1,800円以上の注文で送料無料

ノルウェイの森(上) の商品レビュー

3.9

205件のお客様レビュー

  1. 5つ

    62

  2. 4つ

    49

  3. 3つ

    54

  4. 2つ

    9

  5. 1つ

    4

レビューを投稿

2010/08/29

やれやれ、またドイツか、と僕は思った。 キスギと直子と「僕=ワタナベ」、そしてキスギの死。 そのようにして「僕」は十八から十九となり、直子とデートを重ね 秋には二十となる。 永沢さんとの出会い、そしてレイコさん。 やれやれ、そして僕はセックスをした というお話。違う。 しかし...

やれやれ、またドイツか、と僕は思った。 キスギと直子と「僕=ワタナベ」、そしてキスギの死。 そのようにして「僕」は十八から十九となり、直子とデートを重ね 秋には二十となる。 永沢さんとの出会い、そしてレイコさん。 やれやれ、そして僕はセックスをした というお話。違う。 しかし後半は性的シーンが多く、そしてレイコさんのお話が長く、 さっさっと読んでしまった。しかし上巻は読んでしまったので、下巻も読まねば。 死は生の対極としてではなく、その一部として存在している。 「人生にはそんなもの必要ないんだ。必要なものは理想ではなく行動規範だ」 「俺とお前はここを出て十年だか二十年だか経ってからまたどこかで出会いそうな気がするんだ。そして何かのかたちでかかわりあいそうな気がするんだ」

Posted byブクログ

2010/08/27

中学生で初めてよんだ時には「なんじゃこのスカした野郎」くらいに思ってたワタナベくんが、なんかすごーい身近なひとみたいに感じられてびっくりした。 にゃんこ。 激しいだけが深い愛ってわけじゃないってことが、ようやく最近わかってきたのかにゃ笑 お恥ずかし! にゃんこ。

Posted byブクログ

2010/08/22

大学生のときに読んだものを、30歳手前の今、改めて読んでみた。年代によって、文章から感じるものが違うんだな。素晴らしい作品。なんの障害も無く、妻と愛しあってることを幸せに思う。

Posted byブクログ

2010/06/10

 このところずっと、何もする気になれず、四六時中みぞおちのあたりに悲しさの塊とか重く固い閊えとかがあって息苦しくて大きな深呼吸ばかりしている。そして、もうどうしようもなくなると精神安定剤を飲んで、少し元気な時は村上春樹を読み返している。  十何年振りにノルウェイの森を読み返した。...

 このところずっと、何もする気になれず、四六時中みぞおちのあたりに悲しさの塊とか重く固い閊えとかがあって息苦しくて大きな深呼吸ばかりしている。そして、もうどうしようもなくなると精神安定剤を飲んで、少し元気な時は村上春樹を読み返している。  十何年振りにノルウェイの森を読み返した。刊行されたのは1987年。最初に読んだ時、私は大切なものも失っていなかったし、とにかくまだ幼かった。毎日死ぬことしか考えていなかったからこの小説に憧れていた。  最後に読んだのはたしか大学生の頃で、その時でさえやっぱり私はまだ幼くて、壊れかけてはいたけれどそれはある種の若さゆえのもので、この小説はまだ憧れの範疇にあった。  でも今の私は本当に欠けて損なわれてしまったし、社会でうまくやっていけないこともはっきりと分かってしまったし、この小説は憧れでもなんでもなくなってしまった。どの登場人物にも共感できなかったし、どれも嘘くさくて作り物に感じた。それにあまりにエロティックな内容が多くて驚いた。  もちろん22年経った今でも古く感じないし、一文一文がじわしわと心を侵蝕してみぞおちにある塊は増々大きくなって悲しくなったし、年をとったおかげで分かること(たとえば自分の一部であったキズキ君を失って死ぬ以外に道がなくなってしまった直子の気持ちとか、その直子を失って別の生きている人を愛して生き続ける主人公の気持ちとか)もあったけど、全体的に何となく生においても死においても軽い感じがした。  今の村上春樹氏が同じような恋愛小説を書いたら、登場人物たちはもっと強く真摯に生を踏ん張っただろうし、もっと切実で意味のある死を選ぶはず。そして非現実的なことやファンタジーな世界を織り交ぜることで、より深い複雑な感情と重みのある生と死を生み出すだろうと思う。  思っていたより何も感じなかったけど、やっぱり村上春樹氏は誰でも感じたり考えたりすることを的確な言葉で分かりやすく文章にするのが本当にうまいと思った。

Posted byブクログ

2010/06/04

大ベストセラーでしたね。春樹の中ではそんなに面白くないほうだと思う自分です・・・天邪鬼なんだろうか。

Posted byブクログ

2010/05/25

村上春樹はじめて読んだら面白かった! 天邪鬼なので平積みされているような本は読んでこなかったのだけど、これからは過去のベストセラーもたくさん読みたい。

Posted byブクログ

2010/05/22

上下巻の全2巻。この本がまだベストセラーになる前に本屋でふと見かけてどうしても気になって購入しました。当時は村上春樹氏の名前さえ知りませんでした。ほとんど「吸い寄せられるように」買ったと言っても大袈裟ではありません。最初に読んだ時からこの本の世界にどっぷりはまってしまって一気に読...

上下巻の全2巻。この本がまだベストセラーになる前に本屋でふと見かけてどうしても気になって購入しました。当時は村上春樹氏の名前さえ知りませんでした。ほとんど「吸い寄せられるように」買ったと言っても大袈裟ではありません。最初に読んだ時からこの本の世界にどっぷりはまってしまって一気に読了したことを覚えています。それ以来、何度となく読み返していますがいまだに自分の中で完全に消化できていません。最近はあまりフィクションを読むことがなく、読む本のほとんどがノンフィクションなのですが、今でもふとした時に拾い読みをします。本当に奥の深い一冊です。

Posted byブクログ

2010/05/19

淡々としていた。 思春期特有の空虚さ 愛することの難しさ 読み終わって、 とても切ない気分になった。

Posted byブクログ

2010/05/09

最近の日本の小説は一切読む気がしなかったが、いまは村上春樹の主な著作を一通り読んでみようと考えている。邪悪なものについての彼の書き方には違和感を感じるが、彼の小説には基礎があるのが感じられる。しっかりと過去の小説を読んできているような。あくまで荘感じるだけの話だが。 ちなみにほか...

最近の日本の小説は一切読む気がしなかったが、いまは村上春樹の主な著作を一通り読んでみようと考えている。邪悪なものについての彼の書き方には違和感を感じるが、彼の小説には基礎があるのが感じられる。しっかりと過去の小説を読んできているような。あくまで荘感じるだけの話だが。 ちなみにほかの作家についても無理やり読んでいるのだが、予想通り時間の無駄だ。

Posted byブクログ

2010/05/07

村上春樹に触れてみたい方にまずはこの本!生と死を交差させた恋愛描写には彼独特の世界観が広がります。世に出て20年余り経つ作品ですが、今読んでも新鮮さを感じるのでは。今冬映画化予定。村上春樹の多彩な比喩表現を存分に味わってみてください。

Posted byブクログ