フェルマーの最終定理 の商品レビュー
知的好奇心ビシビシ。 骨太だけど、フェルマーの最終定理を取り巻く数学者たちの努力の歴史が、門外漢の人間にもわかりやすく、ドラマティックに描かれている。
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数学界最高の謎とされていたフェルマーの最終定理が、22年前に350年の時を経て証明された事のドキュメンタリー。私にとって一番興味の薄い学問それが数学。算数の時代からとにかく苦手で中学以降は完全にテストの為に一夜漬けする教科となり、方程式を見ると頭痛が出るレベルになりました。 そん...
数学界最高の謎とされていたフェルマーの最終定理が、22年前に350年の時を経て証明された事のドキュメンタリー。私にとって一番興味の薄い学問それが数学。算数の時代からとにかく苦手で中学以降は完全にテストの為に一夜漬けする教科となり、方程式を見ると頭痛が出るレベルになりました。 そんな僕がなぜこのような本を読んだかというと、色々な方面から大絶賛されている本で、数字が嫌いでも人間ドラマとして滅法面白いという評判を聞いていたに他なりません。そうでなければ誰が好き好んで数学関係の本など読むもので有りましょう。 そもそもフェルマーさんときたら本当に酷くて、「すげえ定理発見したけれど、余白が無いのでどうやったかは書かないよん」と書かれた一文だけ、こんなのクイズ番組見ながら「知ってる」ってつぶやいて答え言わないようなもんでありましょう。なんでこんな事を真に受けるのやら数学界と門外漢は思いました。 無数の数学者たちが立ち向かって350年、誰も証明できなかったこの定理をアンドリューワイルズが解き明かすのですが、この本の主人公はこのワイルズではなく、数学の歴史そのもので、この本も綿々と紡がれてきた学問そのものについて描かれていて、無機質かと思っていた数学というものがいかに人間臭く、血と汗にまみれた結晶で有るかがプンプンと匂ってくるような熱い本でした。 読むに当たって自分が数学苦手な事が残念に感じました。少しでも素養が有ればさらに興味深く読めました。 マイケルファラデーの伝記を読んだ時にも科学に感じましたが、本当に興味を持つためにはその背景にある人間臭さを感じることが一番近道なんだろうなとつくづく感じました。この本は歯ごたえのあるかなりの強敵でしたが、読んでよかったなあと充実感の感じられる本です。
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数学界の言葉を分かりやすく伝えてる点は素晴らしい。これ以上面白く書けない内容なんだろうけど、若干冗長的かな
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これまた名作「フェルマーの最終定理」を読みました。 「3 以上の自然数nについて、X^n + Y^n = Z^nとなる自然数の組(X, Y, Z)は存在しない」という、300年以上幾多の数学者が証明できなかったフェルマーの最終定理の証明を果たしたアンドリュー・ワイルズの物語。 こ...
これまた名作「フェルマーの最終定理」を読みました。 「3 以上の自然数nについて、X^n + Y^n = Z^nとなる自然数の組(X, Y, Z)は存在しない」という、300年以上幾多の数学者が証明できなかったフェルマーの最終定理の証明を果たしたアンドリュー・ワイルズの物語。 これだけ聞くと、この本ってすごく難しいこと書いてあるんじゃないかと思いがちなんですが決してそんなことはなく、中学校で習う三平方の定理(上記式のn=2の場合)さえ知っていれば読める本です。 過去の数学史に欠かせない有名人の逸話紹介にもページが割かれていて、ピタゴラスさんやオイラーさんやベルヌーイさんってそんな人達だったんだとか、 谷山=志村予想を掲げた日本人ふたり凄すぎじゃんとか、にしてもフェルマーさんってちょっと意地悪すぎじゃない?とか、 紀元前から築き上げられた数の歴史と数学者たちの偉業についても知ることも出来ます。 そして、いよいよアンドリュー・ワイルズがこの定理を証明するクライマックスのシーンなんか、自分も実際にワイルズの数論の講義会場にいるのではないかと錯覚するほどドキドキして感動します。 この本は、読んでいる内に「おれって数学極めたんじゃね?」と思わせてくれるほど作中の解説が分かりやすく面白く、 数学の歴史や数学の定理証明に必要とされる論理性や絶対性、そして何より数それ自身がもつ不思議な特徴について、ワクワクしながら知ることができるお薦めの本です。
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ドラマチックな研究者たちの歴史やその生き様に読む手が止まりませんでした。私もそうですが数学がよくわからない人にもおすすめ。若い人ほど読んでおくべきかも。
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すげえ、面白い!読んでみたほうがいいよ。 「博士の愛した数式」にも少し出てくるんだけど、どんどん読める。S12
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ポアンカレ予想『100年の難問はなぜ解けたのか』に続く数学難問伝記。本書も読メがきっかけで読むことができた良書だ。ピュタゴラスから現代数学の有名人が、私が知るだけでもたくさん出て来て、それだけでワクワクした。著者の筆致が流れるようで、分厚い文庫本でありながらすーっと読み進められた...
ポアンカレ予想『100年の難問はなぜ解けたのか』に続く数学難問伝記。本書も読メがきっかけで読むことができた良書だ。ピュタゴラスから現代数学の有名人が、私が知るだけでもたくさん出て来て、それだけでワクワクした。著者の筆致が流れるようで、分厚い文庫本でありながらすーっと読み進められた。フェルマーの定理を証明するために、日本人の立てた予想が重要なことを知り誇らしい。あとがきでは、近代数学の研究の場から遠ざけられていた女性の歴史を本書で読んだ上で、女性訳者だと知らされたこともドラマティック!
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ピエール・ド・フェルマーが証明の全貌を明かさないまま残されたという、究極の定理。 xのn乗 × yのn乗 = zのn乗 上式においてn=2よりも大きい時、上式を満たす3つの数x、y、zは存在しない。 たったこれだけの定理に3世紀もの間、多くの数学者たちが熱狂してきたというその...
ピエール・ド・フェルマーが証明の全貌を明かさないまま残されたという、究極の定理。 xのn乗 × yのn乗 = zのn乗 上式においてn=2よりも大きい時、上式を満たす3つの数x、y、zは存在しない。 たったこれだけの定理に3世紀もの間、多くの数学者たちが熱狂してきたというそのドラマは本当に興味深いです。 物語は、最終定理を見事証明することになる、アンドリュー・ワイルズ氏を中心に描かれるのですが、フェルマーの最終定理だけでなく人類の歴史という大きなスケールの物語も含まれており、それがまた面白い。数学というものは、信仰、戦争、経済といったように、あらゆる人類の欲求を満たそうとする道具として進化してきたのだなぁと改めて感心しました。 もちろん、その推進力となってきたのは数学者たちの情熱なのだろうと思います。 本筋とは関係ないのですが、ティッチマーシュという数学者の言葉がとても共感できて印象的でした。 「π(パイ)が無理数だと知ったところで何の役にも立たないだろうが、知ることができるのに知らないでいるなんて耐えられないではないか」 好奇心だけで生きているような自分にとってぴったりな言葉だと思いました。
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クライマックス最後の数十ページに差し掛かると、読み終えるのがもったいなく感じる程に、おもしろい作品。一人の天才数学者が人生をかけて世紀の大問題「フェルマーの最終定理」を証明する物語。ノンフィクション。
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