先生はえらい の商品レビュー
この方の文章は丁寧で…
この方の文章は丁寧でゆったりとしていますが、核心を衝く鋭さには唸らせられます。基本的には万人に分かり易く書いてあるので学生にもお薦めです。
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先生はえらい!そこか…
先生はえらい!そこから始まる常識破りの教育論。こどもたちに読ませたい。
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中高生向けということでしたが、私にはちょうど良く腑に落ちました。 まさしく「先生運が悪い!」と思っており、自分が尊敬する先生(人)は、誰もが尊敬できる先生なんだと思っていました。こんなに様々な人がいて、感じ方が同じわけないのに。 分かりやすく伝えて相手に理解してもらうこと、それ...
中高生向けということでしたが、私にはちょうど良く腑に落ちました。 まさしく「先生運が悪い!」と思っており、自分が尊敬する先生(人)は、誰もが尊敬できる先生なんだと思っていました。こんなに様々な人がいて、感じ方が同じわけないのに。 分かりやすく伝えて相手に理解してもらうこと、それも大事なことだけど、(少なくとも自分は理解したことを)何度も言われると退屈だし、その時点でシャットアウトして終わってしまう。誤解の余地が残っている方がコミュニケーションが続くって面白い。 何でも謎があった方が惹かれるもんね。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
中高生向けに書かれた本という体裁ですが、内容はかなり難解に思えました… えらい!という先生に出会うのは偶然なんかではなく必然で、受け手の感覚次第ということなんでしょうか…? こんな考察も、最後の章を読むと学びに内包されていて勝手に私が誤解してるだけなのかしら…? 色々と考えるきっかけになる本でした。
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「学び」は「教わる」ものだと、つい考えがちであるけれども、学ぶ者に視点を置いてみると、結局は「教わったつもり」になったものなのだ。学ぶ側には、解釈の自由がある。だからこそ「学び」が成立するのだ。
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くだけた感じで語っていますが、語っている内容はけっこう難しいことをいっています。 分類的には教育論なんでしょうが、完全に思想、哲学です。
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「「先生はえらい」のです。たとえ何ひとつ教えてくれなくても。「えらい」と思いさえすれば学びの道はひらかれる。だれもが幸福になれる、常識やぶりの教育論。」 目次 先生は既製品ではありません 恋愛と学び 教習所とF‐1ドライバー 学びの主体性 なんでも根源的に考える オチのない話 ...
「「先生はえらい」のです。たとえ何ひとつ教えてくれなくても。「えらい」と思いさえすれば学びの道はひらかれる。だれもが幸福になれる、常識やぶりの教育論。」 目次 先生は既製品ではありません 恋愛と学び 教習所とF‐1ドライバー 学びの主体性 なんでも根源的に考える オチのない話 他我 前未来形で語られる過去 うなぎ 原因と結果 沈黙交易 交換とサッカー 大航海時代とアマゾン・ドットコム 話は最初に戻って あべこべことば 誤解の幅 誤解のコミュニケーション 聴き手のいないことば 口ごもる文章 誤読する自由 あなたは何を言いたいのですか? 謎の先生 誤解者としてのアイデンティティ 沓を落とす人 先生はえらい 著者等紹介 内田樹[ウチダタツル] 1950年東京生まれ。東京大学文学部仏文科卒業。東京都立大学大学院博士課程(仏文専攻)中退。神戸女学院大学文学部総合文化学科教授。専門は、フランス現代思想、映画論、武道論
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万人にとっていい先生は存在しない。師を恋人で例えているのは面白かった。 学ぶことを欲望するものしか学ぶことができない。そして私たちは「わからない」から、満たされないから知りたいと思う。 私たちは自分のこともわからない。自分が考えていることが上手に言葉になっていかない。言い淀んで...
万人にとっていい先生は存在しない。師を恋人で例えているのは面白かった。 学ぶことを欲望するものしか学ぶことができない。そして私たちは「わからない」から、満たされないから知りたいと思う。 私たちは自分のこともわからない。自分が考えていることが上手に言葉になっていかない。言い淀んで言い直してジタバタして、だからコミュニケーションは終わらない。全部わかったら対話はいらない。 今現在も目下教育界で課題の主体的対話的な学びって、子どもたちの上手くいかないなーわかんないなーこの人のこと知りたいなってところから出発してるんだよね。
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「先生はえらい」というタイトルから、先生を肯定するような内容かな?と思っていたが、コミュニケーションや学ぶことの条件について、かなり論理的に、そして、内田樹さん的に解説してあった。 その人がいったい何を知っているのか私たちには想像が及ばない先生、それが「謎の先生」=「学べる先生...
「先生はえらい」というタイトルから、先生を肯定するような内容かな?と思っていたが、コミュニケーションや学ぶことの条件について、かなり論理的に、そして、内田樹さん的に解説してあった。 その人がいったい何を知っているのか私たちには想像が及ばない先生、それが「謎の先生」=「学べる先生」「尊敬できる先生」
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★恋愛というのは、「はたは色々言うけれど、私にはこの人がとても素敵に見える」という客観的判断の断固たる無視の上にしか成立しない。いい先生に出会うことと同じです。★ 本の題名に対する先入観は捨てた方がいいと思います。 「先生は偉いんだから、なんでも言うことを聞こう」ではなく、 「...
★恋愛というのは、「はたは色々言うけれど、私にはこの人がとても素敵に見える」という客観的判断の断固たる無視の上にしか成立しない。いい先生に出会うことと同じです。★ 本の題名に対する先入観は捨てた方がいいと思います。 「先生は偉いんだから、なんでも言うことを聞こう」ではなく、 「一人一人の先生から何か一つでも学び取ろうという姿勢」が大事という話です。 この本を買う人は尊敬する先生に出会った人たちだと思いますが、著者が読んで欲しいのは、先生は偉くないと思っている人達だと思います。帯にそのような内容があればいいなと感じました
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