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姑獲鳥の夏 の商品レビュー

4.2

350件のお客様レビュー

  1. 5つ

    148

  2. 4つ

    110

  3. 3つ

    59

  4. 2つ

    6

  5. 1つ

    2

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2020/06/15

従兄弟のおすすめの本。回りくどくて宗教、習俗、妖術とか理解するのが難しかった。物事に対する考え方で、こんなが捉え方もあるんだなぁと、楽になるけどなんか虚しい感じ。途中まで長い長すぎると思ったけど後半は入り込めた。読後感はあんまり私の好みじゃないなぁ。従兄弟のお勧めだったから気合い...

従兄弟のおすすめの本。回りくどくて宗教、習俗、妖術とか理解するのが難しかった。物事に対する考え方で、こんなが捉え方もあるんだなぁと、楽になるけどなんか虚しい感じ。途中まで長い長すぎると思ったけど後半は入り込めた。読後感はあんまり私の好みじゃないなぁ。従兄弟のお勧めだったから気合いで読み切った。

Posted byブクログ

2020/04/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

作中に出てくる陰陽師兼探偵役と、作者の名前が被っているのが嫌だった。京極堂が何を言っても黒い指抜き手袋した中年男性が頭をちらつく。 ペンネームなのになぜダブらせたのか? ダブっているのになぜ派手な著者近影を公表するのか? それが読書体験のノイズになるとは思わなかったのか? 読みやすさから文字のレイアウトにこだわっているらしいが、その熱意の数%でも、そのことに頭を向けるべきだった。 あと文字のレイアウトにこだわり過ぎて明らかに冗長な部分もあって、それも嫌だった。ただ分厚い本を作りたいだけの拗らせ親父なのでは? 冒頭の部分にかなりうんざりしたが、後で効いてくるという言葉を信じて読み進めた。 関口が病院で見た写真で、梗子と涼子がとても似ていることが描写された時にはこの2人の入れ替わりが予想できたし、 榎木津が書斎に入れなかったシーンで、そこに死体があること、関口が「信用できない語り手」であることが分かってしまったので、 ラストシーンで京極堂が種明かしするまでがすごく長かった。 この世に不思議なことなどない、というのが口癖のようなのに、実際に起きた出来事はあまりに現実離れし過ぎていて、お前の信じていた神はこんなにもペラペラだったのか?と問いただしたくなった。 姉妹の入れ替わりや、主観が間違っているパターンの創作は今となっては溢れかえっているが、「この作品が元祖だ」という魔法の言葉がある。 きっとこれが元祖なのだろう。

Posted byブクログ

2020/01/26

あー小説を読んだ!それが感想第一だ。 死生観や宗教の哲学までもが語られ、しかも例えが分かりやすい。去年読んだ「死とは何か」よりよほどわかりやすい。京極堂と言う強烈なヒーローに心底惚れた。 ミステリーから後半のホラーは凄まじく、前半の長々しいくだりが嘘のように、気がつけば残りわずか...

あー小説を読んだ!それが感想第一だ。 死生観や宗教の哲学までもが語られ、しかも例えが分かりやすい。去年読んだ「死とは何か」よりよほどわかりやすい。京極堂と言う強烈なヒーローに心底惚れた。 ミステリーから後半のホラーは凄まじく、前半の長々しいくだりが嘘のように、気がつけば残りわずかと言うところでまた語りが入り急停止。と油断したところに急転直下の結末に全てが繋がった! 姑獲鳥とはすごい題材を使ったものだと初の京極氏の小説の虜となった。

Posted byブクログ

2020/06/07

何回めかの再読。とにかく面白い。構成、エンターテインメント性からいった傑作、という点では『鉄鼠の檻』と『魍魎の匣』を挙げるが、『姑獲鳥の夏』はやはり、原点であって感情的にも揺さぶられる、かけがえの無い魅力を持っている。

Posted byブクログ

2019/10/12

願いはかなえられたのか。助かったことになったのかな。 その世界を良く知るからこそ、その世界も含めてすべて現実として捉えることができる。 知らなければすべて曖昧で、それが現実なのか、夢なのか、区別もできない。 帰る場所があることを、私は羨ましく思う。

Posted byブクログ

2019/10/04

京極堂の一冊目。 面白いのかどうなのかと見定めている初めの方の部分に、めちゃくちゃ長くて難しい会話があるので、読むのを諦めそうになりました。けど、最後まで読んでよかった。 榎さんが気になっていて読もうと思っていたのでした。 思った通りの面白い人で、もっと活躍見たい。

Posted byブクログ

2019/07/14

映画の後追いで読むことになったが、いや面白かったな。 映像でキャラクター付けができていることもあってすいすい と読めたし。 まぁ確かにこの原作を映画にするのは至難の業だろうし、 原作のファンにとってはあの映画は原作のほんの一部分しか 描いてないということにもなるだろう。圧倒的な...

映画の後追いで読むことになったが、いや面白かったな。 映像でキャラクター付けができていることもあってすいすい と読めたし。 まぁ確かにこの原作を映画にするのは至難の業だろうし、 原作のファンにとってはあの映画は原作のほんの一部分しか 描いてないということにもなるだろう。圧倒的な情報量と 京極堂の人となりが最も描けていない部分ということになる だろうか。あと榎木津は阿部ちゃんじゃない気もするしね。 いや正直降参です。残りの著作もがんばって読むことに しますハイ。

Posted byブクログ

2019/04/29

心と意識と概念の話。テーマが難解であることと、語り手の関口さんの情緒が不安定なために理解するのが難しかったが、非常に楽しく読むことができた。最後の謎解き・解説パートではあまりの悲しさと恐怖に背筋がぞくりとした。 京極堂シリーズは過去一度挫折したが、再度挑戦したいと思う。

Posted byブクログ

2018/08/18

ちらっと読んだ他のシリーズより個性的というか、変わっているというか。 一種の叙述トリックのような感じで、途中までさっぱり理解できない。最後はちゃんと想像もつかない決着がついて、よかったな、と。

Posted byブクログ

2017/12/01

前半は京極堂さんの演説がとてもくどくて読むのが面倒だったけれど、物語が動き出すと楽しく読めました。 法学部出身者とか論理的な理論展開が好きな人には、もっと楽しいのかもしれないけどね。 憑きもの付きの家系とか、とても良く似た姉妹が間違って懸想されちゃうとか、ある意味ベタな展開で...

前半は京極堂さんの演説がとてもくどくて読むのが面倒だったけれど、物語が動き出すと楽しく読めました。 法学部出身者とか論理的な理論展開が好きな人には、もっと楽しいのかもしれないけどね。 憑きもの付きの家系とか、とても良く似た姉妹が間違って懸想されちゃうとか、ある意味ベタな展開で、雰囲気は良かったです。 京極堂が安倍晴明系の陰陽師ってのは、どうも夢枕獏さんの晴明ファンとしては微妙なところだけれどね(笑)

Posted byブクログ