーの最終定理が解かれるまでのたくさんの数学者たちの奮闘が描かれている。 アンドリュー・ワイルズは子供の頃から追い求めていた定理が紐解けた瞬間、どんな気持ちだったんだろう? 数学なんて全くわからないけど、 数学ってロマンだと思いました。
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数学は自分にとって苦手(嫌いといってもいい)な学問であるため、まずこの本を手に取る要素は少ない。ある日、NHKを見てたら、ポアンカレ予想に関するドキュメンタリーをやっていた。衝撃を受けたのは、人生をかけて難問に挑みつづける数学者の生き様だった。一見すると、そんなことわかったところ...
数学は自分にとって苦手(嫌いといってもいい)な学問であるため、まずこの本を手に取る要素は少ない。ある日、NHKを見てたら、ポアンカレ予想に関するドキュメンタリーをやっていた。衝撃を受けたのは、人生をかけて難問に挑みつづける数学者の生き様だった。一見すると、そんなことわかったところで何の役に立つの?という疑問が湧いてきそうであるが、数学者は知的欲求を満たすためただ純粋であり続けていた。そのなかに自分とは対局の生き方を見た。また、数世紀に渡る超難問があったことも知り、本著を手にとることとなった。訳者もあとがきに書いていたが、多くの人が積み上げてきた解法に向かう理論のなかに日本人が重要な役割を果たしていたことに素直にうれしさを感じた。最終的には証明を完成させたワイルズがもっともすごいんだろうけど、自分はフェルマー予想と谷山=志村予想を背理法で結びつけたフライという人が一番印象に残った。数学嫌いな私にとって、証明問題はどのような筋道をたてればよいの皆目見当もつかないため、解答用紙はほぼ白紙だった。フライは大筋の予想を組み立て解答用紙に概略を記述し、後の人々はそれに肉付けして証明を導いたように素人は感じた。(2009/3/22読了)
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数学の奥深さを改めて知ることになった。 小説や映画の主題となる恋愛や人間関係のドラマとは種類の異なるドラマが展開される。 しかもここにあるのは事実だ。 しかし、数学の奥深さは凄い。宇宙の神秘にも負けない広さがある。
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ワイルズの完全証明への道のりを軸に、数学の天才達の情熱的で孤独な挑戦を描き出す 日本人も貢献していることを、悲しい物語りを通して始めて知る。 最後の証明への階段は本当に手に汗握る 多分算数苦手な人も一気に読めると思いますよ^^
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「私はこの命題の真に驚くべき証明をもっているが、余白が狭すぎるのでここに記すことはできない」 17世紀の天才数学者が残した数学界最大の難問とされる「最終定理」がついに証明されるまでのドラマを描く数学ノンフィクション。 ともすれば難解になったり、漫然と式を並べて事実を語るだけにな...
「私はこの命題の真に驚くべき証明をもっているが、余白が狭すぎるのでここに記すことはできない」 17世紀の天才数学者が残した数学界最大の難問とされる「最終定理」がついに証明されるまでのドラマを描く数学ノンフィクション。 ともすれば難解になったり、漫然と式を並べて事実を語るだけになりがちな数学のノンフィクションだが、この著者にかかればそんな心配は無用。 証明終了の講義のシーンからはじまり、フェルマーの最終定理の紹介、以後の数学者達の波乱のドラマを交えつつ、ついにワイルズの手により3世紀の謎にピリオドが打たれるまで、息もつかせぬドラマチックな展開でよませる。 文系にも易しく読めます。 いちおし!
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数学が嫌いだった人にも「ぜひ読んで欲しい」一冊。 クラスに一人くらいいた「数学ができる人」。 (もしかすると、数学嫌いな人からみたら、「数学ができる変な人」と思うのかもしれない) けど、そんな人であっても、まず解けないであろう「フェルマーの最終定理」。 主張してることは、とっても...
数学が嫌いだった人にも「ぜひ読んで欲しい」一冊。 クラスに一人くらいいた「数学ができる人」。 (もしかすると、数学嫌いな人からみたら、「数学ができる変な人」と思うのかもしれない) けど、そんな人であっても、まず解けないであろう「フェルマーの最終定理」。 主張してることは、とっても単純なのに、約300年もの間、誰にも解かれなかった問題。 その問題を巡る、歴史と挑戦、葛藤などなどが、とてもわかりやすく描かれている。 どんな天才だって、すぐに答えがわかるわけじゃないってことが、この本を読めばわかると思う。 数学が好きな人はもちろん、数学が好きじゃない人にも読んで欲しい (つまり、みんな読んで欲しいってことだったりするがw)
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会社の人が紹介してたので、ちょっと気になって購入 数学、数論かなというのがどういうものなのかをまったく理解してなかったが面白くよめた 自分に関わる世界(たとえば、スペイン文化やスポーツ関連)にはまだまだ調べなきゃいけない、未解決なことがたくさんあるのは知っていたが数論でもそう...
会社の人が紹介してたので、ちょっと気になって購入 数学、数論かなというのがどういうものなのかをまったく理解してなかったが面白くよめた 自分に関わる世界(たとえば、スペイン文化やスポーツ関連)にはまだまだ調べなきゃいけない、未解決なことがたくさんあるのは知っていたが数論でもそうなのか、と身近に感じられた(数論と僕の身近な世界じゃ奥深さがまったく違うけど) あと、四次元とか五次元とかがどういうものなのか知れたのでそれはそれで目からうろこでした #いつか四次元ポケットできるかなー!? (2009.2.9読了)
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本書の素晴らしさは、数学にアレルギーがある人にでもフェルマーの最終定理のどこが不思議で皆を惹きつけるのかを分かり易く教えてくれるところにある。(多分) それはつまり、その問題に取り組んだ数学者たちの人間ドラマとを同じく重点を置いて書かれているから。 最後に「訳者あとがき」から本...
本書の素晴らしさは、数学にアレルギーがある人にでもフェルマーの最終定理のどこが不思議で皆を惹きつけるのかを分かり易く教えてくれるところにある。(多分) それはつまり、その問題に取り組んだ数学者たちの人間ドラマとを同じく重点を置いて書かれているから。 最後に「訳者あとがき」から本書の魅力を引用します。 本書には難解なことは何一つ出てこないにもかかわらず、ワイルズが何をやろうとし、どういう道筋をたどったかが鮮やかに見えるようになっている。専門的な数学を事細かに説明せずとも、数学上の業績の偉大さをこれだけの説得力をもって訴えるというのは、たいへんな力量である。フェルマー関係の本は数多く刊行されているけれども、”フェルマーの最終定理”の証明が数学全体にとってどういう意味をもつのかをドラマチックにわかりやすく描いているという点で、本書の面白さは群を抜いている。 理系の人は云うに及ばず、文系の人には歴史・人間ドラマとしても楽しめる。
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17世紀のフランス,ピエール・ド・フェルマーが証明したとされる定理『X^n+Y^n=Z^n この方程式はnが2よりも大きい場合は解をもたない。』の証明に挑んだアンドリュー・ワイルズについてと数の神秘性について記した書である。フェルマーは定理を証明したと記しただけで,実際は解を詳し...
17世紀のフランス,ピエール・ド・フェルマーが証明したとされる定理『X^n+Y^n=Z^n この方程式はnが2よりも大きい場合は解をもたない。』の証明に挑んだアンドリュー・ワイルズについてと数の神秘性について記した書である。フェルマーは定理を証明したと記しただけで,実際は解を詳しく説明していなかったため,後世の数学者はそれを証明するために4百年の間苦しむことになる。あの,ガウスもオイラーもこの証明が出来なかったことからその難易度がわかるだろう。 ピュタゴラスの定理からはじまり,素数や完全数など身近な数字が意味のあるものに思えてくるような著書であり,数字の新たな面を気付かせてくれる。
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「博士の愛した数式」という映画を見た後、なんとなく、数学に興味を持ち、ふらっと立ち寄った本屋で見つけました。 300年も証明されていなかった数式を、ワイルズという天才数学者が少年時代に興味を持ち、ついには証明してしまうまでのノンフィクションです。 私は「博士の愛した数式」→「フェ...
「博士の愛した数式」という映画を見た後、なんとなく、数学に興味を持ち、ふらっと立ち寄った本屋で見つけました。 300年も証明されていなかった数式を、ワイルズという天才数学者が少年時代に興味を持ち、ついには証明してしまうまでのノンフィクションです。 私は「博士の愛した数式」→「フェルマーの最終定理」→「容疑者Xの献身」という順番で見ていったので、 数学への関心を深めながら、物語にのめりこむことが出来ました。
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