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MOMENT の商品レビュー

3.7

619件のお客様レビュー

  1. 5つ

    109

  2. 4つ

    221

  3. 3つ

    193

  4. 2つ

    41

  5. 1つ

    5

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2013/07/19

良いお話でした。月並みな言葉だけどそう一番に言いたい作品です。 「死」の瞬間にひとは何を想い、考えるのか、というとても大きなテーマを据えていますが、無理なく最後にすんなりまとまっています。軽いと言えばそれまでですが、私は淡々とした語り口が好きだと感じました。 短編の一話一話が深く...

良いお話でした。月並みな言葉だけどそう一番に言いたい作品です。 「死」の瞬間にひとは何を想い、考えるのか、というとても大きなテーマを据えていますが、無理なく最後にすんなりまとまっています。軽いと言えばそれまでですが、私は淡々とした語り口が好きだと感じました。 短編の一話一話が深く、どれも心に残る話ばかりです。 切なく、救いは無い。しかし無いようで有る。読了後長く長く余韻が残る作品でした。

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2013/07/18

その大多数が生きたいと願うであろう病院という「生」と「死」の濃密に入り混じった、ある種重苦しい空間でおこる群像劇を本多氏の淡々としたライトな文体がその空気を払拭しており、本の表紙の青空の様に爽やかであった。

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2013/07/17

生と死をテーマにしてるのに、期待はずれで本を閉じました。難しいテーマだけに期待値がおおきかったかも。

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2013/07/16

中々面白かった。屈折した言い回しを好む病院清掃員のバイトである主人公が、助かる見込みの無い末期患者の願いを一つずつ叶えることになるのだが、その切っ掛けというか、そう決めた理由が中々青臭くて、良い意味で印象に残っている。 持ち込まれる彼ら彼女らの、最後の願いには様々な種類があって、...

中々面白かった。屈折した言い回しを好む病院清掃員のバイトである主人公が、助かる見込みの無い末期患者の願いを一つずつ叶えることになるのだが、その切っ掛けというか、そう決めた理由が中々青臭くて、良い意味で印象に残っている。 持ち込まれる彼ら彼女らの、最後の願いには様々な種類があって、それらが長さもバラバラな連作の体を為している。この構成は結構好きだ。勿論、話に心に残るものとそうでないものがあるのだが、読み手によってそれは変わるのではないだろうか。好みにあうお話が一つはあるといいな、と思う。 ヒロイン?的位置である主人公の幼馴染で葬儀屋の森野も、実に人間的で良いアクセント。主人公の大気の色のような魅力と合っている。 ただ、終盤への盛り上がりは少し欠ける気がした、が、これはそういう読み方で読む本じゃないのかもしれないと、その辺りは迷うところ。 続編のWILLは、お話としてはさらに面白かったと思うので、そちらと合わせてお勧め。

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2013/07/15

あらすじを読んだ時は泣かせる系の話なのかと思ったのですが…良い意味で裏切られたと思います。死を目前とした人達の願いは決して綺麗なものではなく、寧ろ死を目前にしてるからこそとても人間的だと感じました。

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2013/07/13

死ぬ前にひとつ願いが叶うとしたら・・・.人は人生の終わりに誰を想い,何を願うのか.4編からなる連作短編.どの作品も秀逸.人は聖人君子にはなれないし,なる必要もない.形にならない感情を抱きながら人は人生を終えるのだろう.あぁ久々に僕の好きな作風に出会った気がする.

Posted byブクログ

2013/07/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

今まで見たことない感じの主張が多くて新鮮でした 「キスはそうせざるをえないからする」とか 「先人たちが滅茶苦茶に傷つきながら築き上げた平和の中で、魂を汚さぬように鍛えながらロマンチックな大人になる」とか 特に後者はなんかいいなと思いました! もちろん、病院舞台だけあって、命に関わる重い話も印象的でした いやぁ、イイ話だった 我々は、やがて死ぬのではなく、今を生きている!

Posted byブクログ

2013/07/09

ナツイチ課題図書に惹かれて読んでみた。 「死ぬ前に一つだけ願いを叶えてくれる」 それぞれの願いはまったく違っていて、そして、生きている私からすると、もっと他に重要な願いもあるのではないかと思えてしまうものもあった。だけど、一人ひとりにとって、何が重要かという『価値』は他人には計り...

ナツイチ課題図書に惹かれて読んでみた。 「死ぬ前に一つだけ願いを叶えてくれる」 それぞれの願いはまったく違っていて、そして、生きている私からすると、もっと他に重要な願いもあるのではないかと思えてしまうものもあった。だけど、一人ひとりにとって、何が重要かという『価値』は他人には計り知れず、それを叶えることで心残りがなくなるわけでもないだろう。 それでも、今、このとき、今しかない時間を掴むとしたら、願ってしまうのだろう。生きているということを刻むためにも。

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2013/06/14

一日もたたずに読んでしまいました。こんな早く読めたのは久しぶりかも(笑)新感覚のミステリーでしたね。死に際の願いを叶えてくれるなんて素敵なような、ちょっと怖いような・・・。でも、もし自分がその立場に立ったとして、何をお願いするのか考えても思いつきませんでした。もし、あなただったら...

一日もたたずに読んでしまいました。こんな早く読めたのは久しぶりかも(笑)新感覚のミステリーでしたね。死に際の願いを叶えてくれるなんて素敵なような、ちょっと怖いような・・・。でも、もし自分がその立場に立ったとして、何をお願いするのか考えても思いつきませんでした。もし、あなただったら何をお願いしますか?

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2013/06/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

【13/06/01】 病院でアルバイトしている主人公が死が近い患者の願いを叶えていくお話。死が近くなると人はどういうことを考えるのだろうか、と考えさせられました。 おおよそキレイな願いを想定していましたが、最初の老人の話で期待を裏切られました。彼の願いは復讐に近いものでした。必ずしもキレイな願いとは限らないという現実を知ったような気がしました。 あなたは死を前にして、何を考えますか。

Posted byブクログ