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月光ゲーム Yの悲劇'88 の商品レビュー

3.5

353件のお客様レビュー

  1. 5つ

    40

  2. 4つ

    122

  3. 3つ

    139

  4. 2つ

    22

  5. 1つ

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2021/01/07

有栖川有栖先生の長編デビュー作。手元にあるのは何年か前、先生の講演会でサインしてもらった記念すべき文庫。 本書を初めて読んだのは20年以上前。登場人物の江神やアリスたちと同じく大学生で、ページをめくるのももどかしい思いで読み耽った。当時は「本格」と聞くだけで興奮するようなミステ...

有栖川有栖先生の長編デビュー作。手元にあるのは何年か前、先生の講演会でサインしてもらった記念すべき文庫。 本書を初めて読んだのは20年以上前。登場人物の江神やアリスたちと同じく大学生で、ページをめくるのももどかしい思いで読み耽った。当時は「本格」と聞くだけで興奮するようなミステリおたくだったが、今回、再読してみて驚いたのは…全く内容を覚えていないこと(笑)。最近、以前読んだミステリを読み返すことをしているが、文字通り、私にとってミステリは再読に値するのだ。 本書を一言で表すなら、本格、である。舞台設定は、定番のクローズド・サークル。仕掛けは何と火山の噴火である。最近の話題となった『紅蓮館の殺人』は山火事で隔離されたが、本作はより大掛かりである。そんな極限状態の中で起きる連続殺人事件。 現場には、これまたミステリのど定番であるダイイング・メッセージが残されていた。本書にはその写真も掲載されている(実はこれだけは印象的なので覚えていた。ただし、この写真が本作のものだったことはすっかり忘れていた)。ど定番とは言ったものの、今日日のミステリでこのダイイング・メッセージを好んで使うのは、おそらく名探偵コナンと、エラリー・クイーンを愛してやまない有栖川先生くらいではないかと思う。 謎解きはまさに論理炸裂。クイーンに向こうを張った「読者への挑戦」も興をそそられる。 学生時代、新本格ミステリにはまった経験のある方は少なくないはず。もう一度、昔読んだミステリを読み直すのもオススメ。特に、学生であるアリスたちがミステリ談義に華を咲かせる本書は、かつての学生時代を懐かしく思い出させてくれる。しかも、本シリーズはまだまだ継続中である。乞う新作!

Posted byブクログ

2020/11/23

作者のデビュー作。 男女が集まるキャンプ場で起きた噴火、 それと同時に起きた殺人事件。 シチュエーションか堪らなく良い。 火村シリーズと比べると、こちらの方が何だか幻想的なイメージ。 やはり私は長編の方が好きだな。

Posted byブクログ

2020/10/20

面白かった...もっと早く読めばよかった。 二転三転する展開、襲い来る自然災害、疑心暗鬼になりながらも協力し合う仲間たち、と今読んでも全く古さを感じさせない、良い青春ミステリだった。

Posted byブクログ

2020/10/18

初の学生アリスシリーズ。大学生っぽい恋やノリが見受けられるが、そこから事件が起こる。殺人の動機なんて所詮ちょっとしたことなんだなと。月光もっと浴びようかな。火山と殺人のダブル恐怖は気がおかしくなるんじゃないか。

Posted byブクログ

2020/08/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ミステリーとしては面白い。舞台は噴火という非現実的状況のクローズドサークル、次々起きる殺人、姿見えない犯人に翻弄させる主人公たち。 肝であるダイイングメッセージも良いミスリードを生んでいたし、作者からの挑戦も良かった。 ただ動機が弱い、会って2日程度の人のためになぜ殺人がおこせるのか、衝動殺人なら準備も何もないはずなのに、都合よく使える道具があり、都合よく噴火が起きて、、極めて行き当たりばったり感が強いと感じた。 ついでにオチも悲しい。笑

Posted byブクログ

2020/05/05

英都大学へ入学した大学生・有栖川有栖。偶然であった江神二郎に誘われ推理小説研究会へ入ることとなる。夏合宿で訪れた矢吹山で偶然一緒になった大学生グループでキャンプをしていたところ、突然の噴火に見舞われ下山できなくなる。閉ざされた空間で連続して起こる殺人事件に巻き込まれることに、、、...

英都大学へ入学した大学生・有栖川有栖。偶然であった江神二郎に誘われ推理小説研究会へ入ることとなる。夏合宿で訪れた矢吹山で偶然一緒になった大学生グループでキャンプをしていたところ、突然の噴火に見舞われ下山できなくなる。閉ざされた空間で連続して起こる殺人事件に巻き込まれることに、、、 クローズドサークルもの。終盤には読者に対した挑戦状もあり、謎解きから改めれば、確りとヒントがちりばめられているタイプの本格ミステリ。登場人物が多く、キャラクタがつかめなかったのが残念。

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2020/04/28

デビュー作なんですね。有栖川作品は、一作しか読んだことなくて、それも随分前のこと。個人的には、特に入れ込む素因に乏しかったこともあり、それほど手を伸ばすこともなく今に至る。とはいえ、『双頭の悪魔』だけは読んでみたく、いきなりそれにいこうかとも思ったんだけど、シリーズものだし、本作...

デビュー作なんですね。有栖川作品は、一作しか読んだことなくて、それも随分前のこと。個人的には、特に入れ込む素因に乏しかったこともあり、それほど手を伸ばすこともなく今に至る。とはいえ、『双頭の悪魔』だけは読んでみたく、いきなりそれにいこうかとも思ったんだけど、シリーズものだし、本作も次作も手元にあるし、だったら1から、ってことでまずは本作。面白く読み通せたけど、”どうしてもこの作者じゃなきゃ!”とはやはり思えず。でも、頑張って『孤島~』も読むぞ!

Posted byブクログ

2020/03/14

友人からの話と著者のスタート作品を読んでみたくて手を出す。正直な謎解きという印象。それ故語り手である主人公より別の人物に興味がひかれる。道具立てなど時代を感じるのは当然と思いつつ、最初の頃にブループリントが出てきて驚いた。自分も部誌をそれで作ったけど…

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2020/02/22

2002? 初読 火村シリーズのが好きだけど、江神シリーズは長編で好き でもこれはイマイチだったかなぁ他の作品のが好きだった 動機薄いし、、、

Posted byブクログ

2020/01/08

記念すべき有栖川有栖の処女作。 ミステリというよりもサバイバル色が強いので、犯行がいつどのようにして起きたのか想像するのが難しい。なかなか話に入り込めなかったので評価は低め。 男女が集まれば色めき経つのは明らかだけど、切なかったなぁ。アリスが感情的になる場面が多く、冷静沈着な江神...

記念すべき有栖川有栖の処女作。 ミステリというよりもサバイバル色が強いので、犯行がいつどのようにして起きたのか想像するのが難しい。なかなか話に入り込めなかったので評価は低め。 男女が集まれば色めき経つのは明らかだけど、切なかったなぁ。アリスが感情的になる場面が多く、冷静沈着な江神さんと対照的だった。

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