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無人島に生きる十六人 の商品レビュー

4

181件のお客様レビュー

  1. 5つ

    55

  2. 4つ

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  3. 3つ

    39

  4. 2つ

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  5. 1つ

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2017/07/13

ここに登録するときに気付いたけど、もう青空文庫に入っているんですね!そんな古い作品ってことにまずビックリ。わざと拙めに書いたような文章が、かえって時代を感じさせない役割を果たしてます。翻訳ってことが関係あるのかもしらんけど、前に読んだ「エンデュアランス号漂流」の方が、もっと時代を...

ここに登録するときに気付いたけど、もう青空文庫に入っているんですね!そんな古い作品ってことにまずビックリ。わざと拙めに書いたような文章が、かえって時代を感じさせない役割を果たしてます。翻訳ってことが関係あるのかもしらんけど、前に読んだ「エンデュアランス号漂流」の方が、もっと時代を感じた。それはさておき、ひたすら明るく無人島生活をやり過ごした16人が頼もし過ぎます。結果的に2季節くらいで救出されたけど、それが2年になっても大丈夫だったんじゃないかと思えるような頼もしさ。実際は陰の面もあるんだろうけど、ここには悲壮感が全くなく、躍動感溢れる冒険譚として読んでしまえるのがいい。面白し。

Posted byブクログ

2016/10/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 吉村昭の「漂流」と比べると、ずいぶん明るい漂流記だ。「漂流」では、島の生き物はアホウドリと魚だったが、こっちの本では、もっとたくさんの、しかも人間との交流のある生き物が出てくる。はなしの舞台の年代は、こっちの本が明治で、「漂流」はその百年以上まえである。漂流した人たちの持っている知識・経験(それと、島に運び込めた道具)は、百年ぶんの差がある。この時代の差も、サバイバルの仕方の強さの差に栂なっているのかも知れない。  椎名誠がどこかで勧めていた本で、10年近く前に買ったが、積ん読になっていた。読み始めると一日だった。

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2016/10/09

みんないい人。 いつまで続くかわからない無人島生活を16人ひとりひとりが自覚を持って仕事をこなしチームワークで乗り越えてゆく。 読んでいて楽しくて、彼らには申し訳ないがもう少し無人島にいてもらってもっと冒険を読ませて欲しかった。

Posted byブクログ

2016/09/30

明っかるーい。 悲惨の要素が一つもなし。 読んでいて、本当に遭難しているの? って思えるくらい、皆さん生き生きしている。

Posted byブクログ

2016/05/24

やはり昔の男たちは根性が違うな… くじけずめげずやさぐれず、するべきことをして備える。 食べられちゃったウミガメたちには気の毒だけど、こんな生活を共に体験した仲間はかけがえのない仲間になるだろう。 これは男の子に読ませたいかんじ。

Posted byブクログ

2015/11/07

実話というのが凄い。 全体的にコミカルな雰囲気ですが、中身は何気に壮絶です。 16人の男のサバイバル。もう大変です。 困難な状況に陥った時もこれだけ、コミカルに前向きに生きていけたら幸せです。

Posted byブクログ

2015/08/09

新潮文庫の100冊2015より購入。明治の時代、太平洋の無人島に漂着した海の男16人の漂流記。 今との時代の違い、当時の海の男の生き方が見えて面白い。日本男児として恥ずかしくないように、立派な志を持って生きるというしっかりした芯があるから、人生がぶれないのだろう。 今の世の中...

新潮文庫の100冊2015より購入。明治の時代、太平洋の無人島に漂着した海の男16人の漂流記。 今との時代の違い、当時の海の男の生き方が見えて面白い。日本男児として恥ずかしくないように、立派な志を持って生きるというしっかりした芯があるから、人生がぶれないのだろう。 今の世の中は情報が溢れすぎて、玉石混交で、気が付いたら薄い毒に浸っていたり心が風邪をひいているのに、自分が弱いからだと自分で自分を責めたり変な方向に走ったりと、本当に大切なことが見えにくい。、気合いだけじゃどうにもならないこと、人間も動物である以上逆らえないこと、昔から言われていることを忘れたり大事にしなかったりする。 誇りをもつことは大切だ。心の芯とするものも必要だ。本当に大事にすべきことは、とっくに小中学校で習っていて、ただ忘れているか誘惑が多くて実践できない環境にあるか、既に毒に溺れていてそのことに気付かないかなのだろう。 小笠原老人や他の船員の創意工夫と知恵には感心した。壊れたら直すより買い直す方が安くて早い今の時代と違い、あるものを大事に使い工夫してなんとかしていく。考え方が違うんだ。知識は生きる力そのもので、いろんなやり方を知るごとに、生きることの本質に近付いていく。コミュニケーション能力なんていう訳の分からないものを大事にするんじゃなくて、できない相談をいわないとか規則正しい生活とか、便利な道具や勉強など、目に見えて分かって大事なものを皆で共有する。 漂流記は「十五少年漂流記」や「蠅の王」など有名どころが多々あるが、本作の漂流者達は喧嘩せず絶望せず、規律を守って希望をもって愉快に暮らしている。これは年齢の違いか、志の違いか。海の男、日本男児だからか。 椎名誠のあやしい探検隊シリーズを読みたくなった。

Posted byブクログ

2015/06/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

明治31年、太平洋上を海洋調査中に大嵐で船が座礁、無人島に漂着した16人。みんなで力を合わせて、井戸を掘り、見張り櫓を建て、海がめの牧場を作る。役割を決めて規律を守り、希望を持って生き抜いていく。おおらかな文章と可愛い挿絵が心地よい冒険実話

Posted byブクログ

2015/03/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

たった一滴の油でさえ、二メートル四方の海面を、静かにする 私はこのときから、どんなことがあっても、おこらないこと、そして、しかったり、こごとをいったりしないことに決めた。みんなが、いつもいい気もちよくしているためには、こごとは、じゃまになると思ったからである こころが広く、大きく、強くなった気がします 人間の耐久力や限界といったものは自分自身の中にあるということを実感した 

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2015/01/06

題名のとおり、太平洋上で難破した16名の無人島での漂流記。 巻末の椎名誠さんの解説によると、多少の誇張やらなんやらがあったとしても、明治三十年代の実体験に基づいた話らしい。 無人島での生活を始めるのにあたって、船長が定めた4つのきまりは・・・ 1.島で手に入るもので、暮らしてい...

題名のとおり、太平洋上で難破した16名の無人島での漂流記。 巻末の椎名誠さんの解説によると、多少の誇張やらなんやらがあったとしても、明治三十年代の実体験に基づいた話らしい。 無人島での生活を始めるのにあたって、船長が定めた4つのきまりは・・・ 1.島で手に入るもので、暮らしていくこと 2.できない相談を言わないこと 3.規律正しい生活をすること 4.愉快な生活を心がけること そして、船長は、みんなが、気持ちよくしているためには、小言は邪魔になると考え、どんなことがあっても、怒らないこと、叱ったり小言を言ったりしないことを心に決める。 当時の「海の勇士たち」の高潔さ、英知、明るさを伴った芯の強さが、なんともすばらしい。 前書きには、昭和16年から少年クラブに掲載されたとあり、末尾には昭和23年に刊行されたとある。 作者は、次の時代を担う「少年たち」にこの物語を伝えたかったのだろうか。 出会ってよかったと思える本の一冊。

Posted byブクログ