姑獲鳥の夏 の商品レビュー
分厚くてずっと敬遠していたけれど読んでみたらおもしろくてびっくり。厚さを感じず一気に読めました。 筋はちょっと読めたけれど無駄なやり取りも好きな雰囲気でシリーズを読み進めてみたいです。
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学生時代にミステリ好きの友人から教えられ、即書店へ走った思い出があります。文体とキャラクターが衝撃的で、あっという間に虜に(笑)。厚いのに全く飽きさせない展開で、サクサク読めました。あらゆる場所に散っていた謎のピースが、一つ残らず明らかになるスタイルなので、スッキリと読み終えるこ...
学生時代にミステリ好きの友人から教えられ、即書店へ走った思い出があります。文体とキャラクターが衝撃的で、あっという間に虜に(笑)。厚いのに全く飽きさせない展開で、サクサク読めました。あらゆる場所に散っていた謎のピースが、一つ残らず明らかになるスタイルなので、スッキリと読み終えることができます。もちろん妖怪になぞらえて進むのも面白いと思いました。
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はじめ本屋で見た時は、こんなに分厚い文庫本あるのかと思った。こんなに分厚くするなら上下巻に分けたらいいのに。値段もそれなりに高かったが。 京極堂が主人公。ちょっと、他の主人公より変わっていて面白い。でも、内容は結構凝っていて難しい。意地で読んだ。その後、このシリーズも意地で読んだ...
はじめ本屋で見た時は、こんなに分厚い文庫本あるのかと思った。こんなに分厚くするなら上下巻に分けたらいいのに。値段もそれなりに高かったが。 京極堂が主人公。ちょっと、他の主人公より変わっていて面白い。でも、内容は結構凝っていて難しい。意地で読んだ。その後、このシリーズも意地で読んだという事は、やはり魅力あるシリーズなんか。
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あるバーのスタッフさんのお薦めで一読。 京極夏彦とか名前は知ってても、電子書籍出したとかなんとかくらいしか知らなくて、こんなに荒俣さんばりに妖怪とかオカルト話が出てくる人とは知らなかった。 殺人事件が別のモチーフの上で描かれてはいるが、金田◯少年シリーズみたいにただのなぞらえで...
あるバーのスタッフさんのお薦めで一読。 京極夏彦とか名前は知ってても、電子書籍出したとかなんとかくらいしか知らなくて、こんなに荒俣さんばりに妖怪とかオカルト話が出てくる人とは知らなかった。 殺人事件が別のモチーフの上で描かれてはいるが、金田◯少年シリーズみたいにただのなぞらえではなく、それなりに別のいかにも科学的にみえるようなオカルト説明がなされていて、「殺人プロデューサー」の存在を必要としない点は、作者の博識のなせる技だろう。 脳科学や量子力学や認識論のくだりは、ストーリーにはあまり必要はないが、ファンはああいう部分が好きなんだろうと納得。だから分厚くなる。 うんちく小説としてか、ミステリーとしてか、どういう視点で評価すればいいのかわからないけれど、京極ワールドというものが陳腐な感じなしでしっかり表現されているんだなということだけは分かった。 ま、楽しかった。
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とにかく、分厚くて時間のかかるものを、と思って、たどり着いた。 出だしの認識論というか、京極堂の蘊蓄が長くて、ロシア文学かと思った! しかし、読み進めるうちに、妖怪、グロテスク的な要素だけでなく、民俗学やら哲学やら自然科学やら、様々な雰囲気が楽しめるようになった。 登場人物も個性...
とにかく、分厚くて時間のかかるものを、と思って、たどり着いた。 出だしの認識論というか、京極堂の蘊蓄が長くて、ロシア文学かと思った! しかし、読み進めるうちに、妖怪、グロテスク的な要素だけでなく、民俗学やら哲学やら自然科学やら、様々な雰囲気が楽しめるようになった。 登場人物も個性的で楽しめるので、次に行ってみてもいいかな、という期待の星3つ。
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魍魎の匣がとても面白かったので、百鬼夜行シリーズ読破しようと思い手に取った。 相変わらずの関口君の扱いだったが、今回はその関口君が話の主軸に組み込まれていた。 量子力学や脳科学、宗教に…と幅広い分野の話が綺麗に事を説明するのに使われていて、流石だなと思った。 最後の下りの、どんな...
魍魎の匣がとても面白かったので、百鬼夜行シリーズ読破しようと思い手に取った。 相変わらずの関口君の扱いだったが、今回はその関口君が話の主軸に組み込まれていた。 量子力学や脳科学、宗教に…と幅広い分野の話が綺麗に事を説明するのに使われていて、流石だなと思った。 最後の下りの、どんなに悲惨な内容であろうと非現実から現実に戻りたくない…という関口君の気持ちはわかる気がする。
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独特の雰囲気は良かったものの京極堂の薀蓄語りが長く適当に読み飛ばしたところ、いまいち結末の理解不足に陥ってしまった。
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なんと御都合主義な展開。おそらく私のような凡夫があらすじだけを人に伝えたら、なんと陳腐な作品かと思うだろう。しかし、その御都合主義を見事なまでに成立させているのは、膨大な知識を裏付けにした圧倒的な理詰めと筆力。何だかあれもこれもありだろと思わされてしまう。
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衝撃的でした。 初めて読んだとき、夏の太陽がじりじりと肌の体温を上げていく感じや、木造の建物のうすら寒い感じ、薬瓶が並ぶ棚、そういったものを文字を追いながら本当に体験していた。初めて出会うはずのキャラクターたちの傍で、キャラクターたちが話すのを間近で聞いた。関口くんが感じる閉塞感...
衝撃的でした。 初めて読んだとき、夏の太陽がじりじりと肌の体温を上げていく感じや、木造の建物のうすら寒い感じ、薬瓶が並ぶ棚、そういったものを文字を追いながら本当に体験していた。初めて出会うはずのキャラクターたちの傍で、キャラクターたちが話すのを間近で聞いた。関口くんが感じる閉塞感や不安・混乱を感じて、彼と同じように京極堂に頼った。助けて欲しい、救って欲しい、と思った。謎解きが始まると同時に、ホッとして、でも、救われないひとがいるのが分かって悲しかった。 本を読みながら、実体験をするというのは、全ての本がなし得ることではないので、初めて読んだあの日から何年も経ちましたが、やっぱり希有な本だと思います。
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百鬼夜行シリーズ第1段。 圧倒的な一冊。面白い。情報量もさることながら、これを書くことが出来る筆者の知識量に驚く。 もともと、ホラーやお化け的なものは苦手で、手に取ることも少ないのだが、今回は見方が変わった。なぜ、その怪異が伝わっているのか。そもそもの由縁は何か。そこには、やはり...
百鬼夜行シリーズ第1段。 圧倒的な一冊。面白い。情報量もさることながら、これを書くことが出来る筆者の知識量に驚く。 もともと、ホラーやお化け的なものは苦手で、手に取ることも少ないのだが、今回は見方が変わった。なぜ、その怪異が伝わっているのか。そもそもの由縁は何か。そこには、やはり伝わってきたなりのものがある。当然、すべてを理解できるわけではないが。 怪しく、忌まわしい内容ながら、何故か不快感はない。むしろ、新しい興味志向が開いたことに喜びすら感じる。 「この世に不思議なことなど何もないのだよ、関口君」
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