ボトルネック の商品レビュー

米澤穂信【著】

2009/10/07

「さよなら妖精」のテイストに近い...のかな。
個人的にこういった作品に対して今イチ免疫もなければ
しっかり理解できる読解能力が欠けてるんで、作品の
意図が...うーん...分かり難いんです。

かなり哀しいストーリーで高校生が背負うには
ツラい内容。

理解できてないんだから感想の書きようがない(笑)。
決してツマらないって事じゃなくね。

2012/08/07

「自分が生まれなかった世界」に迷い込んだリョウは自分の代わりに存在している姉のサキと出逢います。二つの世界の「間違い探し」はリョウがボトルネック(単純に言えば詰まりやすい部分・物事を進める上で妨げとなるもの）だということを見せつけられていきます。こんなに救いのない小説は珍しいです。ラストで彼はどうするのでしょうか？
ふと真逆の物語１９４６年の映画「素晴らしき哉、人生!」を思い出しました。この映画はラストで自分の生まれなかった世界をみて自殺を思いとどまると言うものです。
リョウは岐路に立たされます。全てのしがらみから解き放たれた後、それでも彼は生きていってほしいです。

2009/10/04

所謂、パラレルワールドもの。

主人公が来たパラレルワールドは、「産まれなかった姉が生まれて、自分が産まれなかった世界」。

事故で亡くなった想い人が生きていて、

冷え切った関係の両親が仲睦ましく旅行に行く世界。

間違い探しによって導かれた答えは、残酷で･･･。

ただ、それを裏返せば、自分を取り巻く世界はどうにでも変えられた、どうにでも変えられるということ。

米澤さんの作品は後味が悪いと思ってますｗ

なのに、この作品の最後は曖昧で、私は希望があるのだと思いました。

世界は変えられるのだ･･･と。

2009/10/04

090324貸出。090326読了。
意外な場所、東尋坊が舞台でした。主人公、結局悲しいし。いいのか？

2009/10/04

学生もの（古典部・小市民）ではない時の米澤さんのお話は、大人な登場人物がでるわりに
大人になりきれない話が多くて好き。

2009/10/04

怖いお話でした。私が生まれてなかったら、代わりに違う人が生まれていたら、世界はどんな風に変わってるのか。
考えるだに恐ろしいです。
出だしは超常現象的で珍しいですが、展開や登場人物は米澤さんらしさ全開ですよね。一気に読んでしまいました。

2009/10/04

最後には救いがあるだろうと読み進めていたがそうでもなかった。
ライトノベルだと複雑な家庭環境は都合の良い設定になっているけど、これはその逆を突いた感じ。

2009/10/04

もし、僕のいないもう一つの世界があって、
そちらが幸福にみえる世界であったなら。

そう、僕がボトルネックだと思い知らされたなら。

cf.「たとえば、世界が無数にあるとして」　生田紗代

2009/10/04

私が私でなかったらこの世界はどれくらい違っていたのか。怖ろしいです。もしも同じ体験をしてしまったら苦しくて生きていけない気がします。

2009/10/04

なんという名作．
一昨年知って以来，忘れられない本のひとつ．
自分の限界を知ってしまったとき，ひとはどうすればいいんだろうね．