夜の蝉 の商品レビュー
○2010/01/12 綺麗にまとまってるなぁ…すごい。 今回は、円紫さんとわたし、ってよりも私メインで、でも円紫さんの登場も自然で。もちろん友人始めその他の人物も。いろんな出来事の絡ませ方がうますぎる。連作短編っていうよりお話、って感じ。円紫さんとの雰囲気がいいなぁ。 だけど...
○2010/01/12 綺麗にまとまってるなぁ…すごい。 今回は、円紫さんとわたし、ってよりも私メインで、でも円紫さんの登場も自然で。もちろん友人始めその他の人物も。いろんな出来事の絡ませ方がうますぎる。連作短編っていうよりお話、って感じ。円紫さんとの雰囲気がいいなぁ。 だけどなんていうか、こんな話なんだからこういう流れは当然でしょ?みたいな書き方がちょっと気になった。いい意味でも悪い意味でも時代を感じるというか。円紫さんに限るとそんなことはないんだけどな。 でもこの2人は、まだしばらくまったりと眺めてたい。
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円紫さんシリーズ二作目。 何度読み直しても思うのですが、 私、問答無用でこのシリーズ好きなんですわ。 今回もやっぱり表題作でぐっときました。 ラストがいいんですよねぇ。 別になんの衒いもない、 ストレートな終わり方なのですが、 だからこそ、ぐっとくる。 「六月の花嫁」も好きで...
円紫さんシリーズ二作目。 何度読み直しても思うのですが、 私、問答無用でこのシリーズ好きなんですわ。 今回もやっぱり表題作でぐっときました。 ラストがいいんですよねぇ。 別になんの衒いもない、 ストレートな終わり方なのですが、 だからこそ、ぐっとくる。 「六月の花嫁」も好きです。
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☆3 [売却済] 奥付:2001/7/6 20版 [Good] ・淡々とした文章の中で描かれるだけに、人間の悪意、恋愛感情などが驚くほど鮮明に見える。 ・良寛和尚の歌に出会えた。 『あづさゆみ 春になりなば 草のいほ とく訪ひてまし 逢ひたきものを』 『いついつと 待ちにし...
☆3 [売却済] 奥付:2001/7/6 20版 [Good] ・淡々とした文章の中で描かれるだけに、人間の悪意、恋愛感情などが驚くほど鮮明に見える。 ・良寛和尚の歌に出会えた。 『あづさゆみ 春になりなば 草のいほ とく訪ひてまし 逢ひたきものを』 『いついつと 待ちにし人は 来たりけり 今はあひ見て 何か思はむ』 [Not Good] ・文章が冗長で読むのがつらい。ところどころ読み飛ばしてしまい、重要な複線を見落としオチが楽しめない、ということが多かった。 ・主人公姉妹や女友達の描写に違和感があった(主人公の、自身の容姿を描写するときの言い方とか、ぞっとするような完璧すぎる美人の姉、とか。女性に対する見方が古いというか・・・)。作者が男性と知って腑に落ちた。 ・種明かし部分は、凝っているしそれ以外に解答が見つけづらいしっかりした組み立てになっているが、「面白いか」と言われたらそうでもない。
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さらに「私」が人の内面、そして自分の、家族の内面を見ていく話。 今回のシリーズ一連作品では、もうすっかり「私」の成長物語として読んでますわホホホ。 お姉さんが、「おねえちゃん」と連呼されて自分の位置を自覚する(あきらめる?)というあたりがしみじみときました。 いままで私は「娘」...
さらに「私」が人の内面、そして自分の、家族の内面を見ていく話。 今回のシリーズ一連作品では、もうすっかり「私」の成長物語として読んでますわホホホ。 お姉さんが、「おねえちゃん」と連呼されて自分の位置を自覚する(あきらめる?)というあたりがしみじみときました。 いままで私は「娘」で「妹」(兄がおるのですわ)でしかなかったけど、きっとこれから先どんなにいやがっても「母」にしかなれないという時がくるはずだから。 「娘」も「妹」も、生まれたときから決まってるからなんにも思わないけど、「姉」「兄」や「父」「母」っていうのはあとからついてくるもんね。 「「××」である前に一個の人間」とかよくいうけど、それはもちろん真実でただしいけど、お子ちゃまに「アタシは母である前に一個の人間なんじゃー!」とか言っても無駄だもんねえ。
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姉妹っていいなあ……と思ってしまった表題作。最近は子供の頃ほどに「一人っ子」ということに不満を覚えなくなったけれど、こういうのを読むとやっぱり憧れる。いいことばかりでないにしてもね。
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前作よりひとつひとつの話が長く、でも冗長さは前作より感じさせない。上手くなっているんだな、と素人ながら敬服。 ミステリは謎解きメインになりがちだし、それでいいと私は思っているんだけども、このシリーズの心理描写はメインをかっさらうだけの力を持っている。キャラクターじゃなく、人間に...
前作よりひとつひとつの話が長く、でも冗長さは前作より感じさせない。上手くなっているんだな、と素人ながら敬服。 ミステリは謎解きメインになりがちだし、それでいいと私は思っているんだけども、このシリーズの心理描写はメインをかっさらうだけの力を持っている。キャラクターじゃなく、人間について描かれている。それがすごい。 しかし円紫さん。何だか知らない気がしないわこの人(笑) 知人に似た語り口と雰囲気が。
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k_118: 読んでいると思い出す友達がいます。「私」に似てるのよね。それも好きな理由のひとかもしれませんが、おもしろいです。
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『円紫師匠とわたし』シリーズ 第2弾。 前作の楽しさにユーモアの要素が加わり、より楽しいシリーズになったと思います。 円紫師匠のさわやかさは健在。 「私」の真っ直ぐな気性も健在。 でありながら、今回の謎は3編中2編が人間の悪意を発端にしたもの。 暗いところから発する悪意と、そ...
『円紫師匠とわたし』シリーズ 第2弾。 前作の楽しさにユーモアの要素が加わり、より楽しいシリーズになったと思います。 円紫師匠のさわやかさは健在。 「私」の真っ直ぐな気性も健在。 でありながら、今回の謎は3編中2編が人間の悪意を発端にしたもの。 暗いところから発する悪意と、そこにある人間模様がうかがえます。 いろいろ落ち着いて、博識で、大人なな主人公の「私」ですので、すっかり忘れていたのですが、彼女もまだまだ女性になりかけている成長途中。 姉への想いと葛藤、新たな一歩を描いた表題作「夜の蝉」がとても印象的でした。 これからさらに大人の女性へと変化していく彼女から、目がはなせないな。
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短編3本…とはいえ、かなり読み応えはありました。 主人公の友人の名前の由来も分かりましたし 色々謎(?)が解けていきます。 『面白い』というくくりにしてしまえば、それで終わりますが ぞっとする、といえばやはり表題になっている最後の話。 どうしてこう…女の人って怖いのでしょう? ...
短編3本…とはいえ、かなり読み応えはありました。 主人公の友人の名前の由来も分かりましたし 色々謎(?)が解けていきます。 『面白い』というくくりにしてしまえば、それで終わりますが ぞっとする、といえばやはり表題になっている最後の話。 どうしてこう…女の人って怖いのでしょう? 手段を選ばないといいますか…。 思わず顔が引きつってしまいます。
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ほのぼの+殺伐、なかんじ。主人公が余り好みでないのと、円紫さんが良い人過ぎて、個人的にはいまいちでした。
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