1,800円以上の注文で送料無料

人のセックスを笑うな の商品レビュー

3.5

462件のお客様レビュー

  1. 5つ

    77

  2. 4つ

    117

  3. 3つ

    177

  4. 2つ

    40

  5. 1つ

    9

レビューを投稿

2021/09/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

グッときた、刺さった。かなり良かった。 発表当初、作品も作家も名前がキャッチ―だしとても話題になっていたが、天邪鬼な私は流行りものには手を出さない。今春やっとナオコーラさんの園芸エッセイを読み、ファンになり、このデビュー作に手を伸ばした。いやー、もう拍手喝采であります。 タイトルから、てっきり年の差恋愛をからかわれたという話かと思ったら、そうではなかった。恋の話。あわせて収録されている短編も同様に恋の話で、同じく拍手喝采なのだけど、両方共最後に主人公と恋人が別れてしまう。 私にも今恋人がいます。いつかきっと彼らと同じような気持ちになるのだろうと、悲しい気持ちになりながらページを進めました。 彼がおじいちゃんになった顔はわからないんだな、とか。(でも、元同僚とかのツテで10年に1回でも会えないかな、とか) お別れしても「●●さんは素敵な人だったな」ってことを思っていることにします、とか。(彼は素敵な人なのか?カッコ悪いところもいっぱいある、とか)

Posted byブクログ

2021/03/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

早朝(3:40頃)に目を覚まして「ライ麦畑でつかまえて」の残りを読み終えたのが5:00だったか。その後に勢いつけようと思い、「読み易そうな奴、読み易そうな奴」と手に取った。6:05に読み終えた。読み易かった。今の時代の言葉ということもあり、読みながら脳味噌によく馴染む感じがした。然し好きかと問われたら「いや」と答える。ときめきを感じなかった。 多分中学生の頃に一度読んだ筈だ。又しても心に残りそうにない。ユリと同じ39歳の時に読んだら又感じ変わるかしら。

Posted byブクログ

2021/02/23

映画の存在はずっと前から知ってました。古本をネットで探ってたら発見。原作が存在していたとは、、、 もっと荒々しくなっているのかと思いましたが主人公が若い青年なのもあり綺麗な純愛(いや不倫でしたが)を感じられました。 休みの日に紅茶を飲みながらサクッと短い時間で読める一冊でした。

Posted byブクログ

2021/01/04

もっと続きを読みたかったけど、あれ以降の物語って存在しないのかな。  別れたら会わなくなって、連絡も取らなくなって、過去になって、その物語は終わる…?  何が良かったって言われると正直分からないんだけど、なんか好きだなぁと思います。(語彙力が無いだけか笑)

Posted byブクログ

2020/12/24

面白かった。すーっと読みやすくて、それでいて奥が深く、しばらく心がじんわりして止まなかった。 美術の専門学校講師ユリ。自分の気持ち優先に自由奔放、無邪気(わるく言えば自己中心的にも見える)に生きている。夫ある身で、教え子(20も年下)男子、「みるめ」にアプローチし、恋が始まる。 ...

面白かった。すーっと読みやすくて、それでいて奥が深く、しばらく心がじんわりして止まなかった。 美術の専門学校講師ユリ。自分の気持ち優先に自由奔放、無邪気(わるく言えば自己中心的にも見える)に生きている。夫ある身で、教え子(20も年下)男子、「みるめ」にアプローチし、恋が始まる。 感じたことが、そのまま解説に。読みやすく、文章のセンスがよく(私がいうなど僭越すぎるがそう思った)、面白く、楽しい。 「みるめ」を通した視点、一人称で描かれていて、よけいに「みるめ」の心情が痛く響いてくる。 飲み会のあと、飲み会では一度も口を利かなかったのに、 「JRでしょう?」 と、その日初めてオレに話しかけた。 きっとそういう会話から(恋は)始まる。些細な言葉かけから(と、遠い目をしてしまう)。ドキドキしました。 どこか成就しない恋だと思っていた「みるめ」かもしれないが、別れはやってきた。 気になったところがあった。 「ユリの世代は、オレの世代よりも安定した時代に青春を過ごした世代なんじゃないだろうか。甘さや弱さが見える。」 とある。 20も年下の「みるめ」のからそう見えていたのか。 ユリの世代は自分(私)と重なりそうで、痛いところを付かれた思い。 ラストのここが心痛かった。 「オレには彼女がおばあちゃんになったときの顔はわからないんだな。でも、最後に会ったときのユリの笑顔は、残っていくんだな。」 こういう別れ方、考え方やり切れない、せつない。 映画もあるとのことですが、小説のほうがいいのでは(と私はおもった!) 息子の本棚にあった(でなきゃ読む機会もなかっただろう、タイトルに躊躇していたので)、読んでよかった。

Posted byブクログ

2020/12/23

先日、「箱根本箱」で山崎ナオコーラさんの本と出会い、興味深かったので図書館で借りようと思ったらなかったので、山崎さんの代表作である本作を借りてみました ・ 解説が大絶賛していました… が、凡人の私にはピンと来なかったというか… 一言で言うと美術学校に通う男子...

先日、「箱根本箱」で山崎ナオコーラさんの本と出会い、興味深かったので図書館で借りようと思ったらなかったので、山崎さんの代表作である本作を借りてみました ・ 解説が大絶賛していました… が、凡人の私にはピンと来なかったというか… 一言で言うと美術学校に通う男子生徒と20歳年上の講師との不倫のお話です タイトルが衝撃的な割に内容は淡々としています ふーん…という感じでさらっと読み終わってしまいましたが、表現力は素晴らしい!と思いました ので、他の作品も読んでみようと思います

Posted byブクログ

2020/10/27

映画化もされてるし、気になりつつ、手を出せなかった。けど、読んでよかった。一冊通して世界観、空気感、愛、どれもなんかぴたっとはまってた。

Posted byブクログ

2020/10/22

この世界観は嫌いではない。 文章に飾った所がなくとても読みやすい。 作品の評価が高いのもわかる。 性描写もとても自然体で描かれていて丁度いい塩梅。 読んでて全く厭な気分にならない甘酸っぱい作品。

Posted byブクログ

2020/08/28

ああ、こういう恋愛が世の中にいっぱいあるんやろうなあ。て思いました。 男の人目線なんは珍しいけど、 女々しい男性意見やから、女みたいやなあ〜と思いつつ。 なんで学校辞めたんやろう。それだけが気になる。あと他のことはなんとなく、気持ちが想像できました。

Posted byブクログ

2020/08/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「もし神様がベッドを覗くことがあって、誰かがありきたりな動作で自分たちに酔っているのを見たとしても、きっと真剣にやっていることだろうから、笑わないでやって欲しい。」 人のセックスを笑うな ストーリー自体は言ってしまえば良くある不倫の恋愛の始まりから終わりを描いているだけだが、丁寧に丁寧に描写することによって作品としてなりたっている。猪熊さんのビールの池の話が大好き。私も猪熊さんと真面目な顔をして馬鹿な話をたくさん語り合いたい。

Posted byブクログ