月の扉 の商品レビュー

石持浅海【著】

　石持さんの作品は独…

[文庫ＯＦＦ]

　石持さんの作品は独特な世界観があって楽しめます。この作品はハイジャックがテーマになっているんだけど　他のハイジャックを扱ったモノとは全然違う　最後こうくるかってビックリしました

今までにない不思議な…

[文庫ＯＦＦ]

今までにない不思議な設定の物語だと思いました。ハイジャックの時の乗客の描写があまりないので、ちょっと現実離れした感じがしました。（本当にそんなにうまくいくの？）でもなぜかページを繰る手が止まりませんでした。最後は思ったよりあっさりしていて、もう少し意外性があってもいいのにと感じました。でも、この作家さんの他の作品も読んでみたい気にはなりました。『座間味島』と書いたＴシャツを着ている青年を、本名が分からず終始『座間味くん』『座間味さん』とみんなが読んで

ぜひ！

[abtm]

３人のハイジャック犯が要求するのは、不当に拘束されている「師匠」を空港まで連れてくること。ところが機内で死体が発見されたところから、ハイジャック犯が犯人探しをすることに……！？意表をつく設定が魅力。

2024/08/14

国内マストリードから。沖縄旅行のお供小説に、ってことで。自分が行ったのは石垣で、こっちは本島だけど。更に、ハイジャックって縁起的にどうよ、って感じでもあるけど。まあでも旅行は無事楽しんで来れたし、本作も結構楽しめたし、ってことで結果オーライ。最後、強引にまとめた感は否めないけど、基本的にはスリリングで飽きさせない語りで〇。

2024/07/21

設定は面白い。
ハイジャックした飛行機内で死体が出てくる。
乗客の1人に探偵をやらせて解決する。

警察に死体を見せつけて主導権を握るとこはスカッともした。

ただオチが弱かった。
超常現象的なものを物語に絡めるのは難しいんだろうな

☆3.2

2024/05/29

２００４年このミス８位、本格ミステリ３位
ハイジャックされた飛行機の中でたまたま殺人事件の謎解き役をまかされた座間味くんの、活躍。
不登校の子どもたちを対象にした沖縄でのキャンプ。その指導者が無実の罪で逮捕。彼を救うため弟子たちが企てたハイジャック。その本当の意味とは、というお話。
ハイジャック中の飛行機内で突然乗客の死体が発見される。自殺か殺人かあるいは事故か。その謎解きをまかされた座間味くん事件簿がその後、シリーズものとなる。
ファンタジーミステリ。
文庫帯の「かつてこんなに美しいミステリーが、あっただろうか」にはちょっとギモン。

2024/05/10

密室殺人、ハイジャック、幻想譚の3要素を詰め込んた意欲作。
以下ネタバレあり。
中でも想定外の密室殺人は意外性もありユニークなのだが、肝心の師匠の人物造形が弱いので、皆既月食での彼の祈りの力が拘置所の中では作用せず、広い空間でなければ発揮出来ない理由が最後までわからなかった。この辺は幻想譚の作為として本来気にならないのだが、作品自体が理詰めなのでかえって気になった。また、師匠が人質を殺した（実際は違う）ハイジャックの三人（霊能者なら飛行場に到着した時点で気づかない?）の行為を咎めるわけでもなく単純に再会を喜ぶだけなのもなんだか。ラストも彼らはハイジャックはしたが殺人はしていないため、おそらく無期懲役に処されるが、人質を盾に逃亡すれば射殺される可能性が高いのがわかっていながらなんで?という思いが拭えなかった。

2024/04/09

「師匠」を空港に連れてくる為の飛行機ハイジャック。
予定外の殺人事件。
殺人事件の解明を要求された座間味くん。
犯行グループの目的と「師匠」の計画。
自分の意図に関係なく人を惹き付けてしまう師匠の存在はものすごく大きくて、師匠の力で向こう側に行くのが可能だったのかは分からないけど、師匠を敬愛しすぎてしまった人達が発端の事件。
なんだかすごい話だなあと。
あと、座間味くん好きだったなあ～。

2024/01/02

10年ぶりくらいの再読。面白かった記憶だけはあったけれど、やっぱり面白かった！
ファンタジー系を全く読まない人だと受け入れにくい内容かもしれないけれど、個人的には非現実的要素とミステリーの融合がすごく好き。
文章もさくさく読みやすく、座間味くんや真壁のキャラクターがよかった。
シリーズ読破したい。

2023/09/12

「彼女と飛行機に乗ったら離陸前にハイジャックされちゃった。しかも殺人事件まで発生ってどういうこと？なんでその謎を俺が解かなきゃいかんのよ」
という気の毒な探偵役が登場するお話。
ダブルカバーに書かれたとおり、読了後はたしかに月を見上げたくなった。