14歳の子を持つ親たちへ の商品レビュー
まえがき-内田樹 第1章 道徳という「フィクション」を作り直そう 第2章 病気なのは親の方? 第3章 二極化する文化資本 第4章 「自分」は一つではない 第5章 教養とは「何を知らないか」を知ること 第6章 義務教育は十三歳までに? 第7章 エンタテインメントという「大いなる希望...
まえがき-内田樹 第1章 道徳という「フィクション」を作り直そう 第2章 病気なのは親の方? 第3章 二極化する文化資本 第4章 「自分」は一つではない 第5章 教養とは「何を知らないか」を知ること 第6章 義務教育は十三歳までに? 第7章 エンタテインメントという「大いなる希望」 第8章 親は役割である あとがき-名越康文
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内田先生の本だけに単なるマニュアル本ではないだろう、とは思っていたけど子育てに関する内容すら越えてコミュニケーション全体に話が及んでる。 対談形式なのですぐに読めるし良かったです。 自分の思い通りになる子供を可愛いと思っていると、自然にそれ以外の所がみえなくなる。 それを繰り返...
内田先生の本だけに単なるマニュアル本ではないだろう、とは思っていたけど子育てに関する内容すら越えてコミュニケーション全体に話が及んでる。 対談形式なのですぐに読めるし良かったです。 自分の思い通りになる子供を可愛いと思っていると、自然にそれ以外の所がみえなくなる。 それを繰り返すうちに逆に子供が親を見なくなっていってしまう。互いにコミュニケーションができなくなる。 自分の思い通りにいかないところが可愛い、って思うのが親なんだ。 って感じのことが書かれてて印象に残りました。 まぁ実際思い通りになんていかないでしょうからね。
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内田先生と名越先生が相思相愛というのがよくわかった(笑) まあそれは置いといて、私は中学生の親ではないですが、個人的には学ぶことが多く、勉強になる本でした。ただ対談形式で表記されているのでぱっと見わかりにくいのがちょっと残念。ホントに読んだ方がいい親や人はまず読まないし、理解できない内容だと思うけど、出来る限り万人にわかるようにこういう本は作って欲しい。 特に印象に残ったのは第8章 ・あんまり子どもをいじりすぎない ・叱るのは親の敗北 ・大事なのはルーティン(繰り返し)、世界に一つしかない花を咲かせようと焦って、土いじりを怠ると根をおろす場所がなくなる
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出産は得なのだそうだ。 子供を産むと、 母親自身の身体的・知的ポテンシャルは向上するし、 子育ての過程で人間的に成長できるし、 社会的パフォーマンスも上がる。 けれども実際の行政の出産育児を「支援する」という発想は、 「出産は苦痛で育児は苦役」というネガティブな前提...
出産は得なのだそうだ。 子供を産むと、 母親自身の身体的・知的ポテンシャルは向上するし、 子育ての過程で人間的に成長できるし、 社会的パフォーマンスも上がる。 けれども実際の行政の出産育児を「支援する」という発想は、 「出産は苦痛で育児は苦役」というネガティブな前提でもって語られているため、 まったくインセンティブにはならない。 ふむ、納得できる。 たぶん結婚もそうなのだろう。 結婚は社会的にも人間的にも大きな効用がある。 うーん。 結婚とか恋愛について、 なんか色々考えがめぐるけれど言葉にならないなぁ。 また後で考えるか。 「知性は情緒の豊かさ」という言葉はなかなかクるフレーズですなぁ。
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14歳の子を持つ親ではないけれど、内田樹さんの本が読みたくて。 自分が読書スランプ期なため、なんだかちゃんと頭に入ってこなくて困った。これは、求めてる時期にもう一回読みたいな。 《「この人と私は抱き合ってるけれど、なんか気持ちが通じない」ってまとめるんじゃなくて、「この人とはなんだか気持ちが通じないけど、抱き合ってると暖かい」って考えたほうがいい》っていう考えかたは優しいなと思った。
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その年代の娘がいるので読んでみた本。 途中難しいところがあったけど、最後までとにかく読みました。 問題は子供にあるのではなく、親や周りの大人の関わり方、環境にある。 とりあえず、あんまり子どもをいじり過ぎない、ってことですね。 ・・・・って勝手に簡単にまとめちゃいけないんですよね...
その年代の娘がいるので読んでみた本。 途中難しいところがあったけど、最後までとにかく読みました。 問題は子供にあるのではなく、親や周りの大人の関わり方、環境にある。 とりあえず、あんまり子どもをいじり過ぎない、ってことですね。 ・・・・って勝手に簡単にまとめちゃいけないんですよね。。。
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タイトルに即した話題は前半だけで、後半は結構脱線。 これだけの知識人二人が2年かけて話したのならそりゃそうか。 別に14歳の子を持つ親じゃなくても、例えば14歳の子が読んでも、大学生が読んでも満足できる内容です。 平易な文で、内田樹の思考に触れられやすいという点でも良書です。 ...
タイトルに即した話題は前半だけで、後半は結構脱線。 これだけの知識人二人が2年かけて話したのならそりゃそうか。 別に14歳の子を持つ親じゃなくても、例えば14歳の子が読んでも、大学生が読んでも満足できる内容です。 平易な文で、内田樹の思考に触れられやすいという点でも良書です。 1つの大きなテーマはまえがきの「子どもは何を考えているかわからなくて当たり前」だから、腹を括りなさい、ということ。 子に対して「訳のわかる存在であること」を強要している親が増え、 あいまいな言葉しか持たない子に「要するにあんたは、こうなのね」と言い、端数を切り捨てる。 二人の主張は「曖昧で、いいじゃない!」てこと。 いくら言葉に詰まっても構わない。 「トラウマなんです」と、シンプルな枠組みに還元しなくてもよい。 全部わかってしまったら、もう脳は機能しない。 家族の会話なんて何でも話さなくて良い、「風呂入った?」「まだ」なんてゆうルーティンがまず出来なきゃ話にならないよ、という なんか何でも答えを出そうとしてしまう人に対する警鐘のような内容でした。
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「14歳」という、とてもセンシティブで微妙な精神状態にある現代っ子の「心の中」を、大人であっても覗き見ることができる画期的良書。 現代の環境(社会的、家庭的)が・・つまり「氏と育ち」で子どもたちの教育を論ずるのは当たり前すぎるくらい当然の考察ではあるが、この二人の切り口はちょっ...
「14歳」という、とてもセンシティブで微妙な精神状態にある現代っ子の「心の中」を、大人であっても覗き見ることができる画期的良書。 現代の環境(社会的、家庭的)が・・つまり「氏と育ち」で子どもたちの教育を論ずるのは当たり前すぎるくらい当然の考察ではあるが、この二人の切り口はちょっと違う。抽象的になりがちな「精神論」をこれほど納得できる言説ができるのは二人が現代でも卓越した「日本人」だからである。 一番印象的に残った一文は「トラウマ」が話題になったところで 人間は記憶を改ざんしたり、忘れたりすることが前提なのに過去のある一点の出来事・・つまり「トラウマ」が今のこういう自分を作り上げているという安易な自分づくりに走ることに警鐘を鳴らしている。 「人間は過去を前未来形で語る」という言葉に頭をぶん殴られたような衝撃を受けた。
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決して「14歳の難しい子供たちをどう扱いましょう」というハウツー本ではない。が、うっ…と胸を押さえたくなる言葉がたくさん見つかる。手元に置いて、幾度も読み返したい。 相変わらず付箋でいっぱいにしたいウチダ本なのであるが、特に印象的だったのは「子育てに正解はない。一番大事なのはルー...
決して「14歳の難しい子供たちをどう扱いましょう」というハウツー本ではない。が、うっ…と胸を押さえたくなる言葉がたくさん見つかる。手元に置いて、幾度も読み返したい。 相変わらず付箋でいっぱいにしたいウチダ本なのであるが、特に印象的だったのは「子育てに正解はない。一番大事なのはルーティン」。だいたい同じ時間に起きて、家族でごはんを食べて、寝るときは「おやすみなさい」を言う。そこからだと。 娘が通ったシュタイナー教育の幼稚園での勉強会を思い出した。
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内田樹先生と精神科医の名越康文先生の対談 対談は苦手なのだけど、14歳の子を持つ親として 途中でやめることができなかった 怖い内容で。 しかし、「病気なのは親の方」であり、 「利口組とバカ組の二極化」が進み、 「言葉が通じない人」が増える、と 脅すだけ脅しておいて、 対策が...
内田樹先生と精神科医の名越康文先生の対談 対談は苦手なのだけど、14歳の子を持つ親として 途中でやめることができなかった 怖い内容で。 しかし、「病気なのは親の方」であり、 「利口組とバカ組の二極化」が進み、 「言葉が通じない人」が増える、と 脅すだけ脅しておいて、 対策がないってのは辛いですね。 名越先生のカウンセリングが対策? 親は酷い病気なのでカウンセリングもできないみたいに書かれてるし・・ うむむむ
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