ノルウェイの森(上) の商品レビュー
初村上春樹さん本です。 映画化ということで、借りてきました。・・・ミーハーなんですw 意外(失礼)と面白くてビックリでした。 ちょっとカタイかな?ありえないかな?って所が無いわけではないですが、面白いのでOKです! 下巻をまだ読んでないので、この感想が変わるかもしれませんが・・・
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今年話題になってるので何十年ぶり(そんなにでもないか)に再読。カバー装丁は忘れたことなかったけど、内容はすっかり忘却の彼方でした。どんな話、と、私の力では話せない。映画化、どうなんだろう。ビデオでたら見てみたいかな?
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10年ぶり位に再読、ほとんど忘れていたけれど、そうだこのシーン、そうだこのセリフ、てのはあるね。やれやれ、また、で始まり、僕とTVのあいだに横たわる漠然とした空間をふたつに区切り、そして、僕はどこでもない場所のまん中から、まで。
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高校生?大学生?の時以来に再読。 記憶に全然残ってなかったので、新鮮な、気持ちで読めた。 こんなにも性描写のシーンが多いこと、全く覚えてなかったので意外な感じ。 村上春樹自身が、周囲の人間に対して感じたのであろう思いに、ひどく共感した。 昔読んだ時は、緑ちゃんを選ぶということが...
高校生?大学生?の時以来に再読。 記憶に全然残ってなかったので、新鮮な、気持ちで読めた。 こんなにも性描写のシーンが多いこと、全く覚えてなかったので意外な感じ。 村上春樹自身が、周囲の人間に対して感じたのであろう思いに、ひどく共感した。 昔読んだ時は、緑ちゃんを選ぶということがよくわからなかったし、奔放な彼女の魅力がわかるようなわからないような気がしていたのですが 時を経て、理解できるようになってました。ラストはホントにホッとした。 直子の感情も、ワタナベの感情も、昔読んだときよりずっと自然に心に入ってきました。
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再読。いつ読んでいたのか…学生の頃?でも、うっすらと覚えていて、ページをめくることすら、いとおしく、ゆっくりと村上春樹味わいました。良かった。
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ストーリーに不思議で危うい引力を感じました。直子の歪みは昇華するのか…。生と死の境目が薄く危険だけど怖くない不思議な感覚でした。続き楽しみです。
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映画を観る前にもう一度読んでおこうと思って読んでみた。 初めて読んだのは15歳のときで、あれから5年の月日が経過したことに驚いている。 そのときはエロチックな印象しか持てなかったが、今はそれ以外の印象も持てるようになった。 説明は難しいのだけれど この赤い本を読んでいるとすご...
映画を観る前にもう一度読んでおこうと思って読んでみた。 初めて読んだのは15歳のときで、あれから5年の月日が経過したことに驚いている。 そのときはエロチックな印象しか持てなかったが、今はそれ以外の印象も持てるようになった。 説明は難しいのだけれど この赤い本を読んでいるとすごくおしゃれな気分になれる。すてきな装丁である。
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『小さな緑色のトカゲがそんな石のすきまにするするともぐりこむのが見える。身をのりだしてその穴の中をのぞきこんでみても何も見えない。僕に唯一わかるのはそれがとにかくおそろしく深いということだけだ。見当もつかないくらい深いのだ。そして穴の中には暗黒が--世の中のあらゆる種類の暗黒を煮...
『小さな緑色のトカゲがそんな石のすきまにするするともぐりこむのが見える。身をのりだしてその穴の中をのぞきこんでみても何も見えない。僕に唯一わかるのはそれがとにかくおそろしく深いということだけだ。見当もつかないくらい深いのだ。そして穴の中には暗黒が--世の中のあらゆる種類の暗黒を煮つめたような濃密な暗黒が--つまっている』 この小説をメタファーという考えなしに読むことができるとは、少なくとも今の自分には思えない。主人公以外の登場人物は与えられた一つずつの概念を忠実になぞりおよそ変化というものが(そして現実味というものが)ない。主人公だけが(あまりに現実的に)彷徨う。その単純な設定をあえて作家が選んでいるのだとしたら、と、どうしても想像してしまう。もっともそれは、自分が男に生まれてしまっていて、作家もまたその性を同じくする人だから、どうしてもその視点から本を読んでしまう、ということでもあるのかも知れない。しかし自分は、ここにあるのが「観念」と「現実」の二者択一の話であって、正義を標榜するものの奥底に潜む暗闇の話である、と思うのだ。 父性に対する絶対的な信頼が失われてしまった後の世界で、男であることのアプリオリではない価値を問うならば、究極的には利己的な生物本能的役割において問うか、やや観念的な利他的な倫理的役割において問うかの選択なのだろうと思う。誰もが了解している制度の中では、制度のもつ慣性において問われなかった役割(つまり名刺の肩書きを見て図ればよい役割と同じようなもの)が、自身の身を挺しての行動として選択することが問われている、そんな時代感覚を表した小説であるように思うのだ。そう思いながら俯瞰してみれば、「父」という存在はその無力さばかりが描かれていることにも気付くし、主人公が「直子=倫理」と「緑=現実」の狭間でもがくのも、単なる恋愛の選択ではなく、時代が強制する逡巡であると見えてくる。そんな物語が70年代を迎える直前に舞台背景をおくのはあまりにも必然的であると思う。 一つ驚くのは、この本が後に書かれることになる「アンダーグラウンド」に続いているテーマを既に見通していたかのように思えること。この本の帯にいくら恋愛小説であると謳われていたとしても、間違いなくこの本の根底には社会そのものを見据えたテーマがあると思う。根の深い社会的病巣の奥まで降りて行ってもなおかつ中立的に物事を観察できる視点があると思う。 ここに、混迷の時代と呼び騒いで人心を煽っておいて解り易いロールモデルを差し出すような精神性とは一線を画した立ち位置を見出す人がいても不思議はない、と自分は思う。幕末の志士や明治の軍人やらを持ち上げ攘夷的な風潮を喧伝するようなキナ臭い在り様とは正反対の精神性があるように思えるのだ。内田樹のいう「雪かき的仕事」、背の高いライ麦畑の端で崖に向かって知らずに突進する子供たちを一人一人抱き止めてやるような行為なのだ、ということがよく解るような気がする。 しかし面白いと思うのは、そんなノブレス・オブリージュ的な精神性が単純に観念的正義を選び取らない、という図式である。そこに村上春樹が支持される最大の理由があるのかも知れない。もちろん、そんな風に小難しく論理を組み上げて支持している訳ではないだろうしそんな必要もないだろうけれど、信頼感、というものに結びつく何かを読む者は容易に掬い上げるのだと思う。 告白すると、この本は、23年前に読むことを拒否し、その後長いこと自分に小説を読ませなくさせた本なのだった。その時の自分は学究生活という憧れに幻滅し(それはある意味で左翼的思想に対するシンパシーの喪失をも意味するけれど)、家父長制度崩壊後も同じような精神性を強いる世界である宮仕えを選択した自分には手の出しようのない本だったのだと今は思う。ノーベル賞の候補の一人である作家と比較するのは余りにもおこがましいとは思うけれど、歳を重ね、週末の日曜日には一週間分のワイシャツのアイロンを掛けるような生活習慣を守っている中で、案外この作家の言葉を素直に受け止められている自分がいることに気付く。そして誕生日以外にも意外に似たところがあることにも。
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村上作品を初めて読みました。人物も言葉もその周りの環境も美しいなあと思いました。登場人物の多くはどこか大人になりきれていない部分もあったので、10代のうちに出会えて良かった作品だし、年を重ねる毎に読み直したい一冊です。
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映画観る前にと5年ぶりに再読したがやはりいいな。 初めて読んだ時とはまた違う感じで読めた。 来週あたり映画観に行こうかな。 イメージ壊さないでくれよ・・・頼むぞ松ケン!!
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