包帯クラブ の商品レビュー
悪くないのですが、何かちょっと惜しい感じ。やや浅い気がするのです。 ほかの天童荒太の作品は好きなのですが、無理に中高生向けに書こうとしたからでしょうか。でも10代の青少年にちょっと考えさせるには十分な掘り下げ方だとも思います。
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登場人物達と同じような年齢であるためとても入り込みやすかった。 「気付かないふりをしていたけど、わたしは傷を受けていた…でも、いまはその傷を認めてもらえた…その感じが、なんだかとてもほっとした。」
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ちと強引だったかなあ。 発想は好き。もうちょっと書き込んでいただけるとうれしかったかも。 でも青春ってこんなもんなのかなあ。 人の悩みって外から見るとこんな濃さなのかもしれないね。 自分(内側)からみるとあんなにぐっちょりしてるのにねえ。
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本は、報告みたいな感じの書き方で、なんか読みやすいかな。 読み終わった後、「その後が知りたい!!」 と思ったのは私だけじゃないことを願う。
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包帯、巻いてみよう。 人のからだは再生する。傷口はふさがり、肉が盛り上がる。心はどうだろう。 傷ついた心を手当てするために、ワラを含めた高校生たちは、 傷を負った人が当時いた場所、町の至る所に包帯を巻いて写真を撮った。 些細なことに傷ついて、包帯を巻いて、それでも生きていく。 青春溢れる作品。 舞台の町が精密に築きあげられてるのがわかた)^o^(
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「トラウマ」とは、だいぶ手垢の付いた表現となり、いまや随分と軽い意味合いになってしまった感があります。だけれども、それは総「心の傷」軽傷化現象というわけではなく、「トラウマ」ということばの価値は下がってしまっても、それが高価なことばだった時代と同様、「心の傷」はたしかに致命的な...
「トラウマ」とは、だいぶ手垢の付いた表現となり、いまや随分と軽い意味合いになってしまった感があります。だけれども、それは総「心の傷」軽傷化現象というわけではなく、「トラウマ」ということばの価値は下がってしまっても、それが高価なことばだった時代と同様、「心の傷」はたしかに致命的なものまでが残っているわけです。そしてなにより難しいのは、「心の傷」の重さは主観に基づくものだということです。針の先でつついたような「心の傷」が、人によってはチェーンソーで切りつけられたように感じられてしまう。その逆もありうる。相手が「心の傷」を抱えていると言ったとき、それがどのような内容であったとしても、バカにすることはできないのです。 いま、病院の屋上で振られてしまった男の子がいるとしましょう。その男の子は「振られた」という事実によって、心がえぐられています。場合によっては、それが忘れられないものとなり、それ以降、病院の屋上には立ち寄れなくなってしまうかもしれません。そして、このことは言い換えれば、「その場所に血が流れている」ということになるのです。ではどうするか。「血が流れている」のなら「包帯」を巻けばいい。とどのつまり、「包帯クラブ」とは、どこかに流れる見えない血を止めるためのクラブなのです。 【目次】 包帯クラブ
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このちくまプリマー新書は少し子供向けの本なので、あまり難しい表現がないので、天童先生ファンとしては物足りませんでした。
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読み終わり、そのまますぐに友人に「読んでみ」と渡した本。読んだ友人はやたらと気に入って、感謝してくれた。しみじみとする話と、心に痛い話。仲間たちが、それを癒そうとする姿は、傷を舐め合っているだけの馴れ合いなのか、それとも…と考えると、答えが出ない。出ないなりに、行動に移す。そこが...
読み終わり、そのまますぐに友人に「読んでみ」と渡した本。読んだ友人はやたらと気に入って、感謝してくれた。しみじみとする話と、心に痛い話。仲間たちが、それを癒そうとする姿は、傷を舐め合っているだけの馴れ合いなのか、それとも…と考えると、答えが出ない。出ないなりに、行動に移す。そこがいい♪ 個人的には、日本各地の方言で会話する、というエピソードが、なんだか無性に好きだったりしますw
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スケール感はないけど、平易な文章で読みやすく、読み終わった後にちょっと心が温かくなるような、そんな作品です。もう少し主人公の男の子(ディノ)のキャラを生かしてほしかったな。
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主役は高校生の少年少女。 本来は怪我したところに巻く包帯を、傷ついた場所や物に巻くことで そこで負った見えない傷を少しでも癒せたら、、、と活動する彼ら。 活動内容を写真におさめ、ネットで公開し、依頼者に返信するのだが、 やがて彼らの活動の障壁となることが起き始め・・・ そんな物...
主役は高校生の少年少女。 本来は怪我したところに巻く包帯を、傷ついた場所や物に巻くことで そこで負った見えない傷を少しでも癒せたら、、、と活動する彼ら。 活動内容を写真におさめ、ネットで公開し、依頼者に返信するのだが、 やがて彼らの活動の障壁となることが起き始め・・・ そんな物語。うーん、個人的にはあまり心には響かなかったなぁ。 発想が斬新で面白いけど、なんかそれだけってかんじ。 結局挫折状態の『幽霊人命救助隊』(高野秀明)に似た印象。 最後まで読めた分、こっちのほうがまだましか。 でも、読む人によって大きく印象の変わる本のような気がする。 あなたにとっては救いの本となるかもしれませんよ。 個人的には、高校時代よりも、卒業して今に至るまでの方が 気になったな。そっちの方がもっと面白い物語になるような気が。 『包帯クラブ(その後)』みたいなのがあったら読んでみたいな。
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