姑獲鳥の夏 の商品レビュー
序盤の京極堂の一人演説が長い。長くて難解で心折れそうになり、君はおバカさんだねと、と京極堂に罵られる関口君の気分になった。 だが、中盤から俄然面白くなり、ページを捲る手が止まらなくなる。どんでん返しに次ぐどんでん返しで、何度かページを巻き戻り、あ~この時のこれはそういう意味だった...
序盤の京極堂の一人演説が長い。長くて難解で心折れそうになり、君はおバカさんだねと、と京極堂に罵られる関口君の気分になった。 だが、中盤から俄然面白くなり、ページを捲る手が止まらなくなる。どんでん返しに次ぐどんでん返しで、何度かページを巻き戻り、あ~この時のこれはそういう意味だったのか!と確認する。 序盤の京極堂劇場の、一見話の本筋とは関係ないと思っていたうんちく(なんでこんな関係無さそうな話が延々続くんだ…と思いながら読んでいた。)が、後半活きてくる。 とても良かったので、京極堂シリーズの続編、是非読んでみたい。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
百鬼夜行シリーズを最初から読んでみたくなり手に取った。作者のデビュー作だそう。かなりの長編…すごい。途中から面白くなり一気読み。 耳に入っても聞こえないものは良くわかるけど、目に入っても見えないもの、なんてあるのかなぁ。脳について考えさせられた。
Posted by
ページ数が多く、今まで避けてきたが、友人の強い紹介もあり読んでみることにした。 最初の章の内容が難解に感じられ心が折れたが、そこを抜けるを本作の世界観が面白く、どんどん作品にのめり込んでいった。 とても面白かった。シリーズものであるようなので、次の作品も読んでみたい。
Posted by
高校生の頃に読んだきりなので、10年ぶりくらいの再読……。細部はほとんど忘れてました。関口が好きになれねぇ〜! という感覚は変わらなかったけど、関口と京極堂や榎木津とのやり取りは好き。姑獲鳥がうぶめになるくだり、非常にうまい。
Posted by
開業医の娘の依頼、姉の夫の失踪、密室から消滅。妊娠20か月になる姉、消えた赤子たち。神職かつ古本屋の京極堂、作家としてのネタさがし、同級生の心眼を持つ探偵。寮の先輩、恋文を届けた過去。 哲学的な説教、蘊蓄、忘れていた記憶、戦中・戦後の混乱の影、憑き物の家系…おどろおどろしい感じ...
開業医の娘の依頼、姉の夫の失踪、密室から消滅。妊娠20か月になる姉、消えた赤子たち。神職かつ古本屋の京極堂、作家としてのネタさがし、同級生の心眼を持つ探偵。寮の先輩、恋文を届けた過去。 哲学的な説教、蘊蓄、忘れていた記憶、戦中・戦後の混乱の影、憑き物の家系…おどろおどろしい感じもあるけれど、最後にはきちんと謎が解けるミステリー。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
『今昔百鬼拾遺』からの流れで本作品。16年ぶりの四読目。こんなに何回も読んでいる本は他にない。榎木津の机の「探偵」と書かれた三角錐からは「ハルヒ」を連想した。事件の結末を知っている身からすると、途中に挟まる、京極堂の冗談めかした指摘や、関口の状況認識、敦子の現場での振る舞いなどに関して、「志村ー!後ろ後ろ!」ってな感じ。直近に読んだ小説と比べて、本作品では、物語の中に入り込んでしまって、作家(京極夏彦さん)のこういうことやネタを書きたかったんだろうという考えや意図が表に浮かんでくる感じがしない。作家が姿を消している小説、物語に没入できる小説。今までに読んだ心に残っている小説は皆、そういう条件を満たしているような気がする。何度読んでも素晴らしい作品です。
Posted by
この作者では2冊目の作品。 最後に種明かしがずらーと続いて、 こう言うのって「後出し」のようなきがするが。 この世界におもしろさ感じられればいいのか、とも思う。
Posted by
事件の怪奇性、薄気味悪さ、京極堂のうんちくがとてもいい味出してる。呪いとか不可思議に見せかけて最後はしっかり解決するので良いと思う(^。^)
Posted by
以前、読みました。 最高でした。 驚愕でした。 三回は読み返しました。 クライマックスはなぜか音楽が聞こえてきました。 なぜかは分かりません。音楽が聞こえた本は初めてです。 いや~、面白い。
Posted by
量子力学やら妖怪やら記憶の話やら、最初は特に面倒くさくて斜め読みしていたけれど、 物語の世界にどっぷり浸かりたいならば頑張って読み切りましょう。 「あー、そう言われるとそんな気がするなあ」と思えたら、しめたものだと思います。 言語論のような、抽象的な台詞もばんばん出てくるので...
量子力学やら妖怪やら記憶の話やら、最初は特に面倒くさくて斜め読みしていたけれど、 物語の世界にどっぷり浸かりたいならば頑張って読み切りましょう。 「あー、そう言われるとそんな気がするなあ」と思えたら、しめたものだと思います。 言語論のような、抽象的な台詞もばんばん出てくるので、そういう知識がちょっとあると、より考えさせられるのではないでしょうか。 何が何だか!と言いたくなるくらいの展開なので途中からは引き込まれて一気に読んじゃったけど、 …初京極、難しいわ笑
Posted by
