人のセックスを笑うな の商品レビュー
題名のインパクトで今まで手に取っていなかった作品をアマプラの映画とセットで。原作ではみるめ君をはじめ、淡々とした物分かりの良い登場人物たちが映画ではオーバーに表現されていたところに違和感がありました。蒼井優が尊い映画
Posted by
好きな人を前にした19歳の男の子の感情の移り変わりがみずみずしく、もうそばにあるように感じる。ユリと過ごす時間を心から愛おしく気持ちが伝わる。在籍する学生に手を出してしまうユリの危うさも、絵を通じて知り合っていながらもそこは分かり合えないとお互いわかっていて触れないことも、二人の...
好きな人を前にした19歳の男の子の感情の移り変わりがみずみずしく、もうそばにあるように感じる。ユリと過ごす時間を心から愛おしく気持ちが伝わる。在籍する学生に手を出してしまうユリの危うさも、絵を通じて知り合っていながらもそこは分かり合えないとお互いわかっていて触れないことも、二人の行く末を示すような鍋も、先がないとわかっているからこそ今がいかに輝いていて大切なものなのかを表現していて気持ちよく、美しく感じた。
Posted by
並録されてる「虫歯と優しさ」の方が面白かった。「好き」に理由なんていらないなと素直に思えました。 「人のセックスを笑うな」は、恋人のユリについて、目尻にシワがあったり、髪の毛が硬くうねった剛毛だったり、お臍の下に丸い膨らみがあったりといった見かけやサバの味噌煮定食食べたり手でキツ...
並録されてる「虫歯と優しさ」の方が面白かった。「好き」に理由なんていらないなと素直に思えました。 「人のセックスを笑うな」は、恋人のユリについて、目尻にシワがあったり、髪の毛が硬くうねった剛毛だったり、お臍の下に丸い膨らみがあったりといった見かけやサバの味噌煮定食食べたり手でキツネ作って突いたりと言った客観的な行動は詳しく述べてありながら、いまいち性格や人となりが判らないところがいかにも、恋愛にまだ未熟な男の子が一人語りしているようで面白かったです。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
これ結構面白いってゆう人多くて気になった読んだんですけど、まあそれなりな良かったです。何が良かったって、殺伐とした修羅場もなくリアリティが妙にあるところがよかった。そしてこの本の前に「ロマンシエ」読んでたので、さらに美術的にも見れるし、性的コンプレックスにもより深く理解できる。あと自分の今付き合ってる彼女とよく似てるなとも思う。そこも個人的におもしろかった。
Posted by
ただの一先生を次第に意識するようになり、一緒にいると包まれる幸福、思い通りにならない怒り、お互い冷めているかもしれないというぼんやりした自覚、やっぱり好きだという再熱、相手に必要とされてないことを悟る虚無。移りゆく心情が手にとるようにわかる… 虫歯と優しさ 優しいとかかっこいい...
ただの一先生を次第に意識するようになり、一緒にいると包まれる幸福、思い通りにならない怒り、お互い冷めているかもしれないというぼんやりした自覚、やっぱり好きだという再熱、相手に必要とされてないことを悟る虚無。移りゆく心情が手にとるようにわかる… 虫歯と優しさ 優しいとかかっこいいとか頭がいいとか、そういうところが好きなんじゃなくて、例えば冷蔵庫に歯磨き粉を入れてるところみたいな、日々の何気ない仕草や言葉がどうしようもなく愛しくなるっていう感覚が愛するっていう感情なんだと思う。 共感できすぎて切ない…。
Posted by
ぽんぽんと場面が切り替わって行くのが印象的で、その場面一つ一つに、味やセンスがあって、余韻がある。 オレが過去を振り返って反芻している語りだからか、現実と距離が少し置かれた、哲学っぽい語りが良い。
Posted by
30分もかからず読めます。タイトルが前から知ってた気がしてなんだったのだろうかと思って調べてみると映画化されていたんだった! 題名のようなことがガチャガチャと描写されているわけでなく若い男の子の淡く切ない恋心が描写されています。磯貝君みたいな子いるかなー、いいなぁこんな子が近くに...
30分もかからず読めます。タイトルが前から知ってた気がしてなんだったのだろうかと思って調べてみると映画化されていたんだった! 題名のようなことがガチャガチャと描写されているわけでなく若い男の子の淡く切ない恋心が描写されています。磯貝君みたいな子いるかなー、いいなぁこんな子が近くにいたら。磯貝くんの誕生日が私と一緒で嬉しい。 図書館にて。
Posted by
恋愛の複雑な感情をストレートに、わかりやすく表現している。とても共感できるし、人と人の関係で生じる全ては言葉で言い表せないのだと実感した。
Posted by
聞き覚えのある、気になるタイトルに惹かれて読んでみた作品。小説慣れしてない人間からするととても読みやすい文章だった。珍しく短時間で一気に読むことができた。 平凡な人間間での交わりから、大きな何かが起きるわけでもなく淡々と話は進む。日常である一つの恋愛の形を切り取ったような話。 特...
聞き覚えのある、気になるタイトルに惹かれて読んでみた作品。小説慣れしてない人間からするととても読みやすい文章だった。珍しく短時間で一気に読むことができた。 平凡な人間間での交わりから、大きな何かが起きるわけでもなく淡々と話は進む。日常である一つの恋愛の形を切り取ったような話。 特に共感する部分はなく、終わった後も何を読んでたのだろう、という気持ちにさせられたが、集中して読めたところは評価。
Posted by
2021年9月 友だちから「グッと来た」という彼女の最上級の褒め言葉でオススメされて読んだ。とても良かった。 一緒に収録されていた「虫歯と優しさ」は、もしタイムマシーンがあるのならこの本の出版当時の2005年の自分に読ませてあげたい。「結婚できない」自虐ネタをテンプレ挨拶にしてい...
2021年9月 友だちから「グッと来た」という彼女の最上級の褒め言葉でオススメされて読んだ。とても良かった。 一緒に収録されていた「虫歯と優しさ」は、もしタイムマシーンがあるのならこの本の出版当時の2005年の自分に読ませてあげたい。「結婚できない」自虐ネタをテンプレ挨拶にしていたあの頃。そういうことを可笑しいと思わないでいいんだって2005年にハッキリと書いてある小説があると知らなかった。
Posted by