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ボトルネック の商品レビュー

3.5

163件のお客様レビュー

  1. 5つ

    15

  2. 4つ

    54

  3. 3つ

    66

  4. 2つ

    11

  5. 1つ

    2

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2009/12/05

読み始めから終りまで、しんどいところが1つもなく、最後まで読めた。 楽しい読書。 自身が生きていた選択の結果の、まるっきり反転。 なんて苦しいんだろう。 終わり方に憶測が止まらず、その先の未来の委ねられ方がまた、どうしようもない。これ以上の続きは、いらないのだけれども、どこかで...

読み始めから終りまで、しんどいところが1つもなく、最後まで読めた。 楽しい読書。 自身が生きていた選択の結果の、まるっきり反転。 なんて苦しいんだろう。 終わり方に憶測が止まらず、その先の未来の委ねられ方がまた、どうしようもない。これ以上の続きは、いらないのだけれども、どこかでは続いていくもの。 ボトルネックと云うタイトルは、主人公に向けられたものなのか、それとも彼のなかの性質に向けられたものなのか。 自身が変革を望んだ先に、いい未来があるんだろうか。 悩んでしまった。

Posted byブクログ

2009/11/27

うっ超ダークの方だったか…! と、読み終わってから気付く。何か救いがあるのだと信じていたのに。 「僕の生まれなかった世界」を巡るお話。ファンタジーなはずなのに、ひどくせつない。 あのこの表紙、ずっと謎だったんだけど読んで納得しました。

Posted byブクログ

2009/10/07

後味悪すぎ。 なんでこんなに救いのないラストに思えるかというと、リョウの世界では全てが手遅れだからなんだよなあ。 間違い探しができてもやり直せないんじゃ、それこそただの「呪い」です。

Posted byブクログ

2009/10/08

なんとも言えない後残り。 自分が存在する世界と、存在しない世界。 これほどまでに「自分」を考えさせられると息が詰まってしまうかもしれない。 何と表現するべきかは分からないけど… でもこれこそ「青春」な気がする。

Posted byブクログ

2018/08/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

自分がいなかった世界にやってくる。っておもしろいシチュエーションに惹かれて一気に読みました。 途中、何度か感じた切ない気持ち。 自分ではなくて、代わりに誰か他の人がその役目をしていたら違う世界になってることってあるかもしれない。 でもそれを知ってしまうのは、なんだか悲しいと思う。 読み終えた後に感じるもやもや感って、最後のところが遠回しでスッキリしなかったからかな。 生きていくことって選択だらけだけど、自分で選んだからの結果が今な訳で、選び方次第では別の人生だってあり得たかもしれない。 でも、それをこっちの世界で生きていながら知ることは無理だと思うから、選ばなかった未来なんて考えても本当は意味のないこと。 だからこそ、自分の今生きている世界を唯一無二のものと考えて大事に過ごしていこうなって思った。選択だって慎重になるもんです。 でも迷ってばかりでは始まらない、速攻での決断力が必要なときもある。難しいな。 リョウは亡くなった恋人ノゾミの弔いのため東尋坊を訪れます。 ふとしたはずみでリョウは自分が存在していなかった世界に迷い込んでしまいます。同じ世界に見えるのに、そこは自分が生まれていない世界で戸惑います。 途中、何度か切ない気持ちを感じました。リョウのように、自分の代わりに誰か他の人が自分の役目をしていたら違う世界になってることってあるかもしれません。、実際にその世界に迷い込むことで自分じゃなくて他の誰かでも世界が回ってしまうというのをを知ってしまうのは、なんだか悲しいと思いました。 読み終えた後にもやもや感が残りスッキリしなかったです。 たまたま自分がこの世界に存在していて、もしかしたらそれは違う誰かだったかもしれなくて・・・。 生きていくことって選択だらけだけど、今の自分が、自分で選択してきたことの結果であるなら、過去に戻れば選び方次第では別の人生だってあり得たかもしれないです。 でも、それを今いる世界で生きていながら知ることは無理だと思うから、選ばなかった未来なんて考えても本当は意味のないことだと思います。 だからこそ、自分が今生きている世界を唯一無二のものと考えて大事に過ごしていこうなって思いました。どんなに迷って出した結論でも、思いつきで選択したことだって、今の自分を作っているのでしょうから。 ・作品紹介 懐かしくなんかない。爽やかでもない。 若さとは、かくも冷徹に痛ましい。 ただ美しく清々しい青春など、どこにもありはしない。 青春ミステリの旗手、最新書き下ろし長編

Posted byブクログ

2009/10/07

恋人を弔うため東尋坊に来ていた僕は、気づけば「僕の産まれなかった世界」にいた。最後の結論を導き出すまでの過程が、明るくはないけれど前向きなようで、それ故にその結論の一言が重い。自分のいない世界を考えればほんの少しその結論にたどり着く理由がわかる気がする。 2009/9/23

Posted byブクログ

2009/10/07

○2009/09/21  これまたキッツイ一冊。 うめえなぁ。設定といい人物の配置のしかた、そして比較。どちらかしか知らないなら比較のしようがない。作中でリョウも言ってたように。でもラストに救いがなさすぎるのもいいわぁ。 あまりにも暗いマイナスの強い話で、サキの明るさがあってさえ...

○2009/09/21  これまたキッツイ一冊。 うめえなぁ。設定といい人物の配置のしかた、そして比較。どちらかしか知らないなら比較のしようがない。作中でリョウも言ってたように。でもラストに救いがなさすぎるのもいいわぁ。 あまりにも暗いマイナスの強い話で、サキの明るさがあってさえ呑まれるくらい。でもリョウにとっては少しの救いになったはず。そのあとがどんなにどん底だとしても。 でも決して、リョウがボトルネックってわけではないと思うんだ。それにリョウ自身が気づければハッピーエンドになる。 個人的にリョウが西尾のうざいときの主人公にダブる部分があって、あんまり気分よく読み進められなかった。

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2009/10/04

恋人を弔うため東尋坊に来ていた僕は、強い眩暈に襲われ、そのまま崖下へ落ちてしまった。―――はずだった。 ところが、気づけば見慣れた金沢の街中にいる。 不可解な想いを胸に自宅へ戻ると、存在しないはずの「姉」に出迎えられた。 どうやらここは、「僕の産まれなかった世界」らしい。

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2009/10/23

救いようもない悲劇的な家族関係、その上彼女に死なれたリョウは、彼女に花を手向けるべく、亡くなった場所、東尋坊に居た。 めまいを感じ、東尋坊の崖下へ転落・・・ 彼が目覚めたとき、そこは自分が生まれなかった世界だった。 パレレルワールド。自分の代わりにその世界に存在するサキ。題材は...

救いようもない悲劇的な家族関係、その上彼女に死なれたリョウは、彼女に花を手向けるべく、亡くなった場所、東尋坊に居た。 めまいを感じ、東尋坊の崖下へ転落・・・ 彼が目覚めたとき、そこは自分が生まれなかった世界だった。 パレレルワールド。自分の代わりにその世界に存在するサキ。題材はとても面白く、どうなっていくんだろう、元の世界に戻れるのか?と興味深かったけど 、中盤、サキとともに東尋坊へ向かう電車移動の場面などが冗長に感じたし、中だるみ感が否めず、読むスピードが落ちた。 彼女・ノゾミが、リョウに対してどんな気持ちを持っていたのか、フミカの行状もあやふやなままだし、気になるところが多く残った。終わり方も白黒はっきりしてほしかったかな・・。ハッピーエンドでもなく、悲劇的でもなく・・どっちつかずが不満。 『インシテミル』が最後までとても面白い作品だったので、それと比べると★2つ。

Posted byブクログ

2009/10/07

自然なのに意外性のある、たたみかけるような展開と、最終章でにやりとする。 投げっぱなしジャーマンか、にやりとするかで、おもしろさはかわるかもしれない。

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