ノルウェイの森(下) の商品レビュー
物語の中ででてきた曲はこれからゆっくりプレイリストにして聴いていきたい。じっとりそして優しい繊細な作品でした。
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初村上春樹さん。 私の浅い浅い読書歴の中で、群を抜いて不思議な小説だった。どう感想を書いて良いか分からない。多分好き。 恋愛小説ではあるのだろうけれど、初めから終わりまでずっと重いのに軽い。ラブシーンが非常に多いのに全くドキドキしないのは、そこに幸福とかそういった感情が薄く、登...
初村上春樹さん。 私の浅い浅い読書歴の中で、群を抜いて不思議な小説だった。どう感想を書いて良いか分からない。多分好き。 恋愛小説ではあるのだろうけれど、初めから終わりまでずっと重いのに軽い。ラブシーンが非常に多いのに全くドキドキしないのは、そこに幸福とかそういった感情が薄く、登場人物達の根底に流れる鬱々としたもののせいなのだろうか。 村上春樹さんの本はもっと読みたいが、しばらく間をあけたい。
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最後の3章は止まらなかった。 本には終わりがある。人生も。 これから彼はどうなるだろう。とても何とも言えない感情で、何とも言えないことが理由なのかよくわからない感情で泣いた。 表紙の緑は緑のことで、題名はレイコさんのことだと思う。赤はケガかな。 読み終えた深夜2時。 すごく...
最後の3章は止まらなかった。 本には終わりがある。人生も。 これから彼はどうなるだろう。とても何とも言えない感情で、何とも言えないことが理由なのかよくわからない感情で泣いた。 表紙の緑は緑のことで、題名はレイコさんのことだと思う。赤はケガかな。 読み終えた深夜2時。 すごく言葉にし難い想い。 大切な感情を次の日には忘れてる感覚。 事実として起こったことは思い出せるし、感情も言葉では思い出すが、全く同じ感情にはなれないカンジ。 読書中、結構そんな感覚だった。 これいる?って思う一文も、何で書いたんだ?って立ち止まる。 読み飛ばせない水溜まりがたくさんあったなぁ。
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上巻を読んだ時点では、なんて妄想的なんだろうか、こんな男にとって都合のいい女の子(緑)がいるものかという憤り?とちょっとした不快感を感じた。思い返すと、「村上春樹氏は決してノーベル文学賞は取れないだろう、今の時代の価値観からはあまりにもかけ離れすぎている」なんて評論家の意見を前情...
上巻を読んだ時点では、なんて妄想的なんだろうか、こんな男にとって都合のいい女の子(緑)がいるものかという憤り?とちょっとした不快感を感じた。思い返すと、「村上春樹氏は決してノーベル文学賞は取れないだろう、今の時代の価値観からはあまりにもかけ離れすぎている」なんて評論家の意見を前情報として取り込んでいたことも少なからず影響していたのだろう。しかし、下巻で、緑が私が眠るまで抱いてして欲しいとつぶやき、ハツミがどうして私だけじゃ足りないのと叫んでいる姿を見た時、私の心は既に物語の中にあった。 http://nobuko.html.xdomain.jp/noruweinomori.html
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素晴らしい小説です。出てくる表現一つ一つが繊細で弱く同時に強く残るという不思議な感覚です。 村上春樹さんの書く文章がとても好きです。
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2021年10月6日(水)ブックオフ尼崎東園田店にて220円で購入。2022年1月21日(金)読み始め、翌日読み終える。
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カテゴリ:図書館企画展示 2020年度第3回図書館企画展示 「大学生に読んでほしい本」 第2弾! 本学教員から本学学生の皆さんに「ぜひ学生時代に読んでほしい!」という図書の推薦に係る展示です。 川津誠教授(日本語日本文学科)からのおすすめ図書を展示しています。 展示中の図...
カテゴリ:図書館企画展示 2020年度第3回図書館企画展示 「大学生に読んでほしい本」 第2弾! 本学教員から本学学生の皆さんに「ぜひ学生時代に読んでほしい!」という図書の推薦に係る展示です。 川津誠教授(日本語日本文学科)からのおすすめ図書を展示しています。 展示中の図書は借りることができますので、どうぞお早めにご来館ください。
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変化が起こるようで起こらない下巻。 しかし終盤で急に事態が激変。かなり驚いた。 ちょっと「そりゃないよ」的な感じ。 あんな事があったら、主人公は生きている事に 望みを見出せないのでは?と思った。 それでも最後はきれいに終わる。希望も見出せる。 (上下巻を通じて) テーマは「生と死...
変化が起こるようで起こらない下巻。 しかし終盤で急に事態が激変。かなり驚いた。 ちょっと「そりゃないよ」的な感じ。 あんな事があったら、主人公は生きている事に 望みを見出せないのでは?と思った。 それでも最後はきれいに終わる。希望も見出せる。 (上下巻を通じて) テーマは「生と死の境界」みたいなところであろう。 それだけ聞くと重くて暗い感じを受けるが、 この小説では様々な出来事(明るかったり暗かったり) を通してそのテーマを表現している為、 重さや暗さは感じない。 むしろ会話のやり取りが明るくて楽しい。 それがこの小説の人気たる所以なのかも。 …しかし、エロシーンが満載であった。 最後の最後まで。もう少し抑え目でも良いのでは? 村上春樹の小説だとこれが普通なのかも知れないけど。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
はじめて読んだのは十五歳の時で、当時は何が良いのかよくわからず読了できなかった。次に読んだのは二十歳の時で、このときはじめて読了した。死というものに対するワタナベの考え方や直子の底知れない孤独について衝撃を受け、当時、大きな影響を受けた。 それからときどきページをめくって、いろんな場面を飛ばして読んだりして、この世界観を味わった。 なぜか何回も読み返してしまう作品。 三十歳になって他の村上春樹作品も読むようになり、その一環で『ノルウェイの森』も最初から通読した。ちりばめられたユニークな比喩、いちいち立ち止まってしまう名文や格言、魅力的なキャラなどに引き込まれ、やはり名作だと感じた。その時は、最後にレイコさんと肉体関係を結んだのはきっと直子の浄化のためで、そうやって緑を選び、生きるほうを選んだのだ、という分析的な感想をどこかに投稿した記憶がある。 それからまた六、七年が経ち、今回読み返してみると、もはやどう感想を書けばいいのかわからない。これがこうなって、こうなった物語なのだ、というよりは、ワタナベも直子も緑もレイコさんも永沢さんも、すぐそこに存在していそうで、彼らがただ人生を暗中模索しているだけの様子を丁寧に描いてくれたという印象を受ける。我々の人生が決して予定通りにいかないように、『ノルウェイの森』の彼らもいきあたりばったりしながらすすんでいくのがリアルだった。 もちろん今と違ってスマホもない時代だし、春樹作品特有の世界観は現実世界では味わえないものもあるけど、読んでいると、彼らの抱えている感情にのめりこんでしまうものがある。今回、終盤で号泣してしまった。『ノルウェイの森』で衝撃こそ受けてもそこまで泣くとは思っていなかった(歳とともに涙もろくなったか……)。レイコさんとの直子の葬式は素晴らしかった。 そして、生きるほうを選ぼうと決意しても、その先にはまた何が起こるかわからない。電話ボックスの外でいろんな方向に歩き去っていく人々のなかで、自分の立っている場所を見失う。というラストは何度読んでも良い。物語が締まるというか。 余談、 ハツミさんの物語をもう少し掘り下げて読みたかった。 永沢さんは、ほんとうに惜しい。あれだけの能力と強さを持っているのに、人を幸せにできない。
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処分する前に読む母の村上本 その⑧ いやはや疲れた しばらく村上本は読みたくないが 図書館が開館するまでに全部読み切ってしまいたい 若かりし頃に読んだ時には それまでの村上春樹の作品とは違うんだぞという 売り出し方(100%恋愛小説という帯)だったかと それでもさして違いを感...
処分する前に読む母の村上本 その⑧ いやはや疲れた しばらく村上本は読みたくないが 図書館が開館するまでに全部読み切ってしまいたい 若かりし頃に読んだ時には それまでの村上春樹の作品とは違うんだぞという 売り出し方(100%恋愛小説という帯)だったかと それでもさして違いを感じなかったが 好きな部類にはならなかった 著者自身がわざわざ「ふだんは書かないあとがき」と 前置きして4つの理由を挙げている 何度読んでもその必要性があまり理解できない私 ちょっと言い訳めいて聞こえるのからかなw
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