読書について 他二篇 の商品レビュー
かなり自分に刺さってくる本だった。最近は読書量がとても増えて、何冊かの本を並行して読むことが増えてきたけど、消化不良というか、あまり身になってないなと思うことが多かった。ショーペンハウアーが指摘したのはその消化のことについてだった。ただ、本を読んでも意味はないし、多読はかえって毒...
かなり自分に刺さってくる本だった。最近は読書量がとても増えて、何冊かの本を並行して読むことが増えてきたけど、消化不良というか、あまり身になってないなと思うことが多かった。ショーペンハウアーが指摘したのはその消化のことについてだった。ただ、本を読んでも意味はないし、多読はかえって毒になることさえある、字で埋められた黒板に、更に字を書き続けるようなものである、と。そもそも、本は自らの考えや主張に枝葉をつけるものであり、考えることこそが重要なのだというようなことを書いていた気がする。確かに、自分の読書への態度として、最近は、何か目的意識やヒントを求めて本を読むのではなく、なんとなく気になったものをひたすら読むというようなものになっていた。その読書の仕方も、はなから否定できるものではないし、時には、良書に出会わさせてくれると思う(実際、「読書について」もそうやって出会った。)けれども、駄本に出会わないために、古典的な名著を選ぶとか、何が知りたいのかをもっと明確にしてから本を選んでいくべきなのかもとも思った。時間は有限で、人生で読める本も限られてくる。本を読む体験を有意義にする為の本だった。
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あとがき含めての読書体験でした。 深く理解するためには当時のコンテクストも含めて見ないとならず、浅学にして理解できないと感じた部分も多かった。 一方で、エッセンスは鋭く本質を抉ってくる箇所があり、気づいたら読み終わっていたという感覚。
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「思索」、「読書について」を読了。 「思索」については、AI時代にも使える知識を知恵に変えるためのエッセンス。 「読書について」は一部が引用されているが全文を読むと、 悪書を読むな、良書を読め 読書論を読むだけで満足するな、原著にあたれ という至極真っ当なことが書いてある。短い文...
「思索」、「読書について」を読了。 「思索」については、AI時代にも使える知識を知恵に変えるためのエッセンス。 「読書について」は一部が引用されているが全文を読むと、 悪書を読むな、良書を読め 読書論を読むだけで満足するな、原著にあたれ という至極真っ当なことが書いてある。短い文章なので、読むべき。
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読書とは他人にものを考えてもらうということ。多読するな!ー最近意識的に多読をしていたが読書の内容が頭に残らないことが悩みだったのだが、この文句が心に響き読んでみた。 全体的にかなり辛辣で笑えたが、繰り返しも多くとっつきにくい例を出すので難しい印象だったが、それでも著者の主張はしっ...
読書とは他人にものを考えてもらうということ。多読するな!ー最近意識的に多読をしていたが読書の内容が頭に残らないことが悩みだったのだが、この文句が心に響き読んでみた。 全体的にかなり辛辣で笑えたが、繰り返しも多くとっつきにくい例を出すので難しい印象だったが、それでも著者の主張はしっかり伝わった。 今後気をつけようと思ったことは、 読書した後、自分の頭で考えること。思索すること。 多読するだけでは無駄。 文章を書くときは、伝えたいことを必ず持っておくこと。 伝えたいことは一つずつ伝えること。 文体を飾り立てず読者の視点で伝えようとすること。 できるだけ古典を読むこと。
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これは、なんと言うか、エッセイのように思える。読んでいるばかりでは頭でっかちになるのは解るけど、はたして読む前に読むに値するかを「本から」得られるものかしら。でも、現代日本にショーペンハウエルがいたら、日本語の乱れをどう切って捨てるかは見ものかもしれない。
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本の量を増やしても、自分で考えて得た知識じゃないとその価値は怪しい。自分で考えて考えて得た真理が本に載っていたとしても、その真理は本で読むより100倍の価値がある。 読書は一種の思考を放棄して、神聖なる精神に対する反逆罪ともいえる。
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著者が現代に生きてたら怒り狂ってるだろうな 金稼ぐための文章は全てクソっていうのは世の中を斬りすぎな感じはするがほぼ同意 最近のネットとりわけSNSにはそういった文章が溢れ過ぎ またGPTの普及に伴い今後さらに増えるんだろうな 本著を読んで気付かされたがこれらの文章って接種して...
著者が現代に生きてたら怒り狂ってるだろうな 金稼ぐための文章は全てクソっていうのは世の中を斬りすぎな感じはするがほぼ同意 最近のネットとりわけSNSにはそういった文章が溢れ過ぎ またGPTの普及に伴い今後さらに増えるんだろうな 本著を読んで気付かされたがこれらの文章って接種しても全く栄養になってないしただのストレスにしかなってない インプットの量を減らして質を求めた方がいいかも 読書は馬で運動場を走り回るみたいものって話はよくわかった 確かに自分の血肉になっている思想などは自分の中で考えて結論を出した物ばかりだ 結局自分で考えるが最強 また読書は考える力を失わせるってことも言及していたが思い当たる節があるので気をつける
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interestingかつfunnyな本だった。読書とは他人に考えてもらうことであり、そこから得た経験に真理と生命は宿らない。あくまで自らの思索の補助として用いるものであり、その対象も良書に限るべきである。 言われてみれば当たり前なことなのだが、読書に限らず映画や音楽についても「...
interestingかつfunnyな本だった。読書とは他人に考えてもらうことであり、そこから得た経験に真理と生命は宿らない。あくまで自らの思索の補助として用いるものであり、その対象も良書に限るべきである。 言われてみれば当たり前なことなのだが、読書に限らず映画や音楽についても「量」を一つの指標としてしまっていたことに改めて気づかされた。そしてこの本は、ショーペンハウエルのドイツ文芸界に対する苛烈な批判の表現が面白い。「厚皮動物」とか「単純なる羊頭の諸君」とか、思わず読んでて笑ってしまうほどだった。
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辛辣な印象でなんか知らんけど終始怒られてる感じだった(笑) 悪書や自分の頭で考えない多読は駄目よって書いてあった。 中盤以降はドイツ語文体の乱れについて怒ってた。 語学全般詳しくないのであまり面白くなかった。 ヘーゲルが嫌いなのが伝わってきた。
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なんか作者の人モテなそうってのが第一印象。流行りのものが大嫌いで、昔のヴィジュアル系とかイギリスのメタルを絶賛してる高学歴陰キャのイメージ。 でも文書自体はとても読みやすくて、難しい言葉を使おうとしない所が良かった。同じ内容が何回も繰り返されて少しくどい所もあったけど、その分...
なんか作者の人モテなそうってのが第一印象。流行りのものが大嫌いで、昔のヴィジュアル系とかイギリスのメタルを絶賛してる高学歴陰キャのイメージ。 でも文書自体はとても読みやすくて、難しい言葉を使おうとしない所が良かった。同じ内容が何回も繰り返されて少しくどい所もあったけど、その分言いたい事は伝わってきて良かった。 「名を名乗らざる卑劣漢」が罰を与えられた時の事を、「知恵の霊鳥、夜専門のふくろうは、その殊勲者を迎えて喜びのあまり、真昼に歓喜の叫びをあげるに違いない」と表現したのがめちゃくちゃシュール。 ペンと思想の関係 意思と化石 匿名 批評家 作者 文体 思想の性質 複雑な複合文章 ドイツ ヘーゲル 思想は重力 頭から紙は容易 主観的 客観的 比喩とは より深い知 読書 体系化 エキス
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