百年の愚行 の商品レビュー
何万後語り尽くしても、伝わらない。 20世紀とはどういう時代だったか。 人類が行ってきたこと、20世紀を象徴する愚行の数々を 伝え、残す写真集 一瞬にして目に、というより胸に突き刺さって ズドーンと内臓に沈み込むような 写真の強さと、事実の重み。そして、言葉は貧弱だなぁと。 ...
何万後語り尽くしても、伝わらない。 20世紀とはどういう時代だったか。 人類が行ってきたこと、20世紀を象徴する愚行の数々を 伝え、残す写真集 一瞬にして目に、というより胸に突き刺さって ズドーンと内臓に沈み込むような 写真の強さと、事実の重み。そして、言葉は貧弱だなぁと。 また、自分が社会に対して何ができるか (日常生活に埋れているとすっかり忘れている) ということを、一瞬にして呼び戻させる圧倒的な力を持つ。 一生かけてなにかひとつでも、なにかを・・・・・・・・・・・ という気持ちにさせられる。 本棚にずっとずっと置いておきたい一冊。
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以前から読んでみたいと思っていたが、今日たまたま書店で目に入ったので読んでみた。 読んでみて、まず「もっと早く読んでおくべきだった!」と思った。 「愚か」ということは、一体どういうことなんだろうか。 思慮のない行い? 今さえ良ければ、自分さえ良ければという思考に基づいた行い?...
以前から読んでみたいと思っていたが、今日たまたま書店で目に入ったので読んでみた。 読んでみて、まず「もっと早く読んでおくべきだった!」と思った。 「愚か」ということは、一体どういうことなんだろうか。 思慮のない行い? 今さえ良ければ、自分さえ良ければという思考に基づいた行い? 自己満足的な欲望に基づく行い? 他人を傷つける行い? 何かをひどく犠牲にする行い? 傲慢な行い? ではどうして人間は「愚か」な行動をしてしまうのだろう。 取りあえずいま楽をしたいから? ちゃんと考えようとしないから? 足ることを知らないから? 想像力が足りないから? 知恵が足りないから? 謙虚さが足りないから? 自分さえ良ければいいと思うから? どうしてそういうことになるのか。 忙しいから? 欲望に突き動かされてるから? 人間という種の欠陥? ・ ・ ・ この100年がことさらに深刻だったのか、昔から人間は愚行を繰り返してきたのか。 僕たちは常に深刻なことを考えて生きているわけではないけれども、 実際の世界では、こういうことも起こっていることを、頭のどこかで認識していたい。 その上で、笑ったり、泣いたり、何かを作ったりしていたい。 しかし人類にも救いがあると僕は思う。 それはこうやって自分たちを批判的に見る目を持っていることだ。 もし自分たちをまったく疑うこともなく、万能だと思い、正義だと思い、突き進んでいたなら、 人類は既に生存していなかったかもしれない。 ギリギリでなんとか自制心がある。 そして反省もする。(忘れもする) 自分たちを批判的に見る目をもっている。 そこが人類の救いだと思うし、だからこういう本も出版される。 ただ僕は思うのだが、こういう本を作るのならその対極として 『100年の善行』という本もあっていいのではないだろうか。 人間だって、さすがに愚かなことばかりをしているのではないだろう。 愚行に比べると善行は少ないかもしれないが、その両方を合わせて見ていかなければ、 人類の本当の姿は見えてこない。
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技術革新が著しかった20世紀。 華やかな革新の影でじわりじわりと進んできた愚行。 それらを象徴する写真がたくさん取り上げられています。 これを見て、心を痛めない人がいるのかな。 今、わたしたちに出来る事をもっともっと考えなくてはならない。
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題名は『百年の愚行』think the earth projectっていう平和団体(?)が出した本で、20世紀の人類の闇の部分の写真集みたいなもので、とてもいい本だと思います。 いや、もちろん悪いことなんだけど。戦争とか環境破壊とか核とかゴミとか難民とか、様々な負の部分を集めた...
題名は『百年の愚行』think the earth projectっていう平和団体(?)が出した本で、20世紀の人類の闇の部分の写真集みたいなもので、とてもいい本だと思います。 いや、もちろん悪いことなんだけど。戦争とか環境破壊とか核とかゴミとか難民とか、様々な負の部分を集めたもので、ほんとに見ててへこんだり興奮したりする写真集。
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愚行、 愚行、 愚行、 私欲だけです。 人間は私欲だけでここまで残酷になれるのです。 全ては私欲とエゴです。 最近そんな気がしてならない最中に出逢った一冊。
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とてもクリーンで便利な21世紀・日本の「日常」の「暮らし」を送る為に、その”代償”として何があったのか。 過去100年〜現在までの人類と地球との関係を映した写真を集めてあります。と言っても所謂「環境系」だけに留まっているばかりではなく、「歴史」的側面が強い写真も掲載。 人によって...
とてもクリーンで便利な21世紀・日本の「日常」の「暮らし」を送る為に、その”代償”として何があったのか。 過去100年〜現在までの人類と地球との関係を映した写真を集めてあります。と言っても所謂「環境系」だけに留まっているばかりではなく、「歴史」的側面が強い写真も掲載。 人によっては、衝撃的な写真もあることと思う。 今更原始の暮らしには戻れないことは分かっているけれど、それでもこの写真集に映された「一つの現実」の姿を知ることは、この先どう歩んでいくか決めなくてはいけない無数の人生の分岐点に立ったとき、これからの世界を生きる私たちにとって答えを導き出す助けになってくれると思います。
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写真を見るたびに、 このキャプションは本当に真実か? この写真に行き過ぎた加工は演出はないか? とついつい疑ってしまう。 とはいえ、人類が犯してきた行為のつけは確実に自分たちに返ってくることは間違いなんだけどね。
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20世紀を振り返り、21世紀の地球を考える100枚の写真 人間が自然にしてきたこと、人間が人間にしてきたこと みんなの中に加害性がある そのことを忘れちゃいけない、告発本だと思う
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この本は、色んな人に読んで欲しい。 写真集形式で、産業革命以降の世界のたどった歴史が、如何に我々の世界に打撃を与えているか!という衝撃な冊子です。
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遠いどこかのお話、ではなく 目に見える現実 生産余剰で廃棄された作物の山 酸性雨の影響で奇形化した魚 人が百年かけて築いたくだらない産物を、100枚の写真がありありと語ります 目を背け続けていたら、360度愚かな世界になった。そして皆、目をつむった 今生きている大多...
遠いどこかのお話、ではなく 目に見える現実 生産余剰で廃棄された作物の山 酸性雨の影響で奇形化した魚 人が百年かけて築いたくだらない産物を、100枚の写真がありありと語ります 目を背け続けていたら、360度愚かな世界になった。そして皆、目をつむった 今生きている大多数の人は、この愚行の百年間に生まれ、愚行を助けてきたいわば『愚行の世代』 せめて生きている間に、短くても希望のある日々を取り戻したいものです
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