妻に捧げた1778話 の商品レビュー
「なぞの転校生」や「ねらわれた学園」の作者である眉村卓さんの実話。 某テレビ番組で、心温まるエピソードとして紹介されていた。 奥さんが亡くなった日の最後の原稿はとても感動した。ここまで愛されているなんてうらやましいです。 1778篇の話は一部だったが、申し訳ないけどちょっと物足...
「なぞの転校生」や「ねらわれた学園」の作者である眉村卓さんの実話。 某テレビ番組で、心温まるエピソードとして紹介されていた。 奥さんが亡くなった日の最後の原稿はとても感動した。ここまで愛されているなんてうらやましいです。 1778篇の話は一部だったが、申し訳ないけどちょっと物足りない。ショートショートというと、星新一のような落ちがはっきりしているのが好きなので。 でも、最後の原稿を読むだけでも価値があると思う。
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妻がガン。5年後の生存確率はゼロ。妻の為だけに、1日1作のショートショートを書く。ノルマ原稿用紙3枚以上。 奥さんへのひたむきな愛情があふれていて、危ないとこだった。
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高校生の頃 眉村さんのSFにはまったことがあった。 時の旅人 とか面白かったのを覚えている。 だから 映画の原作はあまり読まないのだけど、気になったので読んでみた。 こんな夫婦になれればいいなぁと思った。 妻が 作家眉村 卓の妻であるということを誇りに思っていたら...
高校生の頃 眉村さんのSFにはまったことがあった。 時の旅人 とか面白かったのを覚えている。 だから 映画の原作はあまり読まないのだけど、気になったので読んでみた。 こんな夫婦になれればいいなぁと思った。 妻が 作家眉村 卓の妻であるということを誇りに思っていたらしいところが なんか感動した。
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小説家である著者が、余命を宣告された妻に対して行ったことは、毎日1話の短編小説を書くというもの。 本書には、その短編小説が掲載されており、その小説から著者の心境が垣間見えます。 自分が同じ立場だったとき、どうするかを考えさせられた一冊でした。
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映画とは少し違うのかな? エッセイっていう感じで、とってもかるくよめて尚且つ流れがよく分かりました。 最近よく思うのは、結婚って、相手の生老病死も受け入れることなんだよなぁということ。
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構成がおもしろい。1つ1つのショートショートに、作者自身の書評が付されているといった感じ。 最終話、作者の「心の中」は、心にいる妻に伝わっているのだろう。
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中高生の頃、眉村氏の作品は色々と読みました。 この前本屋でコレの文庫版でしょうか?を見かけて奥様が亡くなられたんだ、と知りました。 奥さまが亡くなられるまで毎日一話創作されたお話は彼女のためだけに書かれたものではなかった、とありました。読んでいてこの本が一冊丸ごと亡くなられ...
中高生の頃、眉村氏の作品は色々と読みました。 この前本屋でコレの文庫版でしょうか?を見かけて奥様が亡くなられたんだ、と知りました。 奥さまが亡くなられるまで毎日一話創作されたお話は彼女のためだけに書かれたものではなかった、とありました。読んでいてこの本が一冊丸ごと亡くなられた奥様のために書かれた本であり、ラブレターだなあ、と思いました。 最後泣かされましたよ。
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癌を患った奥様のために、闘病の5年弱の間に毎日一話ショートショートをお書きになった、その作品の一部と眉村氏のエッセイが収録されている。 ショートショートを書く上で、日常とつながった、あくまで作り話の、クスリと笑えるような、内輪向けでなく本にできるようなクオリティを持った話、とい...
癌を患った奥様のために、闘病の5年弱の間に毎日一話ショートショートをお書きになった、その作品の一部と眉村氏のエッセイが収録されている。 ショートショートを書く上で、日常とつながった、あくまで作り話の、クスリと笑えるような、内輪向けでなく本にできるようなクオリティを持った話、という制約を設けたそうだ。だが、そのショートショートもさることながら、途中に挟まれる眉村氏のエッセイが、奥様への深い愛情があふれていて素晴らしかった。 お話を書く合間に作られた俳句数句は、眉村氏の作話にぶつけられなかった思いが凝縮されていて涙をさそう。 亡くなる直前のショートショート数話は、もう読んでいるこちらも涙が出て言葉がなかった。 きっと奥様も、眉村氏に深い感謝を思いながら旅立たれたことと思う。
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眉村卓さんが 癌闘病中の奥様に毎日1話書き続けた物語1778話の中からの数編と、 奥様とご自身との様子を書かれた部分とからなる1冊。 これが映画化されるとどうなるんでしょうか。 楽しみです。
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癌で余名宣告を受けた妻のために、小説家の夫はなにかできることはないかと考えます。 何か自分にできることはないだろうか。 思いついたのは、毎日、短い話を書いて妻に読んでもらうことである。 文章の力は神をも動かすというが、もちろん私は、自分の書くものにそんな力があるとは信じて...
癌で余名宣告を受けた妻のために、小説家の夫はなにかできることはないかと考えます。 何か自分にできることはないだろうか。 思いついたのは、毎日、短い話を書いて妻に読んでもらうことである。 文章の力は神をも動かすというが、もちろん私は、自分の書くものにそんな力があるとは信じていない。 ただ、癌の場合、毎日を新しい気持ちで過ごし、よく笑うようにすれば、からだの免疫力が増すーーーとも聞いた。 「千夜一夜物語」という言葉がふっと頭に浮かびました。 妻の不貞のために女性不信に陥った王は、夜伽をさせた娘を毎日一人ずつ殺していました。 王に召されたシェラザードは、毎夜、王を夢中にする話をし、凍てついた心を解かします。 眉村さんは、病に侵された妻を少しでも死という理不尽な結末から遠ざけるために、原稿用紙三枚以上の話を書き、妻に読ませました。 自力では読めないようになると、枕辺でその話を読んで聞かせる毎日を送りました。 五年間。千七百七十八日、一日も休まず、1778話の物語。 しかし、妻を見守る夫が紡ぐ物語は、妻をなぐさめるものであるにも関わらず、妻の容態の変化に少なからず左右されます。 終末がじわじわと近づいてくるという感覚の中で、きょう一日は最善を、きょう一日は最善をーーーと務めるには、何らかの意識操作が必要なのであろう。 私の場合それは、おしまいのときというものを、頭からぬぐい去ることであった。 暴走列車に乗っていて、衝突の瞬間まで衝突のことを考えない、というのに似ている。 毎日一話の物語が、実は、夫をいやす目的のものだったのではないかと思えてなりません。 人間の一生で遭遇する出来事の中で、配偶者を失うことはもっともストレスが高いものだそうです。 「妻をなぐさめ、笑わせるのだ」という使命感があって、5年間の「一日一話」を続ける。 その使命があるからこそ夫は、刻々と近づいてくる妻を失う瞬間に耐えられたのかもしれません。 1778話は、妻が亡くなった当日、書かれました。 「最終回」と題されたその物語は、 いかがでしたか? 長い間、ありがとうございました。 また一緒に暮らしましょう。 そう結ばれています。
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