螢・納屋を焼く・その他の短編 の商品レビュー
文学に触れた。村上春樹氏の小説をちゃんと読んだのは初めてだったが、不思議な体験だった。 小説内での当たり前と、ファンタジー、そして我々の現実世界の当たり前との境が曖昧で、ミステリアスだった。常に余白を残していて、解釈の余地を与えてくれるが、自己投影がしやすいとも限らない。 『納...
文学に触れた。村上春樹氏の小説をちゃんと読んだのは初めてだったが、不思議な体験だった。 小説内での当たり前と、ファンタジー、そして我々の現実世界の当たり前との境が曖昧で、ミステリアスだった。常に余白を残していて、解釈の余地を与えてくれるが、自己投影がしやすいとも限らない。 『納屋を焼く』 始まりから不安定な空気が流れていた。男の発言はどこまでが本当なのかも分からない。それなのに主人公は自分の思考を侵食され、習慣まで変えられてしまった。全貌が掴めない恐怖を感じた。 『踊る小人』 ファンタジーでありながら、どこまでがファンタジーか分からない作品。夢は現実と入り混じり、現実はより夢のようである。主人公を取り巻く不条理さがメルヘンの衣を着ているようたった。
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映画化された話が2つ入っている豪華な短編集 蛍はノルウェイの森の原作、納屋を焼くは映画バーニングの原作ということもあり、映画化された話が2つ入っている豪華な短編集。 蛍の湿った感じの喪失感も良かったし、納屋を焼くはとても良かった。 酒飲みながらグラスやりたくなる中二病心みたい...
映画化された話が2つ入っている豪華な短編集 蛍はノルウェイの森の原作、納屋を焼くは映画バーニングの原作ということもあり、映画化された話が2つ入っている豪華な短編集。 蛍の湿った感じの喪失感も良かったし、納屋を焼くはとても良かった。 酒飲みながらグラスやりたくなる中二病心みたいなものがくすぐられた。
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納屋を焼く、が面白い。冒頭にもあるが、ギャツビイのような感触がある。パーティーの食卓、並んだ缶ビールの空き缶、その匂い、澱んだ退廃的な午後の空気がありありと伝わってくる。グラスを吸う前の空気はこうと決まっている、というように。
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再読。 螢はノルウェイの森と描写が部分的に似ている部分があり、興味深くまた懐かしい想いで読んだ。 昔読んだ本なので、結構内容を忘れてしまっていた。かなり初期の作品集であったことに気付き驚きました。 全体的に暗い感じがしますが、村上さんにしか書けない作品だと思いました。また、同...
再読。 螢はノルウェイの森と描写が部分的に似ている部分があり、興味深くまた懐かしい想いで読んだ。 昔読んだ本なので、結構内容を忘れてしまっていた。かなり初期の作品集であったことに気付き驚きました。 全体的に暗い感じがしますが、村上さんにしか書けない作品だと思いました。また、同時に何故かこの作品以外の村上さんの著作が愛おしく思えてきて不思議な感じがしました。
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初期の初期。 今だから読める。 『蛍』美しい。 『納屋を焼く』どこかでこれは女と寝る意味だと聞いた気がする。そうすると、一気に意味が通じる。小説に意味を求めるなというけれど、意味がある方が私には楽なんだ。 この後はノルウェーの森を再読したいけれど、スプートニクの恋人を再読する方...
初期の初期。 今だから読める。 『蛍』美しい。 『納屋を焼く』どこかでこれは女と寝る意味だと聞いた気がする。そうすると、一気に意味が通じる。小説に意味を求めるなというけれど、意味がある方が私には楽なんだ。 この後はノルウェーの森を再読したいけれど、スプートニクの恋人を再読する方が先かな。
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ブルータス村上春樹特集よんで、久しぶりに村上春樹を。。と思って買ったやつ。 仕事が忙しくてめっちゃ細切れで読んだせいもあって、発狂しそうになるくらい意味わからんかった。笑 ブルータスでも語られてた「納屋を焼く」が心に残っています。「時々納屋を焼くんです。」。幽遊白書の暗黒武術会...
ブルータス村上春樹特集よんで、久しぶりに村上春樹を。。と思って買ったやつ。 仕事が忙しくてめっちゃ細切れで読んだせいもあって、発狂しそうになるくらい意味わからんかった。笑 ブルータスでも語られてた「納屋を焼く」が心に残っています。「時々納屋を焼くんです。」。幽遊白書の暗黒武術会編の左京さんが、人間界に穴を開けたいんです、できるだけ大きなのがいい〜みたいに言うシーンとめっちゃ重なって。印象的。主人公が謎に執着して、自分は本当は納屋を焼きたいのか?みたいになってるのがおもしろかった。 「蛍」がめっちゃ読んだことあるぞ?ってなってたらノルウェイの森の前衛らしい。 踊る小人がおもしろかった。この世界観のファンタジーめっちゃ村上春樹だった。意味わからんけど めくらやなぎと最後のドイツ三編みたいなのまじで意味わからんかったww誰か助けて またいろんな本読んで経験を積んで、読み返したいと思います
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ノルウェイの森とリンクしてる? https://honcierge.jp/articles/shelf_story/6772
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Audibleで久しぶりに再読、短編であっても村上春樹エッセンスがぎゅっとつまっていて、いい! 「ノルウェーの森」へと繋がる「蛍」。私はこの作品に出てくる冬の様子が大好きで、ダッフルコートを愛用していたものだった。
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村上春樹の短編を初めて読んだ。 これまで短編集を読んでも、ざっと最後まで読み進めてしまうことが多かったが、村上春樹の作品は別だった。1つ1つ読み終わるごとに一度本を置いて、頭の中でもう一度噛み締め直す時間が欲しくなる。 時系列は…作品の意図は…あの登場人物のセリフの意味は… 考え...
村上春樹の短編を初めて読んだ。 これまで短編集を読んでも、ざっと最後まで読み進めてしまうことが多かったが、村上春樹の作品は別だった。1つ1つ読み終わるごとに一度本を置いて、頭の中でもう一度噛み締め直す時間が欲しくなる。 時系列は…作品の意図は…あの登場人物のセリフの意味は… 考えるとキリがないくらい、短編一つ一つに没頭できた。 お気に入りは納屋を焼くと踊る小人。
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この短編集に掲載されている「螢」が発表されたのが昭和59年、1942年。 「螢」は『ノルウェイの森』の冒頭部分と同じで登場人物も同じ。 『ノルウェイの森』が発表されたのが平成16年、2004年なので、村上春樹は「螢」を発表してから20年経って『ノルウェイの森』にたどり着いたんだ。
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