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包帯クラブ の商品レビュー

3.5

236件のお客様レビュー

  1. 5つ

    32

  2. 4つ

    71

  3. 3つ

    87

  4. 2つ

    20

  5. 1つ

    8

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2015/04/02

心に残る傷は可視化出来ないが、場所や関係したモノに包帯を巻いて可視化し、治療しようとする試み。 可視化する事で共有も出来るし、傷を受けたという事実も、実際に治療しているという現在も、認知する事が出来る。 それを治療し、生きる一歩にしていく。 昔読んだ一冊。 戦争を一人で追体験す...

心に残る傷は可視化出来ないが、場所や関係したモノに包帯を巻いて可視化し、治療しようとする試み。 可視化する事で共有も出来るし、傷を受けたという事実も、実際に治療しているという現在も、認知する事が出来る。 それを治療し、生きる一歩にしていく。 昔読んだ一冊。 戦争を一人で追体験するディノの話が印象深い。 ふと思い出した一文があったので、それを引用に。

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2015/03/19

所どころに差し込まれるメンバーからの“近況報告”で、みんなの将来が何となく見える。 けど、主人公のワラが何をしているのかは最後までよく分からない。 国連とか難民支援とか、そっち系の仕事っぽいということだけがおぼろげに分かる程度。 映画が結構好きだったので読んだけど、柳楽優弥と石...

所どころに差し込まれるメンバーからの“近況報告”で、みんなの将来が何となく見える。 けど、主人公のワラが何をしているのかは最後までよく分からない。 国連とか難民支援とか、そっち系の仕事っぽいということだけがおぼろげに分かる程度。 映画が結構好きだったので読んだけど、柳楽優弥と石原さとみというキャスティングはかなり秀逸だったと実感。 一人一人の登場人物はそれなりの深みを持ったキャラクターだったので、もう少し掘り下げても良かった気もするけど、このあっさり終わる感じがまた良いのかも。

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2014/10/28

若いころってこんな風に繊細だったかもと、 繊細な友達いたな~、傷ついていた人いたな~ 読み進めるうちに昔を思い出したような気分になりました。 この話の面白いところは、クラブ創立の話の途中に現在の近況報告があるところ。 ページが暗いので乱丁かと思いましたよ(笑) 現在の話があるから...

若いころってこんな風に繊細だったかもと、 繊細な友達いたな~、傷ついていた人いたな~ 読み進めるうちに昔を思い出したような気分になりました。 この話の面白いところは、クラブ創立の話の途中に現在の近況報告があるところ。 ページが暗いので乱丁かと思いましたよ(笑) 現在の話があるから、痛くなりすぎない話になって良かったです。ほっとしました。 現実ばなれしているけど、こういうクラブがあってもいいかもしれない。 包帯が巻かれている写真をちょっと見てみたいと思

Posted byブクログ

2015/07/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

やっぱり映画がむちゃくちゃよかった!柳楽くんが屋上で叫ぶシーンは言葉ではいい表せないから。とは言うものの、原作のこの本も悪くないです。「HPにその人が傷ついた場所や物を書き込んでもらい、包帯クラブメンバーが実際にそこへ行き、傷ついた場所や物などに包帯を巻き、その画像をHPにアップする」という包帯クラブ。高校生らしい葛藤がよかった。一度、実際に、友達が私が傷ついて凹んでいるときに、この真似をして包帯を巻いた画像を送ってくれました。ちょっと泣けたな。意外にも、実際に効果があるみたいです

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2014/08/17

どんな小さな傷でも、それは傷ってみとめてあげると楽になるのかもって思いました。 子供達が、ちょっと傷ついたときにも、しっかり見てあげよう。。。 そうしたら、きっと子供達も、誰かの傷の痛みにも敏感になってくれるのかな。。。 『永遠の仔』の重さはなかったけれど、天童さんの魅...

どんな小さな傷でも、それは傷ってみとめてあげると楽になるのかもって思いました。 子供達が、ちょっと傷ついたときにも、しっかり見てあげよう。。。 そうしたら、きっと子供達も、誰かの傷の痛みにも敏感になってくれるのかな。。。 『永遠の仔』の重さはなかったけれど、天童さんの魅力を感じることが出来ました。

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2014/08/16

『包帯クラブ』 -天童荒太- △ どうしてこれが映画化になったのだろう。 単調すぎる。 ラストに向けて急激な展開もなかったし。 映画では何かを感じとれるのだろうか。

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2017/11/09

怪我をしたときに活躍するのは包帯です。 私も子供のころ、包帯が好きでした。痛々しい傷も真っ白な包帯で包まれると、痛みもやわらいだ気がします。 「これでもう大丈夫。」なんていう、安心感が生まれ、その落ち着いた感じが良かったのです。 この作品はその包帯が与える良い印象をもとにしてい...

怪我をしたときに活躍するのは包帯です。 私も子供のころ、包帯が好きでした。痛々しい傷も真っ白な包帯で包まれると、痛みもやわらいだ気がします。 「これでもう大丈夫。」なんていう、安心感が生まれ、その落ち着いた感じが良かったのです。 この作品はその包帯が与える良い印象をもとにしていました。 傷つきやすい高校生たちが、心をズタズタにされた場所や嫌な思い出のあるところ、あるいはトラウマになったものに対して、手当をするというかたちで、包帯を巻いて、心を癒していくというストーリーです。なんだかある意味、作者の代表作『悼む人』にも似ているような感じでした。 主人公は、16歳の高校2年生、ワラ。離婚した母と弟の3人家族で、なんの変化もない平凡な学生生活を送っていましたが、あるとき、入院中の他校の男子生徒、ディノと知り合います。そのときたまたま手にしていた包帯を、ワラの思い出したくない場所が見えるところに、目印の布のように巻いてくれました。それを目にしたワラはなんとなく心にジワーとあたたかいものが流れてくるような気がしたのでした。そのことがきっかけで、ワラは友人のタンシオとテンポとリスキで、痛ましい思いをした場所に包帯を巻く「包帯クラブ」を結成したのです・・・。 パッとみ、よくわからない行動ですが、 社会的には何の力もない高校生たちの 「心の傷」をなんとかしてあげようとする気持ち。これが大事なのですね。 自分たちでできる何かをしたい、という気持ちを 読者に伝えられる作品だと思いました。

Posted byブクログ

2014/02/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

人が受けた深い傷に、わたしたちができることは、ほとんどないように思う。でも、相手の沈む心を想いながら包帯を巻くことで、<それは傷だと思うよ>と名前をつけ、<その傷は痛いでしょ>と、いたわりを伝えることはできるかもしれない。(本文より抜粋) ディノが好きだ。 『永遠の仔』の著者が送る、世界の一欠けらの人たちの物語。テーマはシリアス、内容はなかなかにコミカル。 話自体はそう軽くないのだが、文章や登場人物故か、全然重い感じはなくすんなりと話に入り込める。 同じ傷なんて無い、というところに深く共感を覚えた。 シリアスとコメディが半々と言った感じの話で楽しく読める。 人が受ける傷は様々で、その一つ一つが違っていて同じものなど一つも無い。 ヒトの傷に自分たちが出来ることは何か。 読むのに大して時間もかからず、手軽に読める。 大人に、よりは学生に読んで欲しい。

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2013/11/06

文の書き方が面白いな、と。 文自体は簡潔で読みやすいが、考えさせられることが多かった。 世界の苦しんでいる人を助けられるなんてことは安易に言えないけれど、何も考えずに生きていくというのも違うと思う。そういう葛藤が現れている。 大人になったらそんな葛藤は、解決されているのだと思うが...

文の書き方が面白いな、と。 文自体は簡潔で読みやすいが、考えさせられることが多かった。 世界の苦しんでいる人を助けられるなんてことは安易に言えないけれど、何も考えずに生きていくというのも違うと思う。そういう葛藤が現れている。 大人になったらそんな葛藤は、解決されているのだと思うが、今はまだ処理に困る問題。私もいつも考えていたことなので、入り込めた。まだ解決できていないが、若い世代に向けた小説なのだろうと感じた。

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2013/09/30

…微妙? いまいち中途半端。 なんか、もっと長く書いてもよかったんじゃないかなぁ、みたいな。 やっとクラブになった!…と思ったら、あっという間に解散だし。…かと思えば、すぐ復活だし。心理描写とかもあっさりしすぎで、だいぶ物足りない感じです。 ん〜…。 それに、なんていうか、石...

…微妙? いまいち中途半端。 なんか、もっと長く書いてもよかったんじゃないかなぁ、みたいな。 やっとクラブになった!…と思ったら、あっという間に解散だし。…かと思えば、すぐ復活だし。心理描写とかもあっさりしすぎで、だいぶ物足りない感じです。 ん〜…。 それに、なんていうか、石田衣良とか、村上龍を読んだときみたいな気持ち悪さ。 「オレは若い子の気持ちをちゃんとわかってるんだよ」的な。 あたしも、もう25だから、あたしの感覚も、今の10代の子たちとはすでに結構離れてるんだろうなぁとも思いつつ。 でも、それはそれで仕方ないし、それならそれで、別の書き方があるんじゃないか、と思うのです。 無理して(本人は別に無理はしてないのかもだけど)、若い子たちに寄り添おうとしてる感じが、不自然っていうか、逆に厭らしいっていうか…とにかく、微妙。 まぁでも、映画化される(もうされた?)らしいから、それなりに共感する人もいるわけで、そんなら、まぁいいか、とも思ったり。。。 なんか尻すぼみな文章。でも、ま、いっか。

Posted byブクログ