1,800円以上の注文で送料無料

11分間 の商品レビュー

3.7

72件のお客様レビュー

  1. 5つ

    19

  2. 4つ

    27

  3. 3つ

    16

  4. 2つ

    6

  5. 1つ

    3

レビューを投稿

2009/10/04

なんか、複雑な、概念的な、それでいて、リアリスティックな物語。 セックスが冒涜され、俗化されている今日の状況に対するアンチテーゼが含まれている。 今の自分には理解しがたいテーマであったので、もっとアダルトになった後に、読み返そうかしら。 う〜ん、パウロ・コエーリョは格好が良...

なんか、複雑な、概念的な、それでいて、リアリスティックな物語。 セックスが冒涜され、俗化されている今日の状況に対するアンチテーゼが含まれている。 今の自分には理解しがたいテーマであったので、もっとアダルトになった後に、読み返そうかしら。 う〜ん、パウロ・コエーリョは格好が良いよ。

Posted byブクログ

2009/10/04

ブラジルの田舎町に生まれ育った美しい娘マリーア。 彼女は人生を自らの手で切り開こうとスイスへ渡りますが、挫折の末に見知らぬ土地で娼婦となって暮らし始めます。その職業も自らの意思で選んだもの。肉体を交えることで味わう陶酔など一度もなく、心を打ち明けられるのは毎日書き記す日記の中だけ...

ブラジルの田舎町に生まれ育った美しい娘マリーア。 彼女は人生を自らの手で切り開こうとスイスへ渡りますが、挫折の末に見知らぬ土地で娼婦となって暮らし始めます。その職業も自らの意思で選んだもの。肉体を交えることで味わう陶酔など一度もなく、心を打ち明けられるのは毎日書き記す日記の中だけ。 孤独を受け入れる潔さと、頑なな意思で現実を見つめ、自ら選択した人生を生きようとするマリーア。 けれど、ある出会いが彼女を徐々に変えてゆく。所有しない愛を知り、至上の喜びの中で、彼女は宇宙とひとつになり、神を見る・・・ 性の問題を真正面に捉えた、とてもすばらしい小説でした。

Posted byブクログ

2009/10/04

売春婦の話というあらすじを読んで、え?と戸惑いましたが。 暗い雰囲気は全くなく、人生について考えさせられる本でした。 女性向けだと思います。

Posted byブクログ

2009/10/04

その行為は、たったの11分間なのに、 どうして必死になって求めたり拒絶したり 嬉しかったり悲しかったりするのかな。

Posted byブクログ

2009/10/07

主人公の苦境を苦境ともせず前向きに生きている姿、心と体、そして性についてがうまく描かれていて、流れるような文章の美しさは圧巻。 ただ、後半からラストはイマイチ?読み手によって印象がガラリ変わるかも。

Posted byブクログ

2017/07/02

2008年6月12日購入 この小説は面白いがアルケミストに比べると 脂身が多いように思う。 それにしてもカバーのおっさんの写真は微妙である。 正直、不要であろう。 なんでこの内容で作家の顔写真がいるのだろう。 イメージが躍らなくなる。 LUSHに来ていた作家の爺さんみたい...

2008年6月12日購入 この小説は面白いがアルケミストに比べると 脂身が多いように思う。 それにしてもカバーのおっさんの写真は微妙である。 正直、不要であろう。 なんでこの内容で作家の顔写真がいるのだろう。 イメージが躍らなくなる。 LUSHに来ていた作家の爺さんみたいに 女装して別名で出せ〜と思う。

Posted byブクログ

2009/10/04

マリーアって可愛くて若くて賢いブラジルの女の子がスイスで売春婦になり、稼ぎながら日記書いて、愛とセックスと孤独について考える話。 テーマは「性」「愛」「快楽」「SM」「金」「幸福」「キリスト教」そして「生」ではないかな。 「セックスの時間なんて実際の行為自体に、11分間し...

マリーアって可愛くて若くて賢いブラジルの女の子がスイスで売春婦になり、稼ぎながら日記書いて、愛とセックスと孤独について考える話。 テーマは「性」「愛」「快楽」「SM」「金」「幸福」「キリスト教」そして「生」ではないかな。 「セックスの時間なんて実際の行為自体に、11分間しかない。 世界はこの11分間を中心に回っている。みんなそのためだけに一日がんばって仕事したりするんだ」 とかってあっさり言ってのける本。 数々本を読んできたけど、これは。 深い。正直、既読洋書で一番かってくらいな。クンデラの「存在の耐えられない軽さ」に似た感じを受けました。 世の中で、直接的に「書いてはいけないこと」だけど「人間の根本」について、を、誰もが実は死ぬほど求めているもの、を、 すごくあからさまに直接的な描写もするのに、ものすごく美しく書いていて、いやらしいのにいやらしくない。 おそれいりました。超絶技巧。非常に哲学的かつ卑猥。 正直21歳にはまだ分からない部分がありました。そして、正直、とっても分かる部分もありました。 31歳になったらもっと分かる部分も出てくるのかしらと思いながら。 「この世で一番大事なものを、所有することなく、抱きとめること。」 「愛こそが本当の自由の体験なのだ、そして、誰も他の人を所有することはできない」 「人生で大切なのはどっちなの?生きること、  それとも、生きたフリをすること?」 性愛、って日本語では熟語があるけど、 あなたはこの熟語は「反対語がつらなって構成する熟語」と考えますか?それとも「同義がつらなって構成する熟語」と考えますか? 私はますますわかりません。

Posted byブクログ

2009/10/04

なんだろう、ピッタリきちゃったのよねえ。。。 Yuzuが初めて某国に旅行する際に成田空港の書店で購入した本。 気に入ったら同著者の本をアホほど読みあさる傾向のあるYuzuの「パウロ」デビューとなった本。 話の内容はおぼろげだが、Yuzuが好きなタイプの女が主人公だったことは間違い...

なんだろう、ピッタリきちゃったのよねえ。。。 Yuzuが初めて某国に旅行する際に成田空港の書店で購入した本。 気に入ったら同著者の本をアホほど読みあさる傾向のあるYuzuの「パウロ」デビューとなった本。 話の内容はおぼろげだが、Yuzuが好きなタイプの女が主人公だったことは間違いない。 最高だね。また探して読も〜っと。

Posted byブクログ

2020/07/15

いつまでも「ノー」と言い続けることはできるが、今後一生それを後悔しながら生きていくつもりなのか?今なお後悔しているあの少年のこと、鉛筆を借りにきて、そのまま彼女の初恋とともに姿を消してしまったあの少年のことのように?「ノー」というのはいつでも言える、しかし、今回こそは「イエス」と...

いつまでも「ノー」と言い続けることはできるが、今後一生それを後悔しながら生きていくつもりなのか?今なお後悔しているあの少年のこと、鉛筆を借りにきて、そのまま彼女の初恋とともに姿を消してしまったあの少年のことのように?「ノー」というのはいつでも言える、しかし、今回こそは「イエス」と言う練習をしてみたらどうなのか?(p.48) 自分は人生があたえてくれた最初のチャンスを裏切ってしまったわけではなかったのだ。誰もがそうなのだ、それが自分に合った相手を探し求める人間のイニシエーションなのであり、そういうことはよくあるのだ。(p.158) しかし、彼は幸せではなかった。人間たちの大半が、ひとかけらのパンを、住まうべき屋根を、まっとうな暮らしができるような仕事の口を、手に入れるために殺し合いをしているような中で、ラルフ・ハートはそんなものはすべて持っていた。そしてそれが彼をかえって惨めにしているのだった。(p.221) 僕には<君の体を教えてくれ>と頼むような勇気はなかった。でも、君に出会って、君の光を見て、すぐに君を愛するようになって、考えた。もう人生もこれくらい生きてくれば、自分に対して、また自分のかたわらにいてもらいたい女に対して、正直になっても何も失うものはない、と。(p.351)

Posted byブクログ

2009/10/04

これはとても衝撃的な作品でした。人間の根本にある問題を露呈しているというか…結構リアルな表現があったりするので、万人受けするものではないかもしれません。でも不思議と最後まで読めました。

Posted byブクログ