姑獲鳥の夏 の商品レビュー
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初の京極夏彦作品。 まだ序盤で物語の展開も進んでないが 主人公関口先生と、古書店長の京極堂の 問答がワクワクさせられる。 宗教、心理学、民俗学、哲学、物理科学などの 多岐にわたる知識の展開が ソコソコと痒いところに手を伸ばすように 個人的に実にツボで読む手を進めさせる。 読みやすくなった ドグラ・マグラな感じかな。 読破。 一週間と一日も要す。 終始、読むに飽きたりなかった。 「呪い」の恐ろしさに震えた。 狂気に満ち満ち、 呪い憑かれた久遠寺一族の結末に 背筋が凍った。 主人公含め、 登場人物のほとんどが 異常、狂人。 ここまで正気の沙汰じゃない 悍ましく恐怖に踊らされる 小説は初めて。 読んだことはないが 横溝正史的な樹幹へ ドグラ・マグラ的な精神科学要素、 黒死館的、人文学の博識の展開 とゆう枝を広げ、 読みやすい大衆文学へと 収めたような見事な作品だった。 京極夏彦の作品は 超自然的現象、民俗学を 唯物論的、唯心論的見地の両側面から捉える 個人的にどストライクに 趣向に合致したものになっているようだ。 今後も同氏の作品の世界に 潜っていきたい。
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昔一度読んでいるはずなのに全然内容を覚えていなかった。当時の自分には難しすぎたんだと思う もしあの時の少女が姉の方だと分かっていたら 藤牧に対する強烈な罪悪感は無かったのかな。 それともどちらにせよ少女に対して・・ってことで逃れられなかったのかな? 京極堂と榎木津さんが軽く人間...
昔一度読んでいるはずなのに全然内容を覚えていなかった。当時の自分には難しすぎたんだと思う もしあの時の少女が姉の方だと分かっていたら 藤牧に対する強烈な罪悪感は無かったのかな。 それともどちらにせよ少女に対して・・ってことで逃れられなかったのかな? 京極堂と榎木津さんが軽く人間離れしているせいか関口さんがものすごく人間的に感じる
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京極のデビュー作。 この頃は普通にミステリとして読んでいたので、 確かに意表を突いたものであったけど、それは何ともなあとかそう言う感じの感想だった。 後でシリーズを読み進め妖怪話やそこかしこのお話の面白さを加味する事ができて、ようやくこの話の面白さが理解できた感じ。 しかし、この厚さが薄いと感じるシリーズになるとは予想はしなかったです。
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初京極夏彦さん。 高校の時にも手に取ったけど、本の厚さに断念。 意識と心の関係、目で見えているけど認識できない。 心理的な原因からの高次脳機能障害(?)みたいな感じで、本当にありえそう。
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だいぶ前に読んだものだけど,ふと,もう一度読んでみようと思って。 最初に読んだときは,薀蓄に振り回されたような感じで,そちらを理解するのに精いっぱいだった。 二度目に読むと,物語というか,推理の道筋をしっかり追えるようになったみたい。 薀蓄部分も含めて,全体がこの作品の魅力ではあ...
だいぶ前に読んだものだけど,ふと,もう一度読んでみようと思って。 最初に読んだときは,薀蓄に振り回されたような感じで,そちらを理解するのに精いっぱいだった。 二度目に読むと,物語というか,推理の道筋をしっかり追えるようになったみたい。 薀蓄部分も含めて,全体がこの作品の魅力ではあるけれど,「ミステリー」としては,当初ほどのインパクトはないなぁ。そこだけを取り出してみると,物足りなさを感じた。
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あるものはないし、ないものはない。 ただそれだけの本だった。言葉には力があり言葉に縛られないものをあるとする。しかし言葉は理解のための身勝手な線引きであり、言外を把握すことは困難だ。だから関口のような部外者が必要なのだろう。 言葉に力があると思ってしまう私は中盤嫌気がさした九字をきる場面だ。言葉に力があるように見せるあの言葉は苦手だ。私の中で禁忌となっている。たぶんもう読み返さない一冊だった。次の魍魎の匣、読み切れるか不安だ。
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読み返すと、意外と面白かった。 薀蓄本。 初めてこの本を手にした時は分厚いなと思ったが、巻を重ねるごとに更に分厚くなっていくので読み返した時にはうっす!となる不思議。
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京極堂シリーズ。 陰陽師の末裔である古書店の主人、京極堂。 その友人がとある殺人事件に巻き込まれていくが、実は当事者でもあった。記憶、脳の妙。 トリックは、ふーんという印象だけど、文章がうまくて次へ次へと読み進めることができた。 民俗学や科学や詭弁が入り混じる会話が面白い。榎木津もイケメンなのにワチャワチャしてて良い。
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初めての京極堂シリーズ。分厚いし二段形式やし、その上難しそうやし…と、身構えて挑んでみたら読みやすかった!思いのほか、サラッと。こういう感じやったら他の京極堂シリーズも読めそう。 ただ、今回の事件の主になる一家の名前が自分的には縁起の悪い名前で躊躇しつつも読み終えた。自分頑張った...
初めての京極堂シリーズ。分厚いし二段形式やし、その上難しそうやし…と、身構えて挑んでみたら読みやすかった!思いのほか、サラッと。こういう感じやったら他の京極堂シリーズも読めそう。 ただ、今回の事件の主になる一家の名前が自分的には縁起の悪い名前で躊躇しつつも読み終えた。自分頑張った!
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お馴染みの京極堂シリーズ 登場人物がいっぱいで途中頭の中で糸が絡まったようになってしまいます 猟奇的殺人…名門女子校…名家…売春…女性の権利… 何やら難しいことが次から次に出てくる出てくる さらに糸が絡まる絡まる。 糸を手繰り寄せてみると中心に蜘蛛が〜 読み終わってまた...
お馴染みの京極堂シリーズ 登場人物がいっぱいで途中頭の中で糸が絡まったようになってしまいます 猟奇的殺人…名門女子校…名家…売春…女性の権利… 何やら難しいことが次から次に出てくる出てくる さらに糸が絡まる絡まる。 糸を手繰り寄せてみると中心に蜘蛛が〜 読み終わってまた頭に戻って目から鱗。 「あなたが——蜘蛛だったのですね」
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