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フェルマーの最終定理 の商品レビュー

4.4

782件のお客様レビュー

  1. 5つ

    406

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2018/10/02

フェルマーの最終定理が証明されるまでを扱ったノンフィクション。単に数学的に解説しているのではなく、人間ドラマがあり、数学という学問の歴史や現状も描かれ、数学と人との関わり、数学に取り組む数学者たちについての逸話もあり、様々な読み方、楽しみ方ができる最高に面白い本。 ミステリーを読...

フェルマーの最終定理が証明されるまでを扱ったノンフィクション。単に数学的に解説しているのではなく、人間ドラマがあり、数学という学問の歴史や現状も描かれ、数学と人との関わり、数学に取り組む数学者たちについての逸話もあり、様々な読み方、楽しみ方ができる最高に面白い本。 ミステリーを読んでいるように興奮する展開だった。結末を知っていても楽しめる、何度読んでも楽しめる、マイベストの中の1冊。

Posted byブクログ

2018/07/09

フェルマーの最終定理に日本人がここまで関わっているとは知らなかったので読んで驚きました。 数Bのテストの点数を40点以上取ったことがない自分でも楽しめたので数学嫌いの人でも楽しめると思います。

Posted byブクログ

2018/07/09

数学苦手だった私が、本書を手に取ったのは他でもなく、タイトルが気になったのと、レビュー評価が高かったから。 聞いたことはあるけど内容はわからない状態で、最終定理ってなんだろう、なんかかっこいいし人類の謎っぽくて気になる! しかも知らなかった、もう解けてたのね。 読んでみて素直に...

数学苦手だった私が、本書を手に取ったのは他でもなく、タイトルが気になったのと、レビュー評価が高かったから。 聞いたことはあるけど内容はわからない状態で、最終定理ってなんだろう、なんかかっこいいし人類の謎っぽくて気になる! しかも知らなかった、もう解けてたのね。 読んでみて素直に、数学の学問的面白さがわかったかも。やっぱり自分の好きな学問ではないけど、好きな人たちが何に面白さを見出しているのかはわかった気がしている。 この定理が解かれるまでにどれほどの人が果てしない結論が出るともわからない計算思索に時間をかけてきたか。 ほんとに覚えきれない人が出てきて、無駄ではないにしても遅々とした進みをしてきた。 でもその1つ1つがアンドリューワイルズに繋がっているんだとわかった。 そして、日本人の谷山、志村の二人が貢献していることはやはり嬉しい。 絶対に穴のない、完璧に論理的な証明を作らなければならないという数学者の仕事はあまりに情け容赦がないとおもってしまったけど、学問の性質としてはそうあるべきなんだろうなと思う。 そして手柄を横取りされることを考えると8年間ほぼ話さずに自分で考えてきたアンドリューワイルズのしたたかさ、情熱、忍耐強さには驚く。 どの世界にも偉人はいるもんだ。 今日の世界の全ての発見は、歴史上の名もない人々の地道な努力やひらめきの上にあるんだなと思った。

Posted byブクログ

2018/07/01

 内容自体は昔の2chのAAで読んだことがあったので、知っていた。そのスレと本は大まかな流れは一致していたので、あのスレの出来はかなり良かったのだなと今更ながら思う。  フェルマーの最終定理を巡る人間ドラマが描かれていて、如何せん証明に360年かかっているために、そこに関わる人も...

 内容自体は昔の2chのAAで読んだことがあったので、知っていた。そのスレと本は大まかな流れは一致していたので、あのスレの出来はかなり良かったのだなと今更ながら思う。  フェルマーの最終定理を巡る人間ドラマが描かれていて、如何せん証明に360年かかっているために、そこに関わる人も非常に多く、また数学会のビッグネームがたくさん出てくる。個人的にはガロアやオイラーやソフィー・ジェルマンの生涯についての話が非常に好きだ。  私が理系だからというのもあるかもしれないが、非常に面白い本だと思う。数学がどうしてここまで人を惹きつけるのか、フェルマーの最終定理の問題自体が小学生でも分かる内容ということや、定理は一度証明されたら未来永劫使えるということもあると思うが、作中で志村五郎先生が仰っているように「それが頭の中で出来ること」だからだと思う。物理や化学は仮定を証明するためにどうしても実験設備が必要になる。しかし、数学は頭の中で構築され、証明ができる。これは人間だけに与えられた特権ではないだろうか。重力や炎色反応を理解する生き物は人間以外にいるかも知れないが、円周率やゼロを理解できるのは人間だけだと思う。ちなみに、この本を読む上で数学的知識は中学生レベルで良いはずだ。モジュラー形式や楕円曲線の話は分からなかったが、それでもこれらがフェルマーの最終定理を証明する上でどのように作用するかは理解が可能だ。  2017年はABC予想が証明されたとされ、そこからフェルマーの最終定理の証明も可能となった。ABC予想の証明も非常に難解なため、私には理解出来ないが、それでも数学の世界が着々と広がっていくことに感動を覚える。今後数学の未解決問題がどの程度証明されていくのかは分からないが、少なくともフェルマーの最終定理という偉大な問題が解決されたことを生きている間に知ることが出来たのは幸せなことだと思う。

Posted byブクログ

2018/06/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

昔から気にはなっていたのだが、後輩からオススメがあったので購入してみたところ、面白すぎてあっという間に読了してしまった。子供の頃にガウスやオイラーなどの人々やら、数学パズル好きだったオイラにとっては、好物以外のなにものでもない本でした。もっと早く読んでおけばよかったと後悔しきり。 あと、大学以来、数学についてすっかり忘れてしまったオイラでも非常にわかりやすく内容を伝えてくれた作者(および翻訳者)に感謝するばかり。それとフェルマーの最終定理を解くために多くの日本人が関わっていたという事実も非常に誇らしかった。ともあれ、こういう読んでいて非常に手に汗握る本をたくさん読みたいなぁ、とそんなことを思うなど。同じ作者の「暗号解読」も読んでみたい。

Posted byブクログ

2018/05/27

久々に面白い科学書を読んだ。でも科学書というよりはドキュメンタリーの要素が強いか。どっちにしても、学生の時に出会いたかった本。

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2018/04/17

伊坂幸太郎さんの「陽気なギャングが地球を回す」の参考文献にこの本があったので読んでみました。難しい本だと思ったら一般向けに書かれてとても読みやすかったです。

Posted byブクログ

2021/12/17

数論というどこよりも厳密な世界で、ただひたすら真理に向き合ってきた人たちの物語。自分のようなズブの素人が見ても、その定理の美しくシンプルな感じに多少共感できるところに、ロマンを感じる。ここまで理解しやすくまとめた著者もすごいと思う。

Posted byブクログ

2018/01/21

歴史上の数学者たちの物語を扱っている点でマーカス・デュ・ソートイの「素数の音楽」と類似しており、内容に重複もあるるが、同書がリーマン予想をストーリー展開の軸にしているのに対し、こちらは20世紀末に解決されたフェルマーの最終定理を主題としている。「素数の音楽」が数学上の多様な概念/...

歴史上の数学者たちの物語を扱っている点でマーカス・デュ・ソートイの「素数の音楽」と類似しており、内容に重複もあるるが、同書がリーマン予想をストーリー展開の軸にしているのに対し、こちらは20世紀末に解決されたフェルマーの最終定理を主題としている。「素数の音楽」が数学上の多様な概念/考え方を比喩的表現を駆使して読者に感得させようとしているのに対し、本書の方が関連する命題の具体例や図解が適度に散りばめられていて(巻末の補遺も面白い)読み進め易い。そして何より、アンドリュー・ワイルズが長年の孤独な努力の末にフェルマーの最終定理の証明を完成させるまでの展開を、本の冒頭から伏線を張りつつ最終盤でドラマチックに描ききった著者の技量は見事というほかない。文句なしの最高評価。

Posted byブクログ

2018/01/15

3世紀に及ぶ数学者たちの挑戦を目の前にすると、身の回りに溢れている就職だの転職だの投資だのWLBだの、みたいな鬱陶しい主義主張が一層チープに感じる。 とても恥ずかしく乏しい領域に視界を遮られないようにしなければと思わせられる。

Posted byブクログ