容疑者Xの献身 の商品レビュー
男性の惨殺死体が発見される。 天才物理学者VS天才数学者 「献身」という名に隠された事件の真相とは。 久しぶりの読書です。 読書復帰にはやはり東野圭吾さんを選択。 読み進めているうちに、あれこれ映画かなんかで見たぞ。。。となりましたが既知でも面白い!! 天才数学者が愛する人を...
男性の惨殺死体が発見される。 天才物理学者VS天才数学者 「献身」という名に隠された事件の真相とは。 久しぶりの読書です。 読書復帰にはやはり東野圭吾さんを選択。 読み進めているうちに、あれこれ映画かなんかで見たぞ。。。となりましたが既知でも面白い!! 天才数学者が愛する人を守るために犯罪を犯す。 愛する人に自分は生かされているんだと。 人生に絶望していた自分に現れた女神だと。 私としては、その人に生かされているという思い込みによる執着や依存を愛と捉えてしまったのではと思いました。 絶望の淵に立っている時の小さな光は偉大に見えますから。 愛というよりは光をくれた恩返しなのかもしれません。 天才数学者の友人であるガリレオ先生は 君の才能を間違った方向につかうなんて。。。と嘆きます。 犯罪を肯定する訳では無いですし確かに間違えています。 でも天才数学者にとっては間違えではなかったはず。 生きたいように生きれず絶望の中見つけた光。 それを守れるのであれば彼にとっては正解だったのでしょう。
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ちょっと衝撃が強すぎて感想が書けない… 文中に、「人に解けない問題を作るのと、その問題を解くのとでは、どちらが難しいか。」 というセリフが出てきますが、この言葉がなんて奥深いこと・・・
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優秀な頭脳を持つ石神が、片思いの隣人靖子が犯した殺人を隠蔽するのを手伝うストーリー。 石神が施したトリックが気になりすぎて、何も考えずに後半は一気読みしてしまった。 靖子が想いを寄せる工藤が現れて浮かれるが、殺人を犯した身分でこんなことをしていていいのかという謙虚さ、石神に裏切ら...
優秀な頭脳を持つ石神が、片思いの隣人靖子が犯した殺人を隠蔽するのを手伝うストーリー。 石神が施したトリックが気になりすぎて、何も考えずに後半は一気読みしてしまった。 靖子が想いを寄せる工藤が現れて浮かれるが、殺人を犯した身分でこんなことをしていていいのかという謙虚さ、石神に裏切られたりしないかという不安が描かれていて同情。 途中石神が、デートする靖子と工藤を盗撮するシーンがあり、「ああ、殺人隠蔽のトリックを仕掛けられるほど優秀な石神も、恋愛のことになると嫉妬してこんなことしてしまうのか」と思ったが、それすらも隠蔽工作の一部だったことに驚き。
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石神が母娘を見守っていた、もっと大きな感情の動きが欲しかったとも思ったけれど、 石神のように、死のうと思ったけれど意図しない人に、物に救われるというのはそれよりもよっぽど現実的で生々しいのかもしれないと思った。
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悲しく切なくいい話でした。 映画版の役者さんを思い浮かべながら読んだので読みやすかったです。 改めて堤真一さんと松雪泰子さんがピッタリだなと思いました。
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とにかく凄かった。としか言えないぐらい、素晴らしい作品 色々な人の親として、客として、元夫として、隣人として、友人として色んな愛の形が様々な視点から描かれていて、純愛のようで、歪んだ愛なのか、少し踏み込んでしまったら、崩れちゃいそうな、繊細な気持ちを書かれていたのではないかなと思...
とにかく凄かった。としか言えないぐらい、素晴らしい作品 色々な人の親として、客として、元夫として、隣人として、友人として色んな愛の形が様々な視点から描かれていて、純愛のようで、歪んだ愛なのか、少し踏み込んでしまったら、崩れちゃいそうな、繊細な気持ちを書かれていたのではないかなと思った ずっとハラハラしっぱなしであっという間に読んでしまった。まさかの展開もあるし、読み応えもあるし、本当凄い。どんな脳みそをお持ちなのだろう、、、東野先生、、、 圧倒されすぎて文章や感想が成ってないかもしれません。それぐらい圧倒。
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ガリレオシリーズ第三弾。これまでのガリレオは短編だったのもありそこまで重く感じなかったが、今回はとても重かった。 好きな人を守るために罪を重ね殺人まで犯してしまうのは、こう文字にするとただの狂気的な人間という感じにしか思えないが、そんな簡単な一言では表せない、花岡親子への思いを感じた。石神はあの時、どれだけあの二人に救われたのだろうか。 読み終えてからは悲しくて切なくて、なかなか眠れなかった。
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東野圭吾さんの中でも有名な作品。気になっていて、ようやく読むことができました。もっと早く出会いたかった! 以下、ネタバレ有り。 物理学者と数学者のレベルの高い掛け合いが面白かった。回りくどい言い方もあって何が言いたいんだ?と思うような場面もあったが、それは直接言うことができないほど葛藤していたんだな…と解釈しています。 好敵手が真犯人だと気づいてしまった。でも面と向かってそれを言えない。葛藤や悔しさでしょうか。 犯人側(偽装工作側)も探偵側も双方の立場から読むことができ、つい感情移入もしてしまいました。 そして天才数学者ならではの犯行が完璧だという所に鳥肌。頭の良い同士の戦いは本当に面白いですね。(しっかり解説もあったので理解できました笑)
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「東野圭吾」の『容疑者Xの献身』を読みました。 「東野圭吾」作品は『浪花少年探偵団』以来なので4ヶ月振りぐらいですが、、、 相変わらず、グイグイと物語に惹き込む力があり、夢中になって読んでしまいましたね。 -----story------------- 天才数学者でありがら不...
「東野圭吾」の『容疑者Xの献身』を読みました。 「東野圭吾」作品は『浪花少年探偵団』以来なので4ヶ月振りぐらいですが、、、 相変わらず、グイグイと物語に惹き込む力があり、夢中になって読んでしまいましたね。 -----story------------- 天才数学者でありがら不遇な日日を送っていた高校教師の「石神」は、一人娘と暮らす隣人の「靖子」に秘かな想いを寄せていた。 彼女たちが前夫を殺害したことを知った彼は、二人を救うため完全犯罪を企てる。 だが皮肉にも「石神」のかつての親友である物理学者の「湯川学」が、その謎に挑むことになる。 ガリレオシリーズ初の長篇、直木賞受賞作。 ----------------------- ガリレオシリーズなので、事件の謎を理路整然と論理的に解決する探偵ガリレオこと「湯川学」の活躍を期待していたのですが、、、 親友の犯した罪に心を乱され、時には感情を露わにしながら行動する「湯川学」の姿に驚かされ、そして、今までとは違う意味で魅力を感じました。 イイ意味で裏切られた感じの作品でしたね。 事前の知識なしに読んだので、当然、本格ミステリー作品だと思っていたのですが、、、 これまた、イイ意味で裏切られました。 本作品はミステリーの皮を被った恋愛小説。 或る男の純愛の物語でしたね。 真実が明らかになる終盤、目が少し潤んでしまいました。 「石神」の犯した罪は、決して許されるものではありませんが、、、 犯罪に及んだ心情を考えると、一概に彼の行動を責めることはできないような気がしました。 「石神」の「靖子」への強い想いに感動し、そして警察を完全に欺いた「石神」の仕組んだ完全犯罪(「湯川」の目は欺けませんでしたが… )に感心させられた作品でした。 ホント、「東野圭吾」って凄いわ。 嫁さん情報によると映画も原作に忠実で、なかなか良い出来だったとのことなので、機会があれば映画も観てみたいですね。
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[逆に、論理的でありさえすれば、どんな残酷なことでも成し遂げられる人間だ] この一言に尽きると思う。やはり圧倒的だった。 大学時代に偶然手にとって、深夜の高速バスで読み耽った。到着するまでの約3時間で一気に読み終え、号泣した。 今回はまた違った視点で読み進めることができた。 [...
[逆に、論理的でありさえすれば、どんな残酷なことでも成し遂げられる人間だ] この一言に尽きると思う。やはり圧倒的だった。 大学時代に偶然手にとって、深夜の高速バスで読み耽った。到着するまでの約3時間で一気に読み終え、号泣した。 今回はまた違った視点で読み進めることができた。 [世界という座標に、靖子と美里という二つの点が存在する。彼にはそれが奇跡のように思えた。] この文章が意味するところが今の僕には痛いほど共感できる。
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