犠牲 の商品レビュー
脳死を「人の死」と捉えてきた私にとっては、考え直す原点となりました。自ら命を絶つ行為は未だ認めることは出来ませんが、この本を読み以前よりは考え方は柔軟になったと思います。
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心を病んで自殺した息子の願いは、自分の亡骸をドナーにした臓器移植だった。父と息子の闘病から死後の葛藤を赤裸々に描いたノンフィクション。
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親は親である以上、世の中でただ一人我が子を愛すべき存在で、子は親の愛を感じて生きていくかけがえのない同志。自殺という殺人だけは誰にも選択してほしくない選択肢。 活字から「夏の夜の夢」がとても重厚に聞こえてくる。
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筆者の最愛の息子が自殺を図り,脳死状態となってから,臓器提供にいたるまでの11日間を綴った手記.生前の息子さんの苦悩と,臓器提供を決意するまでの筆者の苦悩.終末医療,脳死問題について考えさせられる一冊.
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柳田さんのご子息が自死されたときの話。涙が止まらなかった本。 ある時期の私の支えになった実話。今もその気持ちは忘れないでいたい。
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悲しみを煽る内容ではなく、考えさせられる1冊。軽い気持ちでお財布に入れていた「臓器提供意思表示カード」をいったん捨ててしまった。きちんと意味を理解した上で持たなければならないような気がしたから。アンドレイ・タルコフスキーの映画『サクリファイス』が観てみたくなった。かなり重そうだけ...
悲しみを煽る内容ではなく、考えさせられる1冊。軽い気持ちでお財布に入れていた「臓器提供意思表示カード」をいったん捨ててしまった。きちんと意味を理解した上で持たなければならないような気がしたから。アンドレイ・タルコフスキーの映画『サクリファイス』が観てみたくなった。かなり重そうだけれど。
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作者の次男が自殺を図る、親として子供への接し方は間違ってなかったのかと自問自答しながら脳死となった息子の願いを自分なりの解釈でかなえる作者。もし自身に降りかかったとき、作者のように冷静になれるか・・・。
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