百年の愚行 の商品レビュー
紀伊國屋書店、Think the Earth、百枚の写真、水、大気、土壌汚染、森林伐採、密猟、大量消費、核、戦争、難民。
Posted by
人類には善行もあれば愚行もある。愚行だけを集めたら何が見えるのか。約100点の写真とともに近代の愚行を振り返る。自然破壊や戦争などのテーマで象徴的もしくは衝撃的な写真が取り上げられているが若干食傷気味になってしまう。
Posted by
続編より気になって、こちらも購入。 一般的にいう綺麗でなく、醜いというのかもしれない。 そして目を背けたい事実を次々と突きつけられる。 正直、読後すぐの感触は悪いのかもしれない。 しかし、その後自分自身に出来ること、少しずつでもいいから、 考えて、行動に移していこう!そんな勇...
続編より気になって、こちらも購入。 一般的にいう綺麗でなく、醜いというのかもしれない。 そして目を背けたい事実を次々と突きつけられる。 正直、読後すぐの感触は悪いのかもしれない。 しかし、その後自分自身に出来ること、少しずつでもいいから、 考えて、行動に移していこう!そんな勇気が湧いてくる一冊。 重い現実から、そしてこんな高い・分厚い本から逃げたい。 思わず、そう感じてしまう人にこそ読んでもらいたい一冊。
Posted by
環境問題も含んだ写真集だった。もっと、人間の残酷なエゴを描いたものと思っていました。思ったよりもです
Posted by
2013.7.20読み終わり。人類のこれまで行ってきたひどいありさまがはっきりと伝わってきました。一人一人が、自分のルーツや今の生活がどのようにして作られてきたのかを全く意識していない現代です。このままでは将来確実に人類は滅亡するでしょう。「多数の人間と少数の資源は、必然的に奪い...
2013.7.20読み終わり。人類のこれまで行ってきたひどいありさまがはっきりと伝わってきました。一人一人が、自分のルーツや今の生活がどのようにして作られてきたのかを全く意識していない現代です。このままでは将来確実に人類は滅亡するでしょう。「多数の人間と少数の資源は、必然的に奪い合いを促すだろう」「薬、すなわち富を配分すればよいのだ。だが治療の実践は容易ではない、人は一度手に入れたものをなかなか手放したがらないからだ。そして問題はそれこそが病の本質であるということなのである。」将来の世界への希望はどうすれば芽生えるのでしょう。自分のことがばかり考える人間が本当に多すぎます。でも、先進工業国で生きているだけで、地球の害になっているのです。いつも激しい葛藤にさらされてしまいます。
Posted by
こういう本を読むのは非常に大切なことですが、1ページ1ページのインパクトがあまりに大きいので、お読みになる場合は注意が必要です。20世紀中に人間がやらかした『愚行』の数々が収録されております。 本書に収録されている写真は人間が20世紀のうちに行った『愚行』を収録したもので、ペー...
こういう本を読むのは非常に大切なことですが、1ページ1ページのインパクトがあまりに大きいので、お読みになる場合は注意が必要です。20世紀中に人間がやらかした『愚行』の数々が収録されております。 本書に収録されている写真は人間が20世紀のうちに行った『愚行』を収録したもので、ページをめくるたびに人間のもつダークサイドを極大化したような写真ばかりが目に飛び込んで来るので、読み終えた後しばらくの間は、人間に対してひたすら諦めの感情しか残らなくなりますので、取り扱いには注意が必要です。 大気汚染。土壌。水質の汚染に始まって、大量生産・大量消費。核やテクノロジーが人類にもたらした惨禍。戦争。虐殺。さらにはあらゆる差別や迫害。そして、それに伴って発生する大量の難民や、今もなお世界中にはびこっている貧困という『病』…。まさしく『人間は人間に対して狼になることができる』ということを地で行くような衝撃的な写真の数々や、欲望の赴くままに希少動物を殺し、毛皮や角を採集されたあとに無残に横たわる死骸を見つめていたり、また、ぼろきれの様に積み上げられた人間の死骸や、大都市の隣で巨大な生き物のように横たわるブラジルはリオデジャネイロにあるスラム街、通称『ファベーラ』の航空写真なんかを見ていると、本当にやりきれなくなります。 さらに、ここでは池沢夏樹、アッバス・キアロスタミ、フリーマン・ダイソン、鄭義、クロード・レヴィ=ストロースの5氏に、前世紀を振り返り、新しい世紀を見据えたエッセイの寄稿をお願いしたものが掲載されており、それの一つ一つが大変読み応えがあり、20世紀とはどういう時代だったのか?こういった『愚行』を次の世紀で繰り返さないためにはどうすればいいのか?ここに掲載されている写真と彼らのエッセイが、深く静かに語りかけてくる一冊でございました。
Posted by
100枚の写真で綴る、20世紀に人が起こした数々の愚行の記録。どの写真も容赦なく「現実」を突きつけてきて、ページをめくる度にお腹が痛くなる。そのダメージ、ヘビー級。全盛期旭道山の張り手を受け続けてる感じ。 宗教がかったエコに目覚めるつもりはないし、消費と浪費が積み重なった今の生...
100枚の写真で綴る、20世紀に人が起こした数々の愚行の記録。どの写真も容赦なく「現実」を突きつけてきて、ページをめくる度にお腹が痛くなる。そのダメージ、ヘビー級。全盛期旭道山の張り手を受け続けてる感じ。 宗教がかったエコに目覚めるつもりはないし、消費と浪費が積み重なった今の生活を唾棄すべきものだとは思わないけど、こういう過去に気付けて良かった。多大なる犠牲の上に今の生活が成っているのだということを、容赦なく僕の胃腸を叩きのめすことで体に教えてくれた。良薬かつ劇薬の良本でした。
Posted by
烏兎の庭 第四部 書評 3.3.13 http://www5e.biglobe.ne.jp/~utouto/uto04/diary/d1303.html#0303
Posted by
人類が抱えているいろいろな問題をわかりやすく教えてくれる本。写真中心で視覚に訴えてくる。何とかしなきゃと思わせられる本。
Posted by
環境に関するニュースが毎日ひっきりなしに飛び交っている。原発にCO2の増加、地球温暖化、異常気象、大気汚染・・・果たして地球に未来はあるのか。「地球に優しい◯◯」とか「環境に美しい◯◯」だのそれが環境問題の解決につながっていくのだろうか。地球の歴史を24時間で考えると、人類が築...
環境に関するニュースが毎日ひっきりなしに飛び交っている。原発にCO2の増加、地球温暖化、異常気象、大気汚染・・・果たして地球に未来はあるのか。「地球に優しい◯◯」とか「環境に美しい◯◯」だのそれが環境問題の解決につながっていくのだろうか。地球の歴史を24時間で考えると、人類が築いた文明の歴史はわずか0.1秒だという。その、0.1秒の中で、人類はそれだけ自然について考え行動してきたのだろうか。 環境問題を考える際、歴史を振り返ることはきわめて大切なことである。本書は、20世紀の愚行をピックアップし、写真で100点掲載してある。20世紀は科学技術の大きな進歩とそれに伴う大量生産、大量消費の時代であった。人類が空を飛び、宇宙へ飛び立ち、コンピュータが日々の生活に変化をもたらし、先進国の人の暮らしは向上した。その裏で、原子爆弾や原子力発電所がつくられ、未曾有の戦争を世界中が体験し、遺伝子操作やクローン技術が生まれ、大量のゴミの山が存在し、開発途上国は難民や孤児にあふれかえっている。ページをめくるにつれて、胸が痛くなってくる。そして、種としての人間の使命について考えさせられる。 21世紀に入り、科学技術はさらに進化しつつある。科学技術の進歩は一体誰のためのものだろうか。仮に人間だけのためにあるのであれば、いつか自然にしっぺ返しをくらうかもしれない。また、科学の進歩が、逆に人間の首を締め付けることも考えられる。環境を守るのではなく、環境と共生していく。人類としての原点を見失ってはいけない。
Posted by