人のセックスを笑うな の商品レビュー

山崎ナオコーラ【著】

39歳の講師に恋をす…

[文庫ＯＦＦ]

39歳の講師に恋をする19才の美術専門学校生が主人公の恋愛小説です。題名から想像していたよりも標準的で王道のせつない恋愛小説でした。

おすすめ

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第４１回『文藝賞』受賞。タイトルと著者名に騙されるなかれ。これは、１９歳のオレと３９歳のユリちゃん（人妻）の、淡々としたラヴが詰まったお話なのである。明確な結論などない。この、「ふわふわと痛い感じ」がいいのだ。

2024/09/23

いや不倫やん！と思いつつも、あまりにも爽やかでなんとも不思議
初めての山崎ナオコーラさん他の本も気になる

みるめら強がってるけど未練たらたらでかわいい、ユリちゃんと2人でいるときあんなに楽しそうなのに猪熊さんと安定というか夫婦ってことを突きつけられる感じ切ない
映画も好きだけど小説も好き！

2024/08/09

恋愛小説はあまり読まないので、他と比較しにくいんだけど、映画とかあらすじにしたら大した話じゃないと思うけれど、なんとなく余韻が残る。
読んでいる時は別に面白くないと思ってたし、好きな文体かと言われるとそうでもない。だけど、なぜか後から、ああ恋愛って失恋ってこんな感じ、と思い出させる不思議な力がある。

2024/07/24

ただの不倫小説なんだけど、
ナオコーラさんから紡ぎだされる筆致と空気感で
なぜか全然嫌じゃない。

あまりに過激なタイトルに
「どんな展開が待ち受けているんだ、、、」と最初は構えたが
つまりは ”真剣に向き合っている人たちに口を出すな” と。
そういうことだと思う。

人は出会って、壊れて、抱えて、成長していくんだね。
周りが弄るもんじゃないなーと、そう感じた次第。

ナオコーラさんの文体が好き。
あたたかいんだけど冷静で、
読んでいくうちに心の波は静まりながら没頭していく。

ページに余白があるので、ページ数のわりにさくっと読めます。

2024/07/09

学生時代、私は松山ケンイチが大好きで人セクの映画DVDを購入して何度も観てました。
その歳頃にしては過激なタイトルだったけど、なんだかギュッとなる切ない恋愛映画で好きだったな〜。

ということで、初の原作。初の山崎ナオコーラさん。
懐かしい、映像が甦ってきた。
映画よりシンプルだなって思ったけど、みるめくんの若い心情と綿毛のように飛んでいくユリの奔放さがなんとも切ない。
セックスの仕方も恋愛も人の数だけ無数にある。
私の青春恋愛話だなーってサクッと読めました！
最後の、「会えなければ終わるなんて、そんなものじゃないだろう」って言葉。
うわーエモい。蘇る！
ユリにも親友たちにも、私たちにも刺さるよね。
忘れずに想っていれば、前に進める糧になる。

2024/05/01

タイトルだけずっと知ってた小説。
恋愛ってこんな感じだよなあ
ユリちゃんのフラフラさ加減にはイラっとしてしまうけど。
タイトルが秀逸。切ない話だった。

表題作よりも「虫歯と優しさ」のほうが好きだったかな～
主人公が素敵。

2024/02/27

恋愛というテーマ自体が(多くの人がそうであろうが)好きなので楽しく読めた。
解説にも書かれていたことだが、とても女性的な文章に感じた。
抽象的な描写が含意していることが十分には理解できなかった。

2024/02/03

笑われました

ってな事で、山崎ナオコーラの『人のセックスを笑うな』

期待してた内容はアッサリとした活字と化してたので、笑うに笑えなかった…

ジェンダーレスな時代に言う事じゃないけど、男女の関係、気持ちが入れ替わっている様な内容かな

恋愛下手はセックスも下手、即ち人の恋愛を笑うな的な感じがした、ふがいない

わし的には不完全燃焼な感じがしたかな。

併録された短編の｢虫歯と優しさ｣の方がジワったかな

2022年5冊目

2023/12/05

大胆なタイトルから想像できないほど純粋で切なすぎる物語。

最後の、
「会えなければ終わるなんて、そんなものじゃないだろう」
の言葉に、ユリと過ごした時間を忘れたくない、それでも前向きに生きていこうとするオレの気持ちを想像した。