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ノルウェイの森(下) の商品レビュー

3.9

182件のお客様レビュー

  1. 5つ

    58

  2. 4つ

    43

  3. 3つ

    43

  4. 2つ

    9

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    5

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2014/09/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

相変わらずエロスとエロスとタナトス 一応1970年が舞台なんだけれど いくつかの固有名詞と点滴瓶ぐらいしか 時代を感じさせるものはない ある種の三角関係が2つ ワタナベ、キヅキ、直子 ワタナベ、東大生、ハツミ 触媒?に緑とレイコ 最後のほうで旭川(作り損ねた落とし穴みたい)に触れた会話が少しだけ 映画を見る前に読む 再読なのだが、内容をほとんど忘れていたのには驚く しばらく村上春樹を再読してみるつもり

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2014/05/09

※上下巻通して ちょっと宗教的なにおいのする小説だと思った。 死生観っていう一本の柱の上で表面的に恋愛が進んでいっているような印象をうけた。 重い話の割にすいすい読めた。だから村上氏は人気があるのかなとも思ったけど、個人的には素直に好きとは言えない作家さんかもしれないと思った...

※上下巻通して ちょっと宗教的なにおいのする小説だと思った。 死生観っていう一本の柱の上で表面的に恋愛が進んでいっているような印象をうけた。 重い話の割にすいすい読めた。だから村上氏は人気があるのかなとも思ったけど、個人的には素直に好きとは言えない作家さんかもしれないと思った。

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2014/04/12

あぁ、こうなるんだ。 と、どうなっても思っただろうけど、 やっぱり、こうなるんだ。 純粋で、やさしく、温かい、でも切ない。

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2014/01/14

上巻からそのままさらりと進んでいつの間にか終わってしまった感じ。やはり言葉が流れるようでとても綺麗だと思う。 しかし、こういう話でいつも思うのは、死んで終わるしか結末が無いのかな?と。「直子」が壊れていく様子があまりにもあっけなかった印象もある。 小説だからこそ、生きて終わる話も...

上巻からそのままさらりと進んでいつの間にか終わってしまった感じ。やはり言葉が流れるようでとても綺麗だと思う。 しかし、こういう話でいつも思うのは、死んで終わるしか結末が無いのかな?と。「直子」が壊れていく様子があまりにもあっけなかった印象もある。 小説だからこそ、生きて終わる話も読んでみたいと思うのは贅沢なのだろうか?

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2015/03/21

言わずとも知れている、村上春樹の代名詞でもある作品。 私的に、初めて村上春樹を読む人には、ちと理解しにくいと思う。長編で理解したいのならば「ねじまき鳥クロニクル」をおススメする。 けれどこの作品の中に込められた「生」と「死」は、今も昔も変わらない日本人であるが故に考えられる何かが...

言わずとも知れている、村上春樹の代名詞でもある作品。 私的に、初めて村上春樹を読む人には、ちと理解しにくいと思う。長編で理解したいのならば「ねじまき鳥クロニクル」をおススメする。 けれどこの作品の中に込められた「生」と「死」は、今も昔も変わらない日本人であるが故に考えられる何かがあると考える。 "死は生の対極にあるのではなく、我々の生のうちに潜んでいるだ" この言葉の意味を理解すること、それが私の得たもの。

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2013/12/04

全体的にキャッチーにやり過ぎな感があるし、手コキ&フェラ。それでもすき焼きと白ワインの組み合わせは素晴らしいと思う。

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2014/03/15
  • ネタバレ

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(2013年11月22日読了) 上巻とは比べものにならないほどのスピードで読み終えた。続きが気になって、本を離すのが辛かった。 20才前後の青年の愛と性の話しで、登場人物は次々と死んでいく。起きたことを文字にしてみればタダの陳腐な話にみえるのだけど、村上ワールドの中では、深く感じるものとなり、どんどん引き込まれて行った。 淋しくない葬式のシーンは、胸がいっぱいにになって思わず涙してしまった。

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2013/08/16

 興味深かったのが、緑の父親との病院での出会いの場面、死を直前にした命と緑の闊達さの対比が面白いですし、その緑にもいろんな心の中の葛藤があることが分かったり、そして最後の緑が渡辺君に「今、あなたはどこにいるの?」は象徴的な意味があるように感じました。確かに、死と生を彷徨っていた主...

 興味深かったのが、緑の父親との病院での出会いの場面、死を直前にした命と緑の闊達さの対比が面白いですし、その緑にもいろんな心の中の葛藤があることが分かったり、そして最後の緑が渡辺君に「今、あなたはどこにいるの?」は象徴的な意味があるように感じました。確かに、死と生を彷徨っていた主人公への直感的な言葉かも知れません。小説のほとんど最後近くにレイコさんとの一夜があるということの意味はもっと深く考えてみたいと思いました。

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2013/06/13

[死は生の対極にあるのではなく、我々の生のうちに潜んでいるのだ] 最期はキズキや姉が呼ぶ声が勝っちゃったのかな。ワタナベ君が一緒に前へ踏み出そう、待ってるという気持ちが、かえって直子に負担となり、絶望させてしまったのかも。直子とは対照的に描かれている緑は、髪型を変えたことに気づい...

[死は生の対極にあるのではなく、我々の生のうちに潜んでいるのだ] 最期はキズキや姉が呼ぶ声が勝っちゃったのかな。ワタナベ君が一緒に前へ踏み出そう、待ってるという気持ちが、かえって直子に負担となり、絶望させてしまったのかも。直子とは対照的に描かれている緑は、髪型を変えたことに気づいてもらえないと2カ月も口をきいてくれないし、あけすけに思ったことを何でも自分の言葉で語るし、「生」の象徴みたいな存在。多過ぎる死のなかで救いだった。ワタナベ君が、緑の父の病床で、気持ちを通わせキウリをかじる場面がやはりいい

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2013/08/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

つくるくんの話題が賑やかなのに、初ハルキです。 この本が発行された当時、私は小学生で、ある日父が仕事帰りに上下2冊のこの本(金の帯:重版版)を買って帰って来た時のこと。明らかに、流行りモノを買っちゃってという揶揄を込めて「あら、こんな本買ってきたの?」と言った母に、父は話題の本だから読んでみたけど何がいいのかよくわからん、という返事をしていたのを鮮明に覚えています。 読了後、上巻の冒頭を読み返してしまいました。あれから、37歳になるまでワタナベ君はどんな生活をしてきたのだろうと。だってルフトハンザ機(JALとかじゃないところがいちいちオシャレ)でBGMに動揺してプルプルする37歳ってどうよと(えぇちょうど同世代なもので)。 物語の1969-70年頃の時代感が分からないせいで入り込めなかったというのが大きいのかもしれません(生まれてないのですみません;)。この作品が好きというかたは、音楽なり時代感なり年齢なりになんらかの共感を持てるからなんじゃないかな~。私も、大学生くらいで読んだらちょっと違ったかしら? 大学紛争華やかなりし頃は、都心から離れたわが母校の女子大にもバリケードが築かれ、近隣の男子学生が加勢しに来ていたとか、それに興味を持てなかったら「ノンポリ」と糾弾されたと、大先輩から聞いたことがあります。 帯に「これは恋愛小説です」というような言葉が書いてあって(これについてはwikiに記載があるのでご参照を)常に三角形の人間関係を軸に進んでいる感じが強かったぶん、ちょっと違和感。 「キスギ-直子-ワタナベ」「ナガサワ-ハツミ-ワタナベ」「直子-ワタナベ-レイコ」のほかにも「ワタナベ-特攻隊-寮のその他大勢」「ワタナベ-永沢-行きずりの女の子たち」とか、ほとんどが常に誰かの視線を意識している感じ。例外は「ミドリ-ワタナベ」「ミドリの父-ワタナベ」くらい? どちらかというと、光源氏-ワタナベ-森中領(石田衣良の「娼年」ね)的な、これはひとつの様式美なんじゃないかなと。となると「紫の上-直子-リョウの母」で手に入らないがゆえに拘っちゃうし、反動でいろんな人と寝てみちゃう、という感じ?の、これもまた様式美のうちかもと。(めっさ思い付きですのであしからず) 前評判通りのオシャレな比喩にはニヤニヤしつつ、性描写の多さはどうでもよく(すんませんオバサンなもので)、予想どおりの入り込めなさでしたが、話の筋はともかく、すんなり読み進みやすい文章だったなぁ…としみじみ。あのオシャレな比喩を挟んで、それでも文章が読みやすく短くすっきりまとまっているというのは、やはりすごいんだろうな~。

Posted byブクログ