夜の蝉 の商品レビュー
吟詠はよくわからない。 主人公の女の子と吟詠の師匠円紫さんが、謎を解いていく話。 表題でもあるおねえちゃんとの話「夜の蝉」が一番良かった。
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この世界観はなんだろう。昭和初期でも平成初期でも昭和後期でも(同じこといってるな)なんでもよい普遍性がある。 もっと評価されろよ。
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女子大生の主人公とその知り合いの噺家との日常生活の中で起こる謎??を二人が読み解くお話。 推理小説と言えば推理小説だが、事件やもっと複雑な事を期待して読まれる方にはあれ?と言うような推理小説。 でも読んで肩の凝らない、力を抜いて気分転換に読むにはおもしろい本だと思う。 これはシリ...
女子大生の主人公とその知り合いの噺家との日常生活の中で起こる謎??を二人が読み解くお話。 推理小説と言えば推理小説だが、事件やもっと複雑な事を期待して読まれる方にはあれ?と言うような推理小説。 でも読んで肩の凝らない、力を抜いて気分転換に読むにはおもしろい本だと思う。 これはシリーズで本が出ています。
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「空飛ぶ馬」の続編、「夜の蝉」を読みました。第四十四回日本推理作家協会賞を受賞した作品です。 同じ女子大生の主人公と、落語家のコンビで、落語家が次々と謎を解き明かすという設定です。前作よりも面白かったです。2章目、「六月の花嫁」では、東野圭吾さんの「仮面山荘殺人事件」を思い出し...
「空飛ぶ馬」の続編、「夜の蝉」を読みました。第四十四回日本推理作家協会賞を受賞した作品です。 同じ女子大生の主人公と、落語家のコンビで、落語家が次々と謎を解き明かすという設定です。前作よりも面白かったです。2章目、「六月の花嫁」では、東野圭吾さんの「仮面山荘殺人事件」を思い出しました。 主人公には、人が振り返るほど美しい姉がいて、その姉との子供の頃からのわだかまりが描かれていました。妹の立場からすると、こういうものなのかしら?ウチの姉妹はもっとのほほんとしていたと思いますが。 この本を読んでいたら、落語の寄席にたまらなく行きたくなりました。ライブで見たことないんですよね。でも初心者なので、誰のを聞きに行ったらいいか、見当もつきません。今度の一時帰国のときに何かあるか、探してみようかしら。
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柔らかく知的で清涼感のある文章。表題作「夜の蝉」が一番よかったです。お姉ちゃんてこんな感じですよね。
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落語や和歌に全く知識がないので、読むのがしんどいとこも多々あったけど、それがこの作品の持ち味やしね。 やっぱり表題作の『夜の蝉』が一番よかった。 完璧なお姉さんの弱さが見えてかわいらしかったし、この姉妹の今後がみてみたい。
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面白かったです。 大学生としてかなり堕落した生活を送っている私は ただ単純に主人公かっこいいな!て思いました。 こんなに文学部らしい文学部の人に会ったことないです。 かっこいいなぁ。私もなにか見つけたい。と思わされました。 淡々とした温かさって、描く人によってはうさんくさくなるけ...
面白かったです。 大学生としてかなり堕落した生活を送っている私は ただ単純に主人公かっこいいな!て思いました。 こんなに文学部らしい文学部の人に会ったことないです。 かっこいいなぁ。私もなにか見つけたい。と思わされました。 淡々とした温かさって、描く人によってはうさんくさくなるけど、 北村さんはとても綺麗に描きますね。 推理小説という感じはあまりなかった気がします。 『六月の花嫁』が一番好きでした。 でも、『夜の蝉』の姉妹のやりとりはとても素敵でした。
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『八万三千八三六九三三四七一八ニ四五十三ニ四六百四億四六』 それにしても本格物と落語は相性がいい。 ホームズ役として登場する噺家の春桜亭円紫と、 ワトソン役の女子大生。 この2人が解決するのは殺人事件などではなく、 日常で起こる不可解な謎。 「なぜ本屋の本がいく...
『八万三千八三六九三三四七一八ニ四五十三ニ四六百四億四六』 それにしても本格物と落語は相性がいい。 ホームズ役として登場する噺家の春桜亭円紫と、 ワトソン役の女子大生。 この2人が解決するのは殺人事件などではなく、 日常で起こる不可解な謎。 「なぜ本屋の本がいくつも逆さになっているのか? 」 「なぜチェスの駒が冷蔵庫に隠されたのか? 」 どの謎においても必ず落語のネタが土台になった上で、 人間の闇や情愛が鍵として描かれているので、 読後感がしみじみと味わい深いです。 さて、「八万三千八三六九三三四七一八ニ四五十三ニ四六百四億四六」が読めますか? こんな数字ばかりですが、短歌です。 真ん中の一八ニは「ひとつやに(一つ家に)」と読むのがヒント。 答えはこの本の150ページ。 日本文化って本当に面白いと唸ってしまいます。
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「私」は大学三年か二年くらいなのかな? 日常の謎とき、落語や文学に絡んでお話は進みます。さてサゲはどうなんだろう? とこっちもまるで落語を聴いてる気分になる。洒脱な文章で、ちょっとお茶目なところも感じさせる北村薫の文章は好きだ。今まで「スキップ」「ターン」「空飛ぶ馬」しか読んでな...
「私」は大学三年か二年くらいなのかな? 日常の謎とき、落語や文学に絡んでお話は進みます。さてサゲはどうなんだろう? とこっちもまるで落語を聴いてる気分になる。洒脱な文章で、ちょっとお茶目なところも感じさせる北村薫の文章は好きだ。今まで「スキップ」「ターン」「空飛ぶ馬」しか読んでないけど、難しく感じない、読む負担が少ない。 ちょっと「私」が男性を意識したりするんだけど、あらっという展開が待ってたのが可愛いかった。あと鏡の国のアリスネタがあったのも。これはすぐ気付けたー^^ 旅行描写があるのもいいなーなんか。軽井沢いってみたい。 思ったんだけどこういう日常系のミステリって、実は普通のミステリよりもずっと人間の醜い部分や愚かな部分、儚い面、弱いところが表されるんじゃないのかなあ。今回はそんなお話な感じがしました。私と姉の関係なんか、ただ一言で言い表すにはちょっと複雑で、ちょっと切ない。読後感はちょっぴしアンニュイになりましたとさ。
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本当に北村薫さんの表現はこころに残るものが多い。 "私"と落語家の円紫師匠が日常にある謎を解き明かすシリーズの第2段。 どんなに小さな謎であってもそこには大きな思いや気持ちが潜んでいる。 はじめてなのに知っている気がする。そんな"私"の成...
本当に北村薫さんの表現はこころに残るものが多い。 "私"と落語家の円紫師匠が日常にある謎を解き明かすシリーズの第2段。 どんなに小さな謎であってもそこには大きな思いや気持ちが潜んでいる。 はじめてなのに知っている気がする。そんな"私"の成長と日常が詰まった短編集。 収録作品は以下。 いつものように短編だけに先入観なく読んで頂きたいのであらすじは書きません。 ・朧夜の底 ・六月の花嫁 ・夜の蝉 それにしても案外、北村さんの作品は読んでいない。 まだまだ知らない素敵な表現に出会えると思うと楽しみです。
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