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人のセックスを笑うな の商品レビュー

3.5

462件のお客様レビュー

  1. 5つ

    77

  2. 4つ

    117

  3. 3つ

    177

  4. 2つ

    40

  5. 1つ

    9

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2019/07/25

淡白な小説だなと思った、表現や人物などが、作者自身もあんまり深入りしていないような。 エッセイを読んで、思想が濃くて後ろ向きな感じで口が悪かったので、小説も鋭いかなと思ったけどあわあわした感じで、淡白な小説だった。 一緒に納められていた歯医者さんのやつは、ちょっと好きだった。...

淡白な小説だなと思った、表現や人物などが、作者自身もあんまり深入りしていないような。 エッセイを読んで、思想が濃くて後ろ向きな感じで口が悪かったので、小説も鋭いかなと思ったけどあわあわした感じで、淡白な小説だった。 一緒に納められていた歯医者さんのやつは、ちょっと好きだった。日常すぎる作品より、ちょっとねじれた作品の方がいいんじゃないのかな、もう少しこってり書いても、淡白なところが際立って良いのではないのかな、と思います。

Posted byブクログ

2021/10/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

すごく読みやすく短時間で読み切れる作品。 非日常ではなく、リアルな日常を描いた作品であるが、主人公である専門学生の男子の心の中を見事に描かれている。 タイトルから想像するガツガツした肉食系ではなく、まさにこれが今風の男子像なのかな。 説明 受賞歴 第41回(2004年) 文藝賞受賞 内容紹介 19歳のオレと39歳のユリ。恋とも愛ともつかぬいとしさが、オレを駆り立てた——「思わず嫉妬したくなる程の才能」と選考委員に絶賛された、せつなさ100%の恋愛小説。第四一回文藝賞受賞作。 内容(「BOOK」データベースより) 19歳のオレと39歳のユリ。恋とも愛ともつかぬいとしさが、オレを駆り立てた…美術専門学校の講師・ユリと過ごした日々を、みずみずしく描く、せつなさ100%の恋愛小説。「思わず嫉妬したくなる程の才能」など、選考委員に絶賛された第41回文藝賞受賞作/芥川賞候補作。短篇「虫歯と優しさ」を併録。

Posted byブクログ

2019/06/02

三度目か四度目の再読。たまプラーザとか田園都市線とかが舞台で、近所に住んでた経験から言うと懐かしくてたまらない。専門学校の先生と生徒の恋なんだけど、どこか爽やかで心地よい

Posted byブクログ

2019/05/28

すぐに読みきれる。 タイトルにインパクトがありすぎるから 内容に少々期待を込めすぎたかもしれない…。 リアルってこうだよなあとも思う。 好きになってしまった人に相手がいるだけの話なのだ。 好きになってしまったらもう止められないのだ。 誰かと自分は傷つくけれど。

Posted byブクログ

2019/02/16

この作品のことを初めて目にした時に、作品タイトルと作者の名前を見て、「あざといな」と思ったことを思い出す。 インパクトありすぎて、絶対記憶に残ると思った。 けれどもそれは好意的なものとは限らない。 ところが文藝賞の選考委員だった高橋源一郎と田中康夫は、このタイトルと作者名を見た...

この作品のことを初めて目にした時に、作品タイトルと作者の名前を見て、「あざといな」と思ったことを思い出す。 インパクトありすぎて、絶対記憶に残ると思った。 けれどもそれは好意的なものとは限らない。 ところが文藝賞の選考委員だった高橋源一郎と田中康夫は、このタイトルと作者名を見ただけでセンスを感じ、受賞作になることを確信したのだという。 ああ、私のセンスなんてこんなものだ。 キャッチ―なこととセンスのある事の区別がつかない。 作品を読んだって、誰も人のセックスを笑ってないし…。 確かに上手いのだ。 ”気持ちを整理するために日記を書いていると、涙がボタボタと落ちてくる。 涙は快か不快かで言うと、快だ。そしてまばたきで涙を落として文字をにじませる。にじませたい文字の上にアゴを持って行ったりもする。” 失恋を確信した19歳の男の子が、泣きながら日記を書きながら涙の快楽を自覚する。 これはなかなか侮れない感性だと思う。 でも、お相手のユリがどうしても受け入れられなかった。 主人公・磯貝みるめ19歳の恋人は、20歳年上の専門学校講師で人妻のユリ。 彼女の方から近寄って、彼女の方から何となく離れていく。 まずここが無責任だと思う。 恋愛の幕引きは、はっきりとわかる形でしないと、相手の気持ちの整理がいつまでもつかないでしょ。 年上で、人妻で、自分から誘って、その幕引きは何だ!と腹が立つ。 しかし、この作品が書きたいのはそういうことではなくて、あくまでも主人公の胸の内なのだと気づく。遅まきながら。 なぜ気づくのが遅れたかというと、やっぱり作品タイトルと作者の名前のせいだと思うのだ。 だって、どう見てもエンタメ作品みたいじゃないか。 読み終わって、なぜ、ユリの気持ちがいっさい書かれていないのかを考えて、ようやくこれが純文学であったのだと気づいた次第。 だとしたら、やっぱり作品タイトルと作者名と、ついでに主人公の名前はこの作品の純粋性を阻害したのではないかと思うのだけど。 センスない者の遠吠えですけれど。

Posted byブクログ

2019/01/23

初のナオコーラさん。読みやすくて一気読み。他の作品も読みたいと思うほど、文章がスーッと入ってくる感じ。飾らずに人間の感情、愛情が表現されている作品。共感は特にないけれど、切なくてきゅーってなった。

Posted byブクログ

2019/01/02

ささっと出てくる全ての料理に手が込んでいて、 軽快な中にうまみがしっかり詰まっている。 最後の最後の締めの一品が秀逸。 (以下抜粋) ○「会えなければ終わるなんて、そんなもんじゃないだろう」  花火の火は気まぐれに色を変えながら、  違う花火に移り続けていく。(P.120)

Posted byブクログ

2018/11/15

他の作品はいくつか読んでいたのだがこちらも手に取ってみた。 さらさらと透明感のある文章で最後まで読めたがとても感情が動かされた。 なぜミャンマー。

Posted byブクログ

2018/11/10

2018/11/10読了 まずタイトルに惹かれる、というのが大方であろう。私もそうだったし。 文面のみより、音とか、映像とかにすると、この作品の色がしっかり出ると思う。雰囲気で読み解く物語だと思った。 不倫とか、人間関係のゴタゴタとかそういうのは少なく ただ年上の女性と、ゆる...

2018/11/10読了 まずタイトルに惹かれる、というのが大方であろう。私もそうだったし。 文面のみより、音とか、映像とかにすると、この作品の色がしっかり出ると思う。雰囲気で読み解く物語だと思った。 不倫とか、人間関係のゴタゴタとかそういうのは少なく ただ年上の女性と、ゆるゆるとセックスするだけ 一応、芸術という舞台装置はあるけれど 生々しくない、ゆったりとした体の交わりを描く ふわっと匂いが漂ってきそうな、空気感。 ほんとうはずっと続いてほしかったエロティシズムと青春のはざまにある空気。ゆったりとしたお話でした。

Posted byブクログ

2018/03/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

純愛と肉欲、あるいは妥協の間で揺れる(揺れている時点で純愛ではないのだが)。 神様は、人のセックスを覗き見てしまって、それがこっけいであろうとも当人達は真剣なのだから、笑わないでほしい、という話。 妻の恋人と知りつつ、素知らぬ顔で三人で食事をする、気のいい猪熊さん、なのだが、私は怖い。でも、たぶん彼は芯から善意しかなく、ユリが浮気をするのはもしかしたらそういうところが原因なのかもしれないとも思う。

Posted byブクログ