V字回復の経営 2年で会社を変えられます の商品レビュー
推薦図書 三枝シリーズ 不振事業をどのように立て直すかというのが本書のケースです。 長年、改革をすると声高に叫びながら結局先送りにして赤字を何年も垂れ流すという状況をいかに打開するのか、5つの実話をもとに書かれれたケース小説です。 シェア、売上共に現象を続けるアスター...
推薦図書 三枝シリーズ 不振事業をどのように立て直すかというのが本書のケースです。 長年、改革をすると声高に叫びながら結局先送りにして赤字を何年も垂れ流すという状況をいかに打開するのか、5つの実話をもとに書かれれたケース小説です。 シェア、売上共に現象を続けるアスター事業部では部署間で責任のなすりつけ合い、権限があいまいなため当事者意識が欠如してしている、皆が被害者意識をもっている、現状を認識できていない 今後、この事業部を存続させるのか解体するのかを2年という期間で精査し決定していかなければならない。 そのために必要なステップが以下 1 成り行きシナリオを描く 2 切迫感を抱く 3 原因を分析する 4 改革シナリオを作る 5 戦略の意思決定をする 6 現場へ落とし込む 7 改革を実行する 8 成果を認知する そしてこれらを力強く推進するためには、関係者に対する目的の認知を浸透させることが肝要である。 そのためには価値連鎖、時間連鎖、情報連鎖、戦略連鎖に対して新たに 行動、マインドの連鎖が必要である。熱い心をもった組織が必要である。 改革実行を行うにあたって行った分析手法は多々あるが、面白いと思ったのは、改革を実行する際に、改革の推進者と抵抗者の心理パターンがあるというところだ。 各タイプによって改革実行のタスクフォースの人選や対応が異なる A 改革先導者 A1 過激先導者 A2 実力推進型 A3 積極行動型 A4 積極思索型 B 改革追随者 B1 心情賛成型 B2 中立者 B3 心情抵抗型 C 改革抵抗者 C1 確信抵抗型 C2 過激抵抗型 D 人事更迭者(淡々型、抵抗型) E 傍観者 単に戦略だけでなく人間というものが改革に対して大きな障害となることがあるということをこのように分類することで強く意識することができた。 事業経営者のとるべき態度、コンサルタントの役割、リーダーシップなど勉強になることが多かった。
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いやー長かったです。448ページは最初、本が届いたときに萎えました。 結論として、ストーリー(小説)のある本はかなり久しぶりに読んだのだが、楽しく読めました。 話において「日本の村社会の性質」多く書かれており、まだ23歳ですが私自身での学校内や団体での人間関係にすごく共感や勉強...
いやー長かったです。448ページは最初、本が届いたときに萎えました。 結論として、ストーリー(小説)のある本はかなり久しぶりに読んだのだが、楽しく読めました。 話において「日本の村社会の性質」多く書かれており、まだ23歳ですが私自身での学校内や団体での人間関係にすごく共感や勉強になるストーリーがあり、正直もっと早く読みたかったなとも感じました。 何より一人一人が経営を考え・責任を持つ重要さを一番学びました。 本の全体としては、企業再生過程において登場人物のポジションが明確であり、またその人物同士の会話の中から「症状」と題して諸悪の根源が明記してあり、私にも当てはまることもあったので「うわー」と共感しやすい点がありました。 そして、章の終りに「経営ノート」と称して三枝さんの意見や解説が書いてある構成で読んだ話の着目点がわかりやすく良かったです。 特に「経営ノート2」の改革の推進・抵抗パターンの図式が一番印象的でした。 人のタイプを分類することで、傾向と対策、どこが強みが見えて非常に有用な図式だと感じました。 A1:過激改革型 A2:実力推進型 A3:積極行動型 A4:積極思索型 B1:心情賛成型 B2:中立型 B3:心情抵抗型 C1:確信抵抗型 C2:過剰抵抗型
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本書は、時代背景、会社と国の違いはあるが「小説上杉鷹山」によく似ていると感じます。また、「ビジョナリーカンパニー2」でも述べられていましたが、まず人を選ぶことから始めていることです。 ただ、少し異なるのが、改革を推進する人がみるからにギラギラして「熱い」ということです。ここが日本...
本書は、時代背景、会社と国の違いはあるが「小説上杉鷹山」によく似ていると感じます。また、「ビジョナリーカンパニー2」でも述べられていましたが、まず人を選ぶことから始めていることです。 ただ、少し異なるのが、改革を推進する人がみるからにギラギラして「熱い」ということです。ここが日本とアメリカの認識の違いなのか、みるからに熱い人の方が、モデルになりやすいということでしょう。日本は少し遅れていて、「ビジョナリーカンパニー2」でいうところのひとつ前の段階にいるのかもしれません。
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死にかけ企業の劇的復活物語。読み物として面白くて実に痛快。でもこういう状況になった事が無いので実用面で役立つかは良く分からない。モデルはどうもコマツ産機みたい。
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実際に著者が手がけた事業再建をモチーフにした企業変革ドラマ。 人員カットは行わず、既存社員から選定された改革のキーパーソン達。彼らにスポットを当ててストーリー仕立てで実際に行われた改革のステップを学ぶことができます。 経営者を含めた主導者たちの覚悟と行動力にはつくづく感心させら...
実際に著者が手がけた事業再建をモチーフにした企業変革ドラマ。 人員カットは行わず、既存社員から選定された改革のキーパーソン達。彼らにスポットを当ててストーリー仕立てで実際に行われた改革のステップを学ぶことができます。 経営者を含めた主導者たちの覚悟と行動力にはつくづく感心させられました。同時に、「俺ってへぼいなぁ」とか虚しさが込み上げてきて、途中何度も読むの挫折しそうになりました。おかげで2年かけてようやく読了(笑)。おっそ! 今後、自分が管理職として人の上に立つとき、さらには経営者というポジションに立つとき、そのときどきの自分の置かれた状況によってこの本から学ぶべきポイントは変わってくると思います。 折に触れて読み返したいです。
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自分の経験と照らし合わせると、会社の規模も業態も違うがあまりにもよく似たケースが見られた。改革には2つの側面がある。「行動とマインド」の変革と「戦略」。
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2年で黒字化出来なければ、事業閉鎖。子会社の再建に当たっていた52歳の黒岩亮太が本社の不振事業を再建するストーリー。最初の2ヶ月が勝負、として、タスクフォースで決定した事項を実行レベルに落とし込み、1年後での黒字化を果たしたのは、企業活動以外にも横展開出来そうと思う。以下メモ。(...
2年で黒字化出来なければ、事業閉鎖。子会社の再建に当たっていた52歳の黒岩亮太が本社の不振事業を再建するストーリー。最初の2ヶ月が勝負、として、タスクフォースで決定した事項を実行レベルに落とし込み、1年後での黒字化を果たしたのは、企業活動以外にも横展開出来そうと思う。以下メモ。(1)商売の基本サイクルは、創る(開発)、作る(生産)、売る(販売)の一連のサイクル。商店主の様に全社員が意識し、繋がる(行動の目的、意味の共有が図れているか)かが大事(2)時間の価値を競争優位にする。価値連鎖、一気通貫による組織効果(3)現実直視。こだわりやあるべき姿のイメージを抱く事。危機感と高い志。
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V字回復経営は3年程前に読みました。 本の書き出しで、人物設定をしているところが、おもしろくて好きです。 変革を行う上でのプロセスも非常に勉強になる1冊です。 どのような立場であれ、企業変革を行う方には 読んでいただきたい1冊です。
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一般用語として使われるようになった「V字回復」という言葉の発信源になった本です。三枝さんは本書以外にも「戦略プロフェッショナル」、「経営パワーの危機」を書かれていますが、いずれも経営書らしからぬ面白さがあります。 どの本も「経営戦略」と「リーダーシップ」がメインテーマですが、...
一般用語として使われるようになった「V字回復」という言葉の発信源になった本です。三枝さんは本書以外にも「戦略プロフェッショナル」、「経営パワーの危機」を書かれていますが、いずれも経営書らしからぬ面白さがあります。 どの本も「経営戦略」と「リーダーシップ」がメインテーマですが、実際のケースをモチーフにした経営小説の体裁をとっているので読みやすく、「もし自分が主人公の立場だったら・・・」と自然に考えさせられてしまいます。 ありきたりの「リーダーシップ論」もそれなりに役に立つのでしょうが、一般化されすぎていて「現場感」が足りません。しかし、これらの本では、コンサルタント経験の豊富な三枝さんがご自身の経験を基に、経営の局面と人のしがらみをリアルに描き出しているので、リアリティが高いですね。何回か読みましたが、その時の自分の状況次第で新しい学びがあります。自分のビジネスバイブルの1冊です。 本書はハードカバー版と文庫版がありますが、文庫版には事後談がありますので、文庫版の方をお勧めします。
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大企業のとある事業部がV字回復していくお話。実話をもとにした企業小説。 一応経営の本ということで、ポイントポイントの解説がメインであるが、○○の話といった感じで改革後の随想録みたいな部分がかなり楽しめる。個人的には大学のボート部で「革命」を掲げて頑張っていたころとかなり重なって...
大企業のとある事業部がV字回復していくお話。実話をもとにした企業小説。 一応経営の本ということで、ポイントポイントの解説がメインであるが、○○の話といった感じで改革後の随想録みたいな部分がかなり楽しめる。個人的には大学のボート部で「革命」を掲げて頑張っていたころとかなり重なってくる部分が多くて、物思いにふけりながら読んだところもある。勉強になった部分も多いし、経営にも興味を持った。 会社の社長に薦められて読んだ。例によって新宿紀伊国屋で購入。
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