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月光ゲーム Yの悲劇'88 の商品レビュー

3.5

353件のお客様レビュー

  1. 5つ

    40

  2. 4つ

    122

  3. 3つ

    139

  4. 2つ

    22

  5. 1つ

    1

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2019/09/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

純粋に面白かったです。 ・登場人物が多いので、人物像とニックネームが一致するのに時間がかかる ・普通の人は経験したことのないような極限の状況で、登場人物がのほほんとしている時間も多いので、いかに追い詰められた状況なのかが肌で感じづらい というのが率直に思ったことでした。 てっきり月によってどうにかなっちゃった犯人が出てくるのかと騙されていました。 出会ったばかりの人を、人を殺すほど好きになって実際殺人を繰り返すというのはなかなか想像できない状況ですが、月の影響・・・ということなのでしょうか。(本人は否定していましたが) 江神さんのキャラクターが素敵! 読者への挑戦は本気で取り組みませんでしたが、考えうる動機等思考をめぐらしてみるのもよかったかも、と後で思っています。 結末とは別のストーリーを妄想するのも楽しいです。

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2019/08/14

いつのまにか読みたい本リストに入っていた「双頭の悪魔」がこのシリーズの3作目だったのでとりあえず1作目を読んでみました。 登場人物が17人もいる上にほぼ全員が名前とかけ離れたあだ名をつけて呼び合っているため誰がいつ何をしていたのかまるでわからない。 唐突に差し挟まれる”月の光...

いつのまにか読みたい本リストに入っていた「双頭の悪魔」がこのシリーズの3作目だったのでとりあえず1作目を読んでみました。 登場人物が17人もいる上にほぼ全員が名前とかけ離れたあだ名をつけて呼び合っているため誰がいつ何をしていたのかまるでわからない。 唐突に差し挟まれる”月の光は人を狂わせる…ベンダラースペースピープル”みたいな厨二病みたいなセリフにすごく違和感を感じるけど、(だって大学生だよ?)これは時代が違うからかなぁ。 これ、面白くなるの?と思いながら最後まで読んだけど、肝心の犯人解明シーンがものすごく盛り上がらない感じ。遭難してギリギリの状況なので優雅に状況再現したり犯人を論理的に追い詰めたりとかが無いのはわかるけど、そういうのもミステリーの魅力のひとつだと思うので。ゆえにあんまり面白くなかった。 そして動機も、動機が生まれることになる切っ掛けも腑に落ちない。

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2019/08/06

 『双頭の悪魔』から有栖川有栖作品に触れた僕が次に手にとったのが、この『月光ゲーム』だ。  キャンプ地で噴火という災害に見舞われ、外界から閉ざされてしまった、まさしくクローズド・サークル。現地で知り合った他の大学のキャンプを含め、3グループが災害から逃れるために行動を共にするこ...

 『双頭の悪魔』から有栖川有栖作品に触れた僕が次に手にとったのが、この『月光ゲーム』だ。  キャンプ地で噴火という災害に見舞われ、外界から閉ざされてしまった、まさしくクローズド・サークル。現地で知り合った他の大学のキャンプを含め、3グループが災害から逃れるために行動を共にすることになるが、そこで連続殺人が巻き起こってしまう。  プレイステーション4『アンティル・ドーン』は、雪の山荘という古典的な題材をゲームで楽しませてくれた。活字が好きな僕は、ゲームでは飽き足らず推理小説でその分野を楽しむことに成功してしまっている。  この作品『月光ゲーム』では「真犯人を特定できるデータは出揃った」と、古典的作法に倣ってと念を置いてからの作者からの挑戦状が挿入される。本格推理小説の浅い僕はこれと同じ経験をしたのは、まだ島田荘司作品ぐらいだ。思考型でロジカルな僕にとっては、とても刺激的だ。とはいえ、僕の推理が当たった試しはないのだが……。  いったん別の作家に触れるインターバルは措くものの、次は『孤島パズル』で英都大学推理小説研究会の面々に挑戦します。

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2019/06/22

火山マグマによる閉ざされた空間・そこで起こる連続殺人。『学生アリス』シリーズ1。ドキドキハラハラ要素が満載かと思いきや、ど~うも面白味に欠けるんだよなぁ。そして一番の問題点は、登場人物が多すぎ!肝心要の「犯人はお前だ!!」のシーンで、「??誰だっけ?」となってしまっては........

火山マグマによる閉ざされた空間・そこで起こる連続殺人。『学生アリス』シリーズ1。ドキドキハラハラ要素が満載かと思いきや、ど~うも面白味に欠けるんだよなぁ。そして一番の問題点は、登場人物が多すぎ!肝心要の「犯人はお前だ!!」のシーンで、「??誰だっけ?」となってしまっては.......。しかし謎解き・トリック等については「なるほど~」と唸る所も多々あり、火山クローズド設定もギリギリリアルで、評価できる部分はもちろんある。でも個人的にはこの『学生アリス』シリーズより『小説家アリス』シリーズの方が合うかも。

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2019/06/14

短編集が出たので読みたくなって再読。十数年ぶりになるのにおよそのところは覚えていたので(過去に挑戦に応えようと無駄な努力をした記憶が…)伏線を拾いながら読み進めました。殺人よりなんだか噴火の方が怖かったことも思い出しました。江神さんの得体の知れなさ、恰好良さはしっかり堪能しました...

短編集が出たので読みたくなって再読。十数年ぶりになるのにおよそのところは覚えていたので(過去に挑戦に応えようと無駄な努力をした記憶が…)伏線を拾いながら読み進めました。殺人よりなんだか噴火の方が怖かったことも思い出しました。江神さんの得体の知れなさ、恰好良さはしっかり堪能しました。私の頭の中では火村先生より江神さんの方が相当男前です。こちらのシリーズは冊数が決まっているので一冊一冊を愛おしく感じてしまうところがあります。そして作家アリスがこんなのを書くとはね、なんて思ってみたり。十分楽しみました。

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2019/05/28
  • ネタバレ

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青春、とか、甘酸っぱいかんじを想像して無理だな…となんとなく避けていたんだけど、読んでみたら、 …予想外!
アリスたちが放り込まれたクローズドサークルが苛酷すぎて、甘酸っぱいなんてものじゃなかった… アリスの恋心とか、犯人の動機とかはまあ確かに青春だな…とは思うけれど。 江神さんはあまり喋らないのにすごい存在感。江神さんの安定感と、それを信頼しているアリス。安心してよめるのがいい。 男性陣が、それぞれどんな人か想像できないまま終わったのがいまいち。女の子たちはみんな個性があってよかったな。ルミの愛読書が巻末に載ってて、澁澤龍彦読もうかな、と思った。

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2019/03/09
  • ネタバレ

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2019.2.14 読了。 2日で読んでしまう程には熱中して読めた。 有栖川有栖デビュー長編作で気になっていた作品。 そして、この小説を買ったものの、タイトルの元になっている『Yの悲劇』を当時未読だったので『Xの悲劇』→『Yの悲劇』を読んでやっとこさ本作を読む権利を得た。 題材としては、ありえない展開だし、登場人物のノリもライトノベル的。 だけど暇を与えずに事件が起きていくので楽しめた。 また、犯人も全くわからずに読めたのが面白かった。 が、しかし! 犯人と殺人動機がなにそれ!? はい!? こんな殺人事件で長々と書いたらいかんでしょ! ある意味大学生ならでは、な殺人かもしれないけど、軽いよ! それまでの空気返してくれってくらいしょうもない動機。 あー、でも『金田一少年〜』とか『名探偵コナン』でも意味不明な事件が描かれていたりするからそんなものなんかね。 『金田一耕助』的な最後まで本当に余すところなく面白い展開が待っていると思っていたので最後が残念だった。 デビュー作だし、次の『孤島パズル』とかになるともっと面白いと良いなぁ。

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2019/01/11

作者の初長編だけあり若さ感じる描写 ミステリとして良し悪しは「本格」の人達と違い良く分からないが それ以上にバイトしてお金貯めて山にキャンプにいく大学生というのが 既に理解不可能なのがあれである

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2019/01/23

いわゆるクローズド・サークルもの。 とてもとても面白かったんだけど、動機が納得いかない。 というかそんなんで人を殺す!?と思ってしまうので、江神が謎解きをし始めてからは、急速にトーンダウンしてしまった。 ので、星は三つ。

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2018/10/20

学生アリスシリーズの一作目。以前、ゴロウデラックスで今村昌弘さんが紹介していた「孤島パズル」をシリーズとは知らず先に読んでしまった。そのため、遡ってシリーズを読破することに。 アリスら推理研(マリアはまだいない)が山でのキャンプに向かう道すがら、他大学の学生たちと意気投合し、キャ...

学生アリスシリーズの一作目。以前、ゴロウデラックスで今村昌弘さんが紹介していた「孤島パズル」をシリーズとは知らず先に読んでしまった。そのため、遡ってシリーズを読破することに。 アリスら推理研(マリアはまだいない)が山でのキャンプに向かう道すがら、他大学の学生たちと意気投合し、キャンプ生活を賑やかに過ごすことに。しかし和やかな空気は山の噴火によって一変。仲間たちが次々と殺されていき、江神さんを中心に犯人探しに挑む。 こんな数日間で恋愛感情や殺意を抱くものかな?と動機に疑問は感じながらも、最後まで高揚感は抑えられない。江神さん、鮮やか過ぎる!モチ、信長といった2人のサブキャラもこの作品を通して好きになった。 これから続編を読むのが楽しみだ。

Posted byブクログ