月の扉 の商品レビュー
設定は少々馴染めない内容でしたが、中盤からは読みやすくてあっという間に読み切る面白さはありました。違う作品も読んでみたい。
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那覇発羽田行きの定期便、琉球航空 第八便が、男女3人によりハイジャックされた。 彼らの目的は、不当逮捕された師匠と仰ぐ石嶺 孝志氏を、空港に連れてくること。 しかし、航空機のトイレという『密室』で、女性の遺体が発見される。自殺?事故?事件? 普通に考えれば、犯人はハイジャ...
那覇発羽田行きの定期便、琉球航空 第八便が、男女3人によりハイジャックされた。 彼らの目的は、不当逮捕された師匠と仰ぐ石嶺 孝志氏を、空港に連れてくること。 しかし、航空機のトイレという『密室』で、女性の遺体が発見される。自殺?事故?事件? 普通に考えれば、犯人はハイジャック犯の3人しかいない。しかし、彼らは、知らないという。 そこで、この謎を解くための探偵役として指名されたのが『座間味くん』。 彼の推理は? 女性を殺害したのは誰か? ハイジャックと密室殺人という2つの組合せは斬新で、ハラハラドキドキの連続です。 最後の種明かしや意外な展開もあります。 しかし、月の扉を開けて、あちら側(再生の世界)へ行くという目的(?)は、若干理解出来ない面もあり、残念です。
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これは先が気になって読み進めてしまう系。短いしね。 個人的には真壁さんの冷静っぷりが好きだったけど、座間味くんが出てきてからは、そっちを上にあげるためにやや能力ダウンさせられて残念。仲間になると弱くなるアニメみたいな展開で、ちと萎えるんだよねぇ。最初はめっさ頭まわってたのに、終盤...
これは先が気になって読み進めてしまう系。短いしね。 個人的には真壁さんの冷静っぷりが好きだったけど、座間味くんが出てきてからは、そっちを上にあげるためにやや能力ダウンさせられて残念。仲間になると弱くなるアニメみたいな展開で、ちと萎えるんだよねぇ。最初はめっさ頭まわってたのに、終盤はわしでも気がつくわ!ってことを指摘されたり。 まぁでも昨日までの一般市民があっさりと子どもを奪ってハイジャックを成功あせたりして、もしかして自分も簡単にできちゃうかも?という夢を与えてくれるので、良い子のみんなは一度は読むべき。
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うーん......これはねぇ......ハイジャック中に死体発見‼︎ってのは面白いんだけども。 駄目だ。理解出来ん。これは私が傷付いた人の心を理解出来ないからなのか‼︎そーなのか‼︎
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タイトルと話の中身が関連しなかったのですが、終盤に意味が分かりました。主人公達がハイジャック犯で彼等にどんな結末が待っているのかという目線で読んでいたので、結末にはやっぱり…というその結末を肯定する気持ちと別世界へ行く未来を見たかったという残念な気持ちも少々ありました。一人の人間に深く傾倒していくのはほぼ宗教に近い感じを受けました。“座間味くん”の正体は明かさずじまいでしたが、彼が何君だったのが気になるところです。
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ハイジャックと密室殺人が絡む、他の小説にはあまり見られない、二つが合わさり、座間味くんが事件の解決へ導いて行く物語。飛行機の中で何が起こっているのか、狭い空間の中から事件解決へ繋がる一手はないか、どのようにして起こったのか、全体的にクローズドサークルの雰囲気が感じられ、終始ドキド...
ハイジャックと密室殺人が絡む、他の小説にはあまり見られない、二つが合わさり、座間味くんが事件の解決へ導いて行く物語。飛行機の中で何が起こっているのか、狭い空間の中から事件解決へ繋がる一手はないか、どのようにして起こったのか、全体的にクローズドサークルの雰囲気が感じられ、終始ドキドキものであった。ハイジャック犯が何か手がかりを持っているのでないかという意外な展開が見え、瓢箪から駒な事実が見え、解決への糸口となるのも面白い。座間味くんの由来が土地と関連しているのも面白かった。
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変格物の 本格ミステリー。本格物のしては骨格がしっかりしているとは思うが、シチュエーションの持っていきかたが、ついていけるかついていけないかで、大きく評価が別れる小説。個人的には、ちょっと?
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※このレビューにはネタバレを含みます
石持浅海さんを読んでみたくてタイトル買いした。 そしたらハイジャックの話だった。 予想しない事態が次々に起こる展開に引き付けられて一気読み。 意外な人物が探偵役に指名されて、しかも期待以上の推理力を発揮するのもなかなか良かった。 座間味くん、おバカなチャラ男だと思ってたのに(笑)。 座間味くんでシリーズ物になってるらしい。そちらも読みたくなった。 カリスマへの心酔(または信仰)から彼らはハイジャックを犯す。この、動機が「信仰」ってところが、信じてない者からすれば滅茶苦茶に見えるけど、その重さは第三者には図れないだけにズルイ設定だなと思った。 全ての事態の因果関係も明らかにされて、読み手としてはスッキリ。 ☆4つにしようか迷っての☆3つ。やはり私はエンターテイメントを越えて考えさせるものがある本を求めているらしい…。 しかし、この手法でハイジャックを試みる模倣犯とか出てこないかねぇ。心配だ。
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心酔する「師匠」のために罪を犯し、ハイジャックしてしまう弟子たち。 しかし弟子たちそれぞれにも、それぞれの思惑や動機があって・・・。 突然のアクシデントで混乱する機内は、犯人によって監視状態に置かれていた。 にも関わらず、殺人事件が起きてしまう。 なぜ?どうやって? ハイジャック...
心酔する「師匠」のために罪を犯し、ハイジャックしてしまう弟子たち。 しかし弟子たちそれぞれにも、それぞれの思惑や動機があって・・・。 突然のアクシデントで混乱する機内は、犯人によって監視状態に置かれていた。 にも関わらず、殺人事件が起きてしまう。 なぜ?どうやって? ハイジャック犯からの指名により、不可能犯罪を解き明かしていく(通称)座間味くん。 愛する子供への愛情は、ときに人を狂わしてしまうほどの強さがあるのかもしれない。 理性では抑えきれないほど心が壊れてしまったときに、人は愚かな行為に及ぶのだろう。 犯人の動機には共感はできない。 でも、素人である座間味くんが論理的根拠に基づいて解き明かしていく過程は面白かった。 人の書かないものを書きたい。 そんな石持さんの意気込みが伝わってくるような物語だった。
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この作者の本は読んだことがなくてあまり期待していなかった。 でも読み終わってみたら、また他の作品も読みたいと思うようになっていた。 不思議な世界観だった。 座間味くんが『心臓と左手<座間味くんの推理>』という短編集に出てくるというのでそちらも読んでみたい。 ーーー 沖縄・那覇空港...
この作者の本は読んだことがなくてあまり期待していなかった。 でも読み終わってみたら、また他の作品も読みたいと思うようになっていた。 不思議な世界観だった。 座間味くんが『心臓と左手<座間味くんの推理>』という短編集に出てくるというのでそちらも読んでみたい。 ーーー 沖縄・那覇空港で、乗客240名を乗せた旅客機がハイジャックされた。犯行グループ3人の要求は、那覇警察署に留置されている彼らの「師匠」を空港まで「連れてくること」。ところが、機内のトイレで乗客の一人が死体となって発見され、事態は一変ーー。極限の閉鎖状況で、スリリングな犯人探しが始まる。 各種ランキングで上位を占めた超話題作が、ついに文庫化!
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